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株式投資で焦りは禁物

気持ちを安定させるための"打診買い"

私が徹底して実践しているのは、“打診買い”という手法。100万円の資金があるとすれば最初に25万円だけ買ってみて、その後も行けると判断したら本玉として残りの75万円を入れる、という投資だ。

上がると思ったら翌日に残りの全額を投資することもあるし、しばらく泳がせておいて1カ月後に入れることもある。最初に25万円入れておくのは、気持ちが安定するというメリットがあるからだ。

全額を入れる前に急騰しても別に損はしない。

――投資ビギナーは何から始めればいいでしょうか。

まずは、きちんと投資日記をつけること。その価格で買った理由を、1行でもよいから書いておけば後から振り返ることもできるし、強欲にさらに投資しそうになった時のストッパーにもなる。

私自身は負けるたびに、PCのメモに「出動が早かった」とか「エントリーの前に3日考えよう」とか、失敗が増えるたびに書き込んでいった。そうした項目をデスクトップに残して、PCを開くとそれらが必ず目に入るようにしていた。

あと、ビギナーにありがちなのが、すごく気持ちが盛り上がってしまって1日に何時間も投資に費やしてしまうケース。

私自身も経験があるからわかるのだが、昼も夜もチャートを眺めたり、仕事の休み時間にも専用の株ノートに何かしら書き込んだりしていた時期があった。

ただそれで勝てるようになるかと言えば微妙で、リターンが1カ月数万円程度なら仕事をしていたほうがいい。一気に没頭して半年でやめてしまうなら、1日5分だけチャートを見る習慣を何年も続けたほうが本物の投資家に近づけるだろう。

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