子どもとデジタル
今日の学び
デジタルリスク
子どものデジタルリスクって考えたら、マッチングアプリで知らない人に犯罪に巻き込まれたり、ゲームに課金し過ぎたり、性犯罪に巻き込まれたり。
被害は、時代と共に変化をしている。
1990年代は、小児愛者の被害。
2000年代は、ネットいじめ、Sexting(性的画像をSNSで送ること)
近年は特に大人による性的被害が増えている。
この表も、あくまでリスクをカテゴライズ化した一例に過ぎないけど、子どもたちは被害者だけでなく加害者にもなりうる。
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ネット被害から守る方法
①政策
イギリスの政策の変遷としては
2006年 Child Exploitation and Online Protection Command
2008年 UK Council for Child Internet Safety
2019年 Children’s CommissionerによるStatutory Duty of Care
2021年 Online Safety Bill
Online Safety Billは、企業側に子どもを守るシステムの導入を要求するもので、もしSNS上などで被害が起きれば、企業にも責任を追求するというもの。
②ネット・リテラシー
大人と子どもの間には、ジェネレーション・ギャップがあるとして、その情報のアップデート化を大人もしていなかければいけない。
年齢に応じてリスクは異なるため、考慮する必要がある。
③ネットの制限
フィルターをかけるなど。
Moral landscapes
オンライン上の「公共の場」。
オンラインの公共の場は、大人の「ここの場・範囲なら安全」という思想によって作られた場。これは、大人が根拠もなく感じている危険に対して作られているため、本当に安全かは分からない。
普通、公共の場では、自分の意見を広めるのは大変。例えば、メガホンを持って「○○反対〜!」ってやっても、なかなか人には響かない。その一方で、プライバシーを守るのは簡単。ただ、コソコソ話をしたらいいだけだから。でも、オンラインの公共の場では、二つが逆転する。
オンラインの公共の場で子どもたちは、公共・プライベート・グレーゾーンが分からなくなる。
どれだけ公共の場に関わるか、どれだけプライバシーを公開するかによって、その立場が変わる。
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デジタル市民・子どもの権利
ネットには危険が多くあるから〜と、子どもの「デジタル市民」としての権利を奪っているのではという議論もある。
「オンライン上の公共の場」も、大人の価値基準で決められているが、実際にスマホやネットの使い方は若者の方が知っているから、若者の意見を取り入れるべきではという主張もされている。
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自分の中での不明点
・特になし
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個人的見解
子どものネットの権利を守りつつも、被害・加害者にならないようにしていくのかは、大事なトピックだと思う。
ネット・リテラシーの授業とかでも、結局「あぁ、いつものやつね。最後に女の子が被害にあって後悔するやつね。」みたいに高校生の時、冷めた目で私も授業を受けていた。そういう点で、子どもたちもネットの危険性はよく理解できていると思う。
その一方で、「根拠もなくネット=危険と思っていう大人」側の私は、ネット・リテラシーを全くしないのも不安だから、個人的には子どもたちからのボトムアップ形式で、考えていける場があればいいなと思う。
大人が、ネットの使用制限をかけたところで、子どもたちは抜け道を探そうとするし、その子が大人になって制限が解除されたときに、解放感から被害に遭わないためにするためにも、大人/子どもで隔てて話をするのではなく、フラットな関係でネットの使い方について話をするのは大事な気がする。