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【中学受験】中学受験するべきかを、中学入学後から考える その2

みなさま、こんにちは。いつも記事をお読みいただきありがとうございます。今回は22回目の投稿になります。今回は『中学受験』について書きます。

低学年の保護者の方から中学受験をするべきかどうかのご相談を受けることはとても多いです。そのようなご相談を受けるときは、ご家庭の方針やお子さんの状況などをお伺いしながら私個人の意見をお伝えさせていただくことが多いのですが、今回の記事では中学受験をされたあるご家庭のその後についての実例をお伝えします。中学受験そのものもそうですが、その後どうなったのかという点が気になるところだと思います。良し悪しではなく、ご家庭の判断材料の1つになれば幸いです。

Bさんは、人気の女子校であるS中学校を目指していました。当時私は大手学習塾で教室責任者をしており、直接算数の指導もしていました。Bさんは非常にまじめな性格で、出される宿題をコツコツとこなす生徒でした。一方でとても丁寧だからこそ、分からないところがあるとそこでとまってしまい、なかなか前に進まなくなり宿題に膨大な時間をかけてしまっているところがありました。どの科目も基本をしっかりと重視し学んでいたこともあり、各科目とも平均を少し超えるといった感じの成績になっていました。
ご家庭の方針としては、本人が中学入学後にのびのび過ごせる環境をということで学校見学に行ったときに本人の気に入ったところを志望校にしていました。本人は、学習そのものが嫌いではなく、むしろ興味を持って学習していたように見えました。
Bさんは、S中学校には一度不合格になりましたがその後、繰り上げ合格の連絡があり念願のS中学校に入学することができました。学力的にはかなり厳しい状況でありながらも最後まであきらめることなく頑張った成果だと思います。Bさんもご家族も大変喜んでくれました。
本来であればここでめでたしめでたしというところなんですが、もちろんここから続きがあります。BさんはS中学入学後も数学が不安だということで私が個別指導で数学を担当することになりました。基本は学校の教科書や問題集を使って学校のカリキュラムについていくことが目的です。
中学に入学して1か月くらいたったころ、Bさんの保護者の方から相談がありました。お話を伺ったところ『うちの子が勉強しすぎているような気がして心配』といった内容でした。いやいや逆のご相談はよく受けますけど・・・。ご本人に話を聞いてみました。Bさん自身は、念願の中学に入って学校生活がとても楽しいそうです。学習も好きでやっているみたいです。せっかく入学した中学生活を大切にしようとしているようです。保護者の方にもその旨をお伝えしました。Bさんにとって中学受験の学習は中学に入学するためだけの学習ではなく、興味を持って学習に取り組んでいたことがとても大きかったのかもしれません。学びたいという気持ちが学習に向かっていったんですね。入学時の学内での相対的な位置は相当厳しい状態だったと思います。しかし、中1の1学期終了時点での学内順位は3位になっていました。それでもBさんは順位をそれほど気にかけることはありませんでした。将来の夢は特になかったようですが、学ぶこと、努力することを純粋に楽しんでいたのかもしれません。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。学習面において、お困りごとなどがございましたら、ぜひご相談ください。(無理な勧誘などしませんのでご安心ください。)

算数・数学専門指導 まなびの一歩
代表 大畑 智  
ホームページ  https://manabi-ippo.com   


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