ボルドーワインの格付け基本知識

こんにちは、CaliVinoのmanamiです。

ボルドーワインと聞いて、何を思い浮かべますか？高級ワインや歴史の深さ、豊かな味わいを連想される方も多いかと思います。ボルドーワインの魅力の一つには、その「格付け制度」があります。これを知っていると、ワインを選ぶ際にちょっとしたヒントになり、楽しみも増えますよね。今回は、この「ボルドーワインの格付け」について詳しくご紹介します。

ボルドーワインの格付けとは？

ボルドーワインの格付けは、フランス・ボルドー地方のワインの品質や歴史的評価をもとにランク付けされた制度で、特にメドック地区、サンテミリオン地区、ソーテルヌ地区で制定されています。1855年に始まり、いまでも多くのワイン愛好者がワイン選びの基準として参考にする伝統的なランク付けです。

それでは、代表的な格付けを3つに分けて見ていきましょう。

1. 1855年のメドック格付け

メドック地区の格付けは、ナポレオン3世の指示で1855年のパリ万博のために行われたのが始まりです。ワイン商たちが品質や市場評価をもとに5段階でランク付けし、メドック地区の赤ワイン61銘柄と、ソーテルヌ地区の甘口白ワイン27銘柄が選ばれました。今もその多くが当時のまま維持され、「歴史ある基準」として親しまれています。

主なランク

• 第1級 (Premier Cru)：最も高く評価されるワインです。メドック地区には「シャトー・ラフィット・ロートシルト」や「シャトー・マルゴー」などの名門シャトーが並びます。

• 第2級 (Deuxième Cru)〜第5級 (Cinquième Cru)：第1級に次ぐ高品質なワインで、個性豊かな味わいが特徴です。

2. サンテミリオンの格付け

サンテミリオン地区の格付けは1955年に始まりました。この格付けの特徴は、10年に一度見直しが行われることです。現代の評価基準に合わせて改定されるため、ワインの品質や評価の変化が反映されやすい仕組みとなっています。

主なランク

• プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA (Premier Grand Cru Classé A)：サンテミリオンで最上位の評価を受けるシャトーがここに分類されます。

• プルミエ・グラン・クリュ・クラッセB (Premier Grand Cru Classé B)

• グラン・クリュ・クラッセ (Grand Cru Classé)

3. ソーテルヌ・バルザック地区の格付け

甘口ワインの名産地であるソーテルヌ地区にも、メドックと同じく1855年に格付けが行われました。特に貴腐ワインの名門「シャトー・ディケム」は、最高ランクである「プルミエ・クリュ・シュペリュール (Premier Cru Supérieur)」に位置付けられています。プルミエ・クリュやドゥジエム・クリュといった他のランクもあり、甘口ワインの一流シャトーが集まっています。

ボルドーワインの格付けを楽しむポイント

ボルドーワインの格付けは、品質の保証や選び方のヒントとして参考になりますが、ランクにとらわれず、自分の好みに合った味を探すことも楽しみのひとつです。格付けの高いワインはもちろん特別な体験を味わえますが、カジュアルなボルドーワインにも魅力的な香りや風味が詰まったものがたくさんあります。

最後に

ボルドーワインの格付け制度は、時を超えて評価されてきたワインの伝統と品質を物語るものです。格付けを参考にしながらも、自分の味覚でお気に入りのボルドーワインを見つけてみてくださいね。

ボルドーワインの世界は奥が深く、知るほどに楽しさも増します。興味のある方は、ぜひCaliVinoでボルドーワインをチェックしてみてください！