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私は鰻が嫌いなんじゃない。とにかく小骨が苦手なんだ!

土用の丑の日。
ということで、今日は「お昼に鰻を食べに行こう」と数日前から夫と話していました。

予約をせずに出掛けた結果、1件目のお店はランチ営業のラストオーダーまで見事に満席で撃沈。
2件目のお店は満席ではあったものの、ランチ後も引き続き営業しているとのことで、1時間半ほど待って無事に入店。

土用の丑の日当日、予定通り鰻をいただくことができました✌️

とっても久し振りに食べる鰻。
記憶を遡ると・・・たぶん1年半ぶりぐらい?

鰻を食べるのは年に1回あるかないかで、今回は季節行事的な意味合いで食べたけれど、普段は自分からは絶対に食べたいとは言いません。

なぜかって、鰻は私にとって長年【キライな食べ物2トップ】という不名誉なポジションに長年位置してきたものだから。

※子どもの頃からごく最近まで、変わらず堂々君臨していました。ちなみにもう1つはレバーです。

なぜ鰻が嫌いだったのか?
正確には鰻の「小骨」が苦手で、苦手を強要され続けた結果、嫌いになったというのが真実。(レバーも似たようなもの)

味を嫌いだと思った記憶はなくて、美味しくないと思った記憶もない。
けれど、どうにもこうにも「小骨」が苦手。

大人になって味の美味しさがより分かるようになっても、やっぱり小骨がネックになって

【嫌いではないけど積極的に食べたいとは思わない】
【誰かが食べたいと言うのであれば、まぁ食べてもいい】

私にとって、鰻はそういうもの。
(そう考えると、今回食べようってなったのは結構な変化では?)

鰻に限らずだけど、食卓に魚が並ぶ時、子どもだった私はいつだって露骨に嫌な顔をしていました。

好きなものは唐揚げ、グラタン、オムライス。
嫌いなものは魚貝類、その他たくさん。

そんな私を両親は「うちで1番の偏食」と言っていて、自分でも、まぁそうなんだろうなと思っていて。
でも、本当にそうだったのかなぁ? と、今は思う。

魚料理を見て露骨に嫌な顔、態度を取ると「ワガママを言うな」と言われ、「魚は骨が嫌いなんだ」と訴えると、「よく噛んで食べないからだ」と決まり切って同じ言葉を返される。

鰻に関していえば、やっぱりどこか特別な食材というところがあって、土用の丑の日に出てくる鰻は「栄養もある美味しく食べるべきもの」というのが強かったから尚のこと。

けれど、嫌いだった。食べたくなかった。
母が私用にいくら小さく鰻を切り分けてくれていても、1mm足りとも食べたいと思わなかったし、嫌々食べるのは変わらなかった。

「よく噛んで食べなさい」

食べる前に言われる言葉。
飲み込む時に引っかかる小骨は、確かに咀嚼が足りないのかもしれない。
けれど、そもそも口の中で痛いのはどうしたらいいんだろう。

大人になって明確にわかったのだけど、私は咀嚼しようとするそばから刺さる小骨の痛みが苦手だった。
魚を食べる時には、まずは大きく噛んでから、舌で慎重に身をすり潰すことが欠かせなかった。

小骨の気配を感知すると、これまた舌を使って小骨だけをなんとか押し出し、ティッシュに出す。
食べる時には人一倍時間がかかった。

けれどもそれは「嫌々食べているから時間がかかっている」と認識されていたように思う。
実際は「めちゃくちゃ慎重に食べざるを得なかったから時間がかかっていた」だけなのだけど。

姉妹の中でそんなことをしていたのは私だけで、そこでも「そんな小さな骨まで出さなくても、よく噛んだら食べられる」と諌められる。

いや、ここまで書いて思うのだけど、そりゃぁ嫌いになるわ。元々は苦手だっただけなのに、多分。
よく噛む噛まないの話ではない。
お肉の方が好きだったのは、圧倒的に食べやすかったのもある。魚はね、食べにくいの!!! ちょっとの痛みが耐えられないの!! 少なくとも私は!!!!

これも大人になってわかったことだけど、私は口内の刺激に弱い傾向がある。
まったくダメなわけではないけれど、辛いものには極端に弱くて、山葵や芥子も基本的には使わない。
コーラやジンジャーエールの炭酸にはビックリもしやすい。

味がどうとかの話ではなく、小骨同様に「痛い」になるのだ。だからつまりは「痛み」を人一倍警戒しているとも言える。

貝付きのあさりも砂を警戒するし、フルーツは種無ししかし勝たんと思っているし、梅干しはふにゃっとした柔らかいものに限る。(実と種を舌で簡単に選り分けられるから。カリカリ梅は歯で噛む必要があるので敬遠する)

とにもかくにも、不穏なものを感じることなく安心して食べたい。
何かを食べる時のびっくりする刺激は、感動の美味しさ! 驚きの新感覚! みたいな楽しいものだけがいい。
うっかり痛みを感じたくない。とにかく、痛みが、嫌なのだ!!!!!

「よく噛んで食べないからだ」

今なら父にも言い返せよう。実際言った。
「こちとら、口内が繊細なんでね!」

まぁ当たり前に理解されなかったけども。

そんなわけで土用の丑の日に鰻を食べました。

関東の鰻はふわふわで美味しかったのですが、やっぱり小骨からは逃れられず段々と苦痛になっていったので、2/3食べた後は夫に献上。

やっぱりね、鰻は嫌いじゃないのです。
ただ小骨が苦手なだけで。
小骨の苦手が味の美味しいを上回る閾値があって、そこまでは美味しく食べられます。

前回名古屋で食べた鰻はパリパリで、私的にはパリパリの方が小骨がうまいこと紛れてくれて食べやすかったな〜。
閾値までが遠いんだな、きっと。

次から鰻は、パリパリしたのを食べるとします🐟

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