IPアドレス
前回は、コマンドプロンプトからのpingコマンドについて書いた。(前回って、まだ初回やろ)
その中の「8.8.8.8」というのはいったいなんやろと思った人もいるのではないか。
この番号は、インターネットの仕組みを理解する上で、もっとも大事な数字なのです。
これはIPアドレスと言いまして、アドレス、すなわち住所なのです。
みなさんが、yahooやgoogleで何か新しい言葉、調べようと思い、キーワードを入力すると、例えばwikipedia がリストアップされます。
それをクリック、タップすると、wikipedia のページが表示されます。
入力したキーワードや、それにより返されたページは、インターネットを通してある特定の場所(物理的にサーバーという機械が置いてある場所)に送られたり、返されたりします。
そのサーバーとやらにアドレスがついているわけです。(括弧書きが多いのは、実際には複雑な仕組みなので、単純にそうは言えない場合があるので。ここでサーバーとやらにアドレスがついていると書いたのも、実際には、サーバーシステムで複数の機器で構成されているのです。)
そのアドレスは、世界中で「唯一無二」のアドレスなのです。
そうしないと、とこに行くかわかりませんよね。
8.8.8.8は、Googleが運営している、名前とアドレスの変換システムの外部からの入口アドレスなんです。
名前とアドレスの変換システムは、DNS(ドメインネームシステム)といいます。
これは後ほど。
このシステムは、地球上のどこかに入口があります。どこにあるか知らなくても、IPアドレスさえ知っとおけば送りつけることができます。
IPアドレスは、ピリオドで決められた4つの整数です。
値の範囲は0-255です。
実際の宛先アドレスとして使用するのは、1-254てす。
ですので、宛先アドレスとしては、
1.1.1.1から254.254.254.254まであるわけです。
次に、ではそのアドレスは誰が割り当てているの?という疑問が湧きます。
例えば、僕は最高市に住んでいますと言ったときに、最高市がどこにあるかは、自分で勝手につけた地名で、それが誰にもしられないと、たどり着くことはできませんね。
郵便番号なんかは、良い例で、ある場所に住んだら、そこにすでに郵便番号がついているので、その番号を調べればおおよその位置は確定できます。
それは、郵便局があらかじめきめてくれているからです。
IPアドレスもどこかの団体が決めてくれています。
宛先だけあっても、送り元が分からなければ、相手はどこに返信したらよいかわかりません。
ですので、インターネットを使う場合、こちら側にもかならすIPアドレスが割り当てられています。
しかし、IPアドレスは、8.8.8.8のように4つの数字で、それぞれか
1-254までですから、全体で43億個しかありません。
世界中のコンピュータをインターネットに繋げようと思っても、とても足りません。
ですので、ある仕組みでそれを回避しています。その仕組みはいずれ。
しかし、すでに43億個はとっくに使い切ってしまっているそうです。それはとりあえず置いといて。
自分がインターネットを使おうと思った時には、どこにもIPアドレスをくださいと申請したことはないですよね。
最近はインターネット回線すら引くことは少なくなり、スマホだけでインターネットにつながってますね。
では、なぜ、スマホでインターネット接続が使えているのか。
それは、それぞれのキャリア(docomo、au、ソフトバンク、楽天など)が、決めてくれています。
また、Wi-Fi接続時はWi-Fi接続の場所にある機器が割り当ててくれます。
いま、これはiphoneからスターバックスで、書いているのですが、Wi-Fiに接続している時は、このiphoneのIPアドレスは、
10.4.241.216
になっています。
もし、これが僕のwindowsマシンで、pingコマンドで、相手先に8.8.8.8を指定すると、以下のようになれわけです。
10.4.241.216から8.8.8.8にある情報を送る。
すると、相手側から、
10.4.241.216に対して8.8.8.8から返事がくる。
しかし、実際には、そうはなっていないので(それは今後の説明でわかってきます)
IPアドレスがそんなふうに使われていて、IPアドレスがインターネット通信にはとても大事なのだということを覚えておいてください。