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【中学受験】成績が上がらないとき親は子どもの宿題に介入するべきか(前編)

みなさま、こんにちは。いつも記事をお読みいただきありがとうございます。今回は24回目の投稿になります。今回は『中学受験』について書きます。

今回のテーマについては、ご家庭の状況によって全く異なります。したがって1つの例を挙げ、それに対する私の個人的な意見を述べたいと思います。

中学受験をするために学習塾に通っているが、成績が伸びない。本人は塾で習っている内容もよく分かると言っており、宿題も本人に任せている。成績を伸ばすために親が子どもの宿題に介入した方がいいのか。

上記のような場合、成績向上だけを考えるならば、保護者の方がご家庭で学習を見てあげた方が成績が上がる可能性は高いと思います。
まず、塾と家庭学習の役割の違いを説明します。成績向上のステップは、「理解する」→「解く」→「定着させる」ことです。
塾での授業は、「理解する」→「解く」ことが大きな役割です。インプットが中心となります。家庭学習では「解く」→「定着させる」ことが大きな役割です。アウトプットが中心になります。知識の定着には、アウトプットとインプットの繰り返しが欠かせません。塾で習った知識を前提とした宿題を家で解き(アウトプット)、間違えた問題を解説を見て理解し(インプット)、再度解きなおす(アウトプット)。成績向上のための過程は家庭学習の中に凝縮されています。
成績が上がらない原因は、家庭学習の過程に問題があるか、その前提になる塾での理解に問題があるか、どちらかの可能性が高いです。今回の例の場合は、子どもが塾では理解できると言っているので、家庭学習の過程を改善していかなければ成績向上は望めないだろうということになります。
家庭学習の過程の改善に関われるのは誰か、一番身近な存在は保護者の方になります。

塾に相談すると、「塾で宿題を見るので自習に来させてください。」といわれるかもしれません。塾担当者は、生徒の成績を上げたい一心でそのように言っているのでしょう。もしかしたら、保護者の方の負担を増やすことをさけるためにそのように言っている可能性もあります。いずれにしても自習に来た時のイメージをしてみてください。
自習に来て、担当者がその生徒に声をかけアドバイスをすることはできます。でも講師はその後授業に入ってしまいます。講師は授業をするために教室に来ているのですから当然ですよね。その間、自習に来た生徒に関わることはできません。つまり、生徒の宿題の過程に関わることはできないのです。講師は授業後に生徒に声をかけ、その日の進捗を確認するでしょう。でもそこで確認できるのはその日の結果のみです。家庭学習の過程に問題があるのであれば、家庭学習の過程を改善しなければ成績は上がらないのです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
この続きは、次回書いていきますね。

学習面において、お困りごとなどがございましたら、ぜひご相談ください。(無理な勧誘などしませんのでご安心ください。)

算数・数学専門指導 まなびの一歩
代表 大畑 智  
ホームページ  https://manabi-ippo.com   

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