![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50885798/rectangle_large_type_2_69821e5c71b307e69ea163e01b94bf8c.jpeg?width=1200)
貨幣経済素人疑問3(ハイパーインフレ)
前回の続き。前回の最後で、ハイパーインフレになる前に増税しますよって仕込んどけばある程度うまくいくんじゃないの?という疑問を書いた。
でもその後よくよく考えてみるとやっぱり難しそうだ、と思い始めてる。
要はインフレの定義というか、どういう状態をインフレと認定するのかがそう簡単ではなさそうだということだ。
決して良くはないです。「デフレ脱却」というのは
— 久世高裕 犬山市議会議員 (@kuze_takahiro) April 21, 2021
「好景気→賃金上昇→購買力増大→物価上昇」
を示すものであって、現在起こっているのは
「不景気→賃金減少→購買力減少→なのに物価上昇」
なので、いわゆる「スタグフレーション」という筋悪の状態になりかけているところです。
自分がイメージしてたインフレは、まさに80年代バブルのような感じで賃金が上がり物価も上がり資産価値も上がり金利も上がりという循環だったので、経済の過熱って明らかだろうって思ってたんだけど、全然そうじゃないインフレもあるということらしい。
それで行くと現在は完全に株や不動産などの資産はインフレ、でも全体としての賃金は上がってない、だからインフレじゃないのかなと思っていたけど、税金や社会保障、健康保険は値上がり、公共料金等もじわじわながら値上がり、実質可処分所得は減っている。つまりインフレの実感はないけどインフレ。しかも賃金は下がってるからより悪質なスタグフレーション状態。
この状態で増税なんかやろうもんなら経済はクラッシュなので当然増税なんかできないよね。
なのでハイパーインフレにならないために、インフレが例えば5%超えたら増税、みたいな規律で対応しようとすると、じゃあ5%のインフレって何、消費者物価指数なの?例えば消費者物価指数が5%上がってる状態は本当に経済が過熱してるの?そこで増税して大丈夫?みたいなことがどんどんでてきそうだと。
というわけで前回の最後にたどり着いた、ハイパーインフレ対策には増税で、はなかなか無理があるのかなというのが今の所の結論で。