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Theorising Childhood

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子ども期を理論的に、どのように捉えているか。
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2022年10月の記事一覧

架空の子ども

今日の学び

時代と「子ども」の捉え方の変化
時代に応じて「子ども」の捉え方は変化している。
わかりやすいところでいうと、
産業革命時代だと「労働力」
福祉国家時代だと「イノセント」
のように、子どもたちを捉えていた。

少し細かく見ていくと、時代に応じて「子ども」のカテゴリーに部類される人も違っていた。
例えば「子どもはイノセントで守られるべき存在」と捉えたときの「子ども」は誰を指すのか。植民地

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子どもは天使か悪魔か

今日の学び

ガバナンスとは
オックスフォードの辞書によると、
・統治する職能・機能・権力 : 統治する権限・許可
・分別ある行動:分別ある自制心。
などと書かれている。

昔は、王政国家で王の言ったことが全て。
首を刎ねろと言われたら、すぐに首が飛んでしまう世界。
そこから歴史的変遷を経て、民主主義へと移行して、市民へと力が渡ったわけだけど、今でも「上」の存在が力を失ったわけではない。
政治家が

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子どもを測定する

今日の学び

19世紀から20世紀初頭にかけて、人体を測定し、そのデータによって人を区別化する動きが始まった。
一人一人を測定することによって、適正を調べ、非行や虚弱、貧困に陥らないことを目的としていた。また、戦地に送るにあたって、どのような人を作り上げたらより国家として強くなれるかを調べるために行われていた。

最初は、肖像画に描かれている人を見て、精神病を把握しようとした。見た目から特徴づけて

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