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古川ほのかさんのこと3

先日公開された「ラジオクロニクル・プレゼンツ『古川ほのかののーぷれぶれむ』」vol.14の公開収録イベントに私は参加しておりました。この夏を締めくくる思い出として、その時のことを以下箇条書きにて綴ります。楽しいポッドキャストと併せて読んでいただきたい。

・実は私にとって古川さんとの接触はこれが初めて。結論から言うと間近で見るリアルほのかちゃんは笑ってしまうくらい麗しかったのです。

・いやそんなのわかってたんだけどさ、その場の立ち回り方を間近で見てしまって、なかなかシビレてしまったんですね。まったく私はちょろいオタクなのである。

・思えば推しのアイドルの地下ライブとかに行ったとして、私は基本ステージだけ見て物販には滅多に立ち寄らないで帰ってしまうタイプのオタクなのだ。接触があまり得意ではないというのもあるけど、物販で既に持ってるアイテムを何個も何個も積んでまでチェキを求めることに疑問を感じてしまうようなめんどくさいオタクなの。

・で結果的にお金を落とすことがあまり無いという、運営にとっては全くありがたくない客なのである。

・最近になって古川さんはわりと頻繁にいろいろなイベントを行ってくれているのだが、とりわけ女優さんのリリイベというものは積み上げ系の接触がメインなわけで、私はほとんどをスルーしてしまっているわけです。

・ていうかですね、古川さんの本業であるAVに関しては、もちろん見てはおりますがコンプリートには程遠い状況で、そもそも私は比較的ライト層のオタクなのである。

・しかし古川さんのブログだったりコラムだったりSNSであったり動画コンテンツであったりについては、かなり興味深く熱心に追っていて、古川さんのことしか見てないタイプの自称ガチ恋オタなのである。実際、私はいつもほのかちゃんのことばかり考えてるのよ。

・そんな感じで古川さんに関してはむしろAVじゃないところでの比率が高めのファンだったりするわけだが、そういった状況があって結果的に無銭オタになってしまっているのである。

・だったらせっかくAVと直結していないイベントがあるならば、そこはできる限りお金を落としていこうじゃないかという気持ちが私の中には少しだけありました。

・それを言ったらバスツアーなんてもうめちゃめちゃ楽しそうじゃないですか!と思っていたのですが、しかし私みたいのがいきなりそこに参加するのはさすがに敷居が高すぎる気がしたので、さんざん迷った末にパスしてしまいました。今は少しだけ後悔している。

・というように我ながら中途半端なオタクが初参加した「のーぷろぶれむ」の公開収録イベント。当日は入れ替え制の2部構成で、まずは様子見ではないけれど私は1部のみ参加することにしました。

・収録は定員30名ほどを収容できる都内某所の音楽スタジオの1部屋を会場としていたのだが、これがドラムセットとかギターアンプが隅に置いてあるようなガチのリハーサルスタジオなのであった。

・私はほぼギリギリの整理番号であったらしく、最後列端っこの席だったのだが、気後れがちの新参オタにとっては、かえってこのくらい位置が居心地良い。

・最初にラジオクロニクル代表の佐藤氏によるご挨拶兼前説(ミキサー使いも佐藤氏によるワンオペだ)を経て、古川さんと桃園怜奈さんが登場。会場はマイクを通さず生声で届く距離感なので、最後列とはいえ表情とかはよく見える。

・構成としては最初の30分ほどで公開収録部分のトーク。さらにその後30分間で番組ではオンエアできない「この場だけの」サービストークを経て、物販会という流れ。トータルにして2時間超えという予想外にボリューム感のあるイベントであった。

・ていうか古川さんってば「ナチュポケ」の時のワンピースを着ているではないですか!私が一番好きなタイプの服装。たいへん良き。

超いい。

・そして登壇してほんの十数秒で、ほのかちゃんと視線が合う!もしかして私のことを誰かと間違えているのではないか?と思うくらい、以降も不自然なまでにほのかちゃんとバシバシ視線が合うので私はどぎまぎしてしまった。進行しつつ客席を見渡しながら高精度なオタク釣りをしている様子が窺える。でもほのかちゃんって確か目がすごい悪いんじゃなかったっけ。

・NGなしという桃園さんを相手に「ラジクロは保守的なので、きわどい話はできないので気をつけます」と古川さんは自ら釘を刺していて、さすがにそこはオンエアでカットされるかと思っていたのだが、ちゃんと生かしているラジオクロニクルさんは好感度高し。

・実は私もどうしてこの番組は毎回こんなにも内容が無難なのか、いつまでよそ行きのラジオやってんのだろうか?と思っておりました。ほのかちゃんもいつもよりかわいいしゃべり方してるし古川どこまでやってんだ。なんて思っていたわけです。しかしほのかちゃんはむしろ、その殻を破りたい側の人だったことが判明したわけでして、本当にすみませんでした。

・第一声「ていうかなんで私なん?」という桃園怜奈さんは、確かに古川さんとは全く違うタイプの女優さんなので、話もなんとなく嚙み合わないようでありながら、実は二人がお互いのいいところをきちんとリスペクト&理解しておられる様子が窺える。会話も思わず深いところへ展開していくのが見ていて心地よい。

・古川さんのブログにおける文才と、同じAV女優だからこそ共有できる「病み」について桃園さんが言及されている様子に私は思わず胸が痛む。

・桃園さんの言動は確かに天然っぽいのだが、実は物事を直感的かつ的確に解釈している人であることがわかる。実はとても頭がいい人という印象。この辺りは実際にポッドキャストを聞きながら感じていただきたい。掘れば掘るほど魅力がありそうなお方だ。

・とりわけ「最近はAV女優がアイドル営業をするケースが本当に多い」の件りからの、AV女優のオタクが求めているのは「リアル」なのかそれとも「ファンタジー」なのか?という話。同業者ならではの通じる部分があるのか、二人が現場ならではの「あるある」ジレンマを共有されているようで大変興味深かった。

・どこでも誰とでも裏表なく何でも話してくれる桃園さんと、嫌われない程度に本性を覗かせつつどこまでオープンにするべきかの線引きに葛藤している古川さんの対比。そしてAV女優のファンという特殊性についての考察。

・それこそAV女優さんって本当はどういう人なんだろう?ってことをこのnoteでずっと繰り広げてきた私からすると、こんな核心に迫る話を2人が当事者の角度から展開している光景に、思いがけず感銘を受けてしまったのです。こんな話、いくら巧みなMCであっても外部の人では絶対に引き出せないじゃないですか。

・ていうかね、私がほのかちゃんに求めるのは「リアル」の方に決まってるじゃないですか。この日集まった多数のオタクもおそらく同じ気持ちだったと思います。

・でもそんなもの全出したら、絶対私のこと嫌いになっちゃうんじゃないかって考えるところがほのかちゃんの一番かわいいところだと私は思うんですね。それこそ今まで付き合ってきた男すべてがほのかちゃんのことを嫌いになっちゃうようなことを今まさにこの女は隠してるのかと思うと、なかなか萌えました。正解なんてどこにも無いのよ。

・なんて感じで話は深まり、後半に予定されていたフリートークの時間を急遽潰して、もうちょっとお便りを読もうと機転を利かせた古川さんは、すごく空気が読めていらっしゃる。

・後半はコンビニのホットスナック案件で話が全く嚙み合わない桃園さんを相手に、なんとか転がしながらその場を支配するべくコントロールしていこうとする古川さんの意志とハンドル裁きに心を動かされるところは大きかった。表面的にはあまり盛り上がっていないようでありながら、この二人にしか生まれない不思議なエンターテインメントがちゃんと成立しているのだ。

・おそらく番組史上、一番面白い回に私は立ち会っていたのではないかと思う。第一部の収録はそんな感じでつつがなく終了したわけです。

・放送できない秘密のトークショー部分については、ここで触れるつもりはないのだが、ひとつだけ。「おちんちん」って言う女性って多いじゃないですか。古川さんは「チンコ」っていうんだよね。私はそこにものすごく女性としてのセンスを感じました。

・その後、物販&接触タイムに移って、いろんなオタクがいるなあと興味深くその様子を見ていたのだが、ここに集まったオタク達は見た感じ、地下アイドルのクラスタよりも比較的シャイで繊細な人が多いのかなという印象を持ちました。

・私はほぼ最後に近い順番だったのだが、会ったとたんに古川さんは私に「初めまして、ですよね?」と言ってきたのでびっくりしてしまった。思わず「え!すごい」なんて変な返しをしてしまった。だって一人ひとりをちゃんと覚えてる人でないとこういう言葉はまず出てこないじゃないですか。

・さらに古川さんは「怜奈ちゃんの、ですか?」って言うんだよ。いやいや、確かにお会いするの今日が初めましてなんですけど、私ほのかちゃんのことめちゃめちゃいっぱい知ってるんだよ?何ならアナルだってめちゃめちゃ見てるよ?なんて言いたくなりました。

・確かにほのかちゃんは一人ひとりのオタクに対して本当に丁寧に対応していた。オタクが終わって出ていくまで、ひとりずつその後姿をしっかりと見届けていた。今までいろんな人の接触イベントを遠目から見てきた私には、その丁寧さがはっきりとわかるのだ。

・元々、人と話すのが得意ではなかったはずのほのかちゃんがこんな感じで平和な空間を牽引していて、猛獣使いのように華麗なオタクさばきを繰り広げていて、この後の「第2部」でもこれと同じようなことをもう1まわしやったのかと思うと、私は眩暈がしそうになった。ほんとにおつかれさまでしたとしか言いようがない。

・ああいうのを見てしまうと、かわいいという純粋な感情よりもすごいという尊敬の念が勝ってしまう。ツイキャスで「私の笑顔は有料だし」って言ってた時は笑って見てたんだけど、今言われたら「いやまったくその通りです」って絶対なる。皮肉じゃなくてよ。

「のるるん」っていうんだ。

その日の帰り道に買った飲みかけのペットボトルが夏の抜け殻のようにさっきまで鞄に入ったままになっていた。普段は滅多に乗る機会のない電鉄の売店で買ったそのペットボトルは、絵柄からして初めて見るものだったが、そういえば同じ電車に乗っていた女子高生たちはみんなこのペットボトルを手に持っていた。ちょっとだけ別世界に来てしまったようなその日は、9月にしてはやや暑すぎる1日でした。

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