【エッセイ】あのとき・あれから・これから(初稿:2021年2月)
当時の私は、産後2ヵ月と9日目、上の子は1歳9か月だった。年子で大変だからと、市内の実家に長めの里帰りをしていた。しかし、本震で電気も水道も止まってしまったので、翌日には水道の被害だけで済んだ自宅へ戻ることに。しばらく留守にしていた自宅は散らかってはいたものの、夜も電気が点く。テレビも見られるし、携帯電話の充電も可能だった。
よちよち歩きの娘と、首据わり前の両手抱っこが必要な息子を連れて、オムツ・飲用水・食べ物などを求めてスーパーまで何時間も歩いた。やっとの思いでたどり着い