はたらくとは生きる事、生かす事、そして夢
思えばこの年齢になるまで色々な職を転々として働いてきた。
超氷河期世代と言われ、短大卒業後はレストランや居酒屋でフリーターとして働いた。工場勤務の派遣社員となった後結婚。専業主婦として子育てをしてきたが離婚することに…そこからはもう自分が生きるために働く、ではない「子供を生かすために働く」と明確な目的に変わった。
フリーターで働いていた時は夢があった。個人事業主として生計を立てたいと思っていた。では自分に何ができる?好きなことを仕事にしてみたいと片っ端から興味があることをやってみた。行き着いたのはアパレルの転売業。しかし所詮は副業程度の利益にしかならない。結局、何も見つけることができなかった。才覚が無いのか、努力が足りないのか…
だけど子供を生かしていくには収入がいる。子供が小さい頃は食料販売のパート、大きくなってからは事務職の正社員へと雇用形態を変え、会社という安定した組織に雇われて現在も働いている。組織の中で働くというのは自分の性に合っていないと分かっている。だが、母子家庭でありその諸事情により度々休む事を容認してもらい、有給のおかげで収入が減らずに済んでいるのは、本当に有難く助けられていると思う。
その子供も一人は就職し、もう一人はもうすぐ高校を卒業する。最近、「自分のために働く」ということを再び考えている。何のために働く?今までは子供のため。この先は、子供のためではない、誰のためでもない、自分のために働いていくのだから。諦めた夢ではないけど、もうだいぶ歳を取ってしまったけれど、もう一度自分のために好きなことを探して実現したいと思う。