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自分探しで大事なこと

私は43歳の時にバーンアウトして
会社の出世街道がリセットしてから
いわゆる自分探しということを始めました。

43歳で会社という枠組みの中でのアイデンティティが無くなり、それしか持っていないと思い込んでいた私は人生終わったと思いました。

そこから心理学やらコーチングやら自己啓発系のセミナーを周り
 自分は何者なのか?
 どんなミッションを持っているのか?
 使命ってなに?
という事をずっと探してきました。

孔子曰く、40歳は「不惑」
そんな不惑とは真逆の迷いまくりの40代

それっぽいものをつかんだりもしましたが
 探せば探すほど
 言葉にすればするほど
結局よく分からないというループに入りました。

会社で25年働いてきて、多少は評価され、管理職もやらせてもらって、会社員としては良い部類に入ると思います。

でも会社や肩書を取った時に何が残るのか?
自分は何者なのか?
「私は〇〇です」
というのがはっきり言えない。
言葉にしても、しっくりこない。。
言語化すると情報が欠落するというのも落とし穴なのですが・・・

そして今のわたしの結論は
「自分探しは、それだけしても無駄
 自分なんてみつからない」
です。

「それだけ」というのがポイントで、いわゆる自己啓発や自分探し系のセミナーやワークショップにいくら参加したところで、自分は見つからないということ。

なぜならその場では実質インプットしかしてないからです。

その場では沢山のワーク、言語化や身体表現をしたりして、色々アウトプットはします。
周りに仲間もいるし、場のエネルギーが高まるので、なんだかその気になります。
いろんなワークをやれば、それっぽい物は出てきます。

でもそれはただその時点での「特徴」なだけ
「癖」「強み弱み」「得意不得意」「好き嫌い」
これらは自分の一部でしかない。

もっと深く掘れば
「信念・価値観」「ミッション」
も言語化する事は出来ます。

ただこれらは「仮説」です。
セミナーやワークショップは練習の場であって人生ではありません。
ここで終わってしまっては「仮説」に生きる事になり、そのうちまたモヤモヤして、自己啓発に次の仮説を求めます。

大事なのはその仮説を検証する為に「行動」すること。
行動して「仮説」の答え合わせを身をもって感じることです。
変容する人はこの行動量とスピードが圧倒的です。
人のサポートを使うのも上手です。
素直な方が多い。

それに「自分」というのは、人との関係性の中で見つかるもので、自分一人の存在しか無かったら、自分が何者なのかは定義ができないのです。
仏教では「縁起」というようです。

仏教用語。他との関係が縁となって生起すること。自己や仏を含む一切の存在は縁起によって成立しており,したがってそれ自身の本性,本質または実体といったものは存在せず,空である,と説かれる。

自分と関係するものがあるから自分が存在するという考え方。

他者との関係性をあれこれ試すことで、
 本来の自分
 お互いにしっくりくる関係性
 その中での役割
が見えてくる。
それが「自分」なのではないかと思います。

それは自己啓発の場ではなく、自分のリアルな人生の中で見つけていくもの。生活や仕事、趣味や地域の中などで見つけていくものです。時には場所や環境、関わる人も変えながら実際の人生の中で見つけないと本当の自分には出会えないと思います。

だからセミナーなどの外に自分を求めずに
勇気を持って、自分を信じて、自分のやりたい事をいろんな人と関わりながら、どんどんやってみる。

これが「本当の自分」に気づく一番の近道だと思います。

自己啓発を否定してるわけではありません。私も参加するのは好きです。

ただそれはきっかけになるだけであって、答えそのものはそこにはないと言う前提で参加することが大事です。

自分探し中の方でめんどくさがりにおすすめはこちら


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