コロナ禍で私の音楽の世界を広げてくれた2つのこと
クラリネット奏者の水野まな(@manaclarinet)です。
2つめの投稿では、私が「コロナ禍で音楽の世界を広げてくれた2つのこと」のご紹介致します。
それは、私が3年ほど前にコロナ禍でほとんどの音楽家が体験した「コロナニート」になったことがきっかけです。
レッスン業・講師の仕事・定期的な演奏仕事・依頼演奏仕事・自主公演の演奏仕事など。
コロナウィルスの影響により、日頃の仕事が全部0!!!になりました。
相次ぐ仕事たちの「キャンセル」「中止」、そんな言葉を見てはため息ばかりで、
それほど音楽のお仕事は日本では必要不可欠とされていないのかと悲しくなるほどでした。
悲しい話が続くのも嫌ですから、結論から言うと...。
今となっては「自分に向いている仕事を自分で取捨選択できるようになれたこと・前よりも好きな時間・場所から発信・仕事が出来るようになれたこと」に満足しています。
ヨーロッパで活躍する音楽家の知り合いたちは、この事態の直ぐに国から音楽家たちへ給付金が入りました。
それは日本と海外で「音楽や芸術の仕事をするものたちへの扱い」の違いにビックリするほど。
私たちの場合はコロナウィルス蔓延の事態により仕事ができなくなって2.3ヶ月後だったかな、国からの給付金が入りました。とても遅い。
悲しい事態を乗り越えようと、多くの音楽家たちは「オンライン」ビジネスに目を向け出し、オンラインで生じる"時差"を問題視しながら前向きに・着実にピンチをチャンスに変えようとしていました。
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私の場合は、家で楽器が演奏できる環境にある生徒さんたちに少しずつ「オンラインレッスン」の提供を始めました。
私がオンラインレッスンで使うツールは当時から今も変わらずzoomやSkypeです。
※現在zoomでは無料版だと40分に1度強制終了されるので、一度切って再度立ち上げが必要。
オンラインレッスンで発見したことをいくつかあげてみます。
●録画機能でレッスンの復習ができる。
●画面共有でiPadから楽譜の共有ができる。
●遠方の方でもレッスンを受講することができる。
これらのことは今でも本当に役立ちますし、オンラインレッスンはコロナ禍で発見した素晴らしいレッスンのあり方の1つだと感じました。
(※実際に1年間オンラインレッスンのみでレッスンを受講して発表会に参加された方などもいらっしゃいます。こちらについてはまた別で文章にしようと思います。)
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そしてもう一つが、これから先の不安に駆られた私がなんとか足を踏み出してスタートした「ライブ配信」の音楽発信でした。
私は2020年の6月から開始しましたが、私がはじめる3ヶ月前から既に多くの友人音楽家たちがライブ配信をスタートして音楽発信していました。
私が時差発信して良かったのは「良い部分」「悪い部分」を同時に見ることができたことはもちろん、友人音楽家のアドバイスを受けることが出来たことです。
音楽発信をしようとはじめた配信ツールは「17LIVE」(ワンセブンライブ、イチナナライブ)です。
私は「まなclarinet」というID名で活動しており、2年と8ヶ月ほど経過していますが、今でも毎日のようにクラリネット演奏をしています。
今の防音マンションでは演奏できる時間に限りがあるので、クラリネット演奏はもちろんですが、クラリネットが演奏できない時間帯はEWI(←ウィンドシンセサイザー、イーウィと呼びます。)を演奏しています。
私はAKAI EWIのエンドーサーもさせて頂いておりますので、配信を通して楽器に興味を持たれる方に楽器のご案内もさせて頂いております。
また有難いことに配信を通して、私の生徒さん(←現在オンラインレッスンで受講中。)になってくださった方もいらっしゃいます。
私の周りでは基本的にクラシック音楽家が多いため、配信を始めなければ電子管楽器のEWIを演奏する機会もほとんどなかった中で、毎日のようにEWIを演奏する日が続くとは全く思ってもみませんでした。
音が外に漏れない電子楽器は、配信の世界ではミキサーを通してよりクリーンにリスナーの皆様へ音が伝えることができます。
そしてクラリネットの配信ではよりクリーンに音が届くよう、マイクやミキサーについて学びました。
私が使用するマイクはRODE NT2-A コンデンサーマイクです。
幅広く音を拾ってくれて、クラリネットも生音から機械を通しても良い音で発信できます。
安価で使いやすいです。
そして、クラリネットやEWIを演奏するために必要なミキサーはYAMAHA AG06です。
AG06だとクラリネットとEWIを両方演奏するのに便利です。
機械が苦手な私ですが、周りの音楽家仲間や配信に来てくださるリスナーさんからアドバイスを受けながら少しずつ道具を揃えて、音楽発信をする為の最適な環境を整えることができました。
配信をスタートしてから、日本全国、さらに海外のリスナーさんへ音楽発信することができて、コンサートを開催すると日本全国からリスナーさんたちが私の音を聴きに遠方からでもコンサートに訪れてくださることが本当に嬉しいと思いました。
これまでオンラインの発信をしてこなかった私にとって、すごく嬉しい経験の一つでした。
(つまり、もっとオンラインで活動範囲を広げる努力をしなければならない...!)
また、補足として。
配信をきっかけに私が学んできた・学んでいる語学(英語)を使うことができているのもグローバルなライブ配信の世界だからこそだと思いました。
私の趣味でもあり好きなことの一つ「イラスト」もライブ配信のプライズとして喜ばれ、今では私の描くイラストがLINEスタンプとして販売することになるとまさか予想もしていませんでした。
現在も好評発売中!
LINEアプリからクリエイター名「まなclarinet」で活動中です。
(こちらもまた別の文章にて記事にいたします。)
ライブ配信をきっかけに、様々な素晴らしい音楽家の仲間たちと繋がることもできました。
ライブ配信内で共演させていただいたり、素敵な作曲家たちに私のオリジナル作品を作って頂いたりもしました。
(今水面下で私が計画中の様々は、ライブ配信をしていなければ出会えなかった音楽家たちの協力のもと動ける企画でもあります。それについてはまた別の文書で。)
発信者側も受信者側も場所を問わず、スマホ1つから楽しむことができる環境。そして毎日のように続けることで誰かの日常に私の音を届けることができる環境。
とても幸せだと思います。
ライブ配信をはじめて理解できたことは、
音楽は実はより身近なものであり、「どこにいても楽しめる」。
そんな気軽なきっかけから私たち音楽家のコンサートにこれからも足を運んでくださる方が少しでも増えたら良いなぁと思いました。
そして、ライブ配信やオンラインの画面を通して遠方にいながらも何処にいても音楽を身近な娯楽としてお楽しみ頂けたら嬉しいです。
配信ではよりリアルな音楽家の日常も見えることにより、様々なトラブルに巻き込まれている発信者も多く知っています。これからも適度な距離感とモラルやルールを守りながら、長く・楽しく・大切に続けたい発信ツールの一つです。
最後にまとめ♪
✔︎オンラインレッスン
✔︎オンラインライブ配信
私がコロナ禍でやって良かったことの2つです。
私のレッスンを長く楽しく受講してくださる生徒の皆様にもいつも感謝!
そして、私を応援してくださる全てのリスナーさんたちにいつも感謝!
水野まな