Global Governanceと教育 基礎概念
今日の学び
Government / Governance / Global Governanceとは
Government:政府
・領土内での規則や活動の監視。(ヒエラルキー的)
・支配的でかつ、利益を追求するために自由に行動する
Governance:統治
・多様化しているアクターによる統治。
→その調節が政府の役割。
・非国有化の動きも、政府以外のアクターが統治をするということ。
下記も参考までに。
Global Governance:グローバルガバナンス
・国際組織など、政府以外の「上」の存在による規則の制定・統治。
→政府は国際組織からの指示の受け手であり、自国への提供者的役割。
・ナショナリズムからのマルチレベルでの統治。
(余談)
国際組織と一言で言っても、ものすごい数の組織が現在は存在している。
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このGlobal Governanceの存在は紛争後に大きく影響を及ぼす。
なぜなら、紛争後は政府機能が停滞していることが多く、国際組織が介入することが多いから。
例えば、資金的援助を受ける。ただ、そのお金のドナー国に長期依存してしまい関係の悪化することがある。その一方で、依存するかはその国のシステムによる部分もあるし、国際社会がどこにより多くの資金提供するかで変わってくる。資金額の大小は、結局、助けることで後々メリットがある・紛争原因の一端を担っているなど欧米諸国の自己都合によって変化している。
紛争の現状
紛争の数:
1946年と2016年を比較すると、2.5倍。
1974年までは、独立戦争も一定数低い割合で存在していたが、それ以降はない。
二国間紛争も減少傾向。
つまり、圧倒的に国内紛争が増えている。
紛争の場所と種類:
圧倒的に「南」にて起きている。
必ずしも政府対反政府勢力という構造でもない。
麻薬カルテルやゲリラが関わっていたり、政府軍と政府支援軍(他国による介入が入っている)があったり。
テロとの関わり:
テロの数も、9.11以降増えており、特に学校を標的としたものが多い。
学校現場での銃撃が増えていることから、学生がテロリストに傾倒していないか、教員たちが監視する役目も担うようになってしまっている。
→イギリスでは報告制度があって、何か不審な学生がいると、テロリスト予備軍として監視が入る。しかし、「報告されるのではないか」と学生たちは恐怖心を強め、より自己表現がしにくくなり、息苦しさを感じるという悪循環にもなる。
(ちなみに、報告者の70%は白人らしい。)
国連軍の介入:
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96871230/picture_pc_5cef971f4eb96f1df9ccf9abe116ac7b.png?width=1200)
1990年代中盤になって、国連軍が急激に増えている要因。
・ソ連崩壊によって、常任理事国5カ国が国連軍の派遣に合意しやすくなったから。
・旧ユーゴスラビアでの紛争は「白人」の紛争だったから。
1990年代まで国連は介入できなかったので、研究も避難した難民への教育が中心だった。しかし、介入できるようになって、現在では紛争下における教育へと広がりを見せた。
内政不干渉の原則もあるけど、結局、「政府による暴力」という名のもとで介入することが可能となっている。
(余談)
「国内避難民」という存在も1990年代に定義化したということと、紛争国への介入可能に伴って、IDPの数の統計が取れるようになった。
教育と紛争
1990年タイ
Education For All agenda:教育機会・男女平等などが話された。
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2000年ダカール
EFA agnda:より協力が必要。教育が受けられていない子どもの半数は紛争地域の子どもたちであることが発覚。
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INEEの設立。より金銭的援助が増える。
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MDGs
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SDGs
冷戦後、人道的支援の介入がはじまり、ODAの38.4%は紛争・脆弱国家へと使われた。
9.11以降、各国の教育がテロリストの育成をしているのではないかと懸念されるようになった。例えば、パキスタンのマドラサ(学校)のカリキュラムの変更を余儀なくした。
難民のための教育というのも、シリア難民以降注目を再度浴びている。
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自分の中での不明点
・特になし。
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個人的見解
ようやく自分の興味ある分野での勉強で、ワクワクが止まらない!
教育が平和構築の側面を持つ場合もあるし、紛争の原因になることもある。
後者になった場合、学校や子どもたちをどう保護するのか。
国際社会は、そのために何をしているのか。
知りたいことが山積み!