夫婦はケンカぐらいできなきゃダメ?
みなさん、ケンカってしますか?
夫婦喧嘩とか、彼氏・彼女との喧嘩とか・・・。
僕は、これが良いとか悪いとかの話ではないですが、付き合い始めてから17年間、妻とは一度も喧嘩をしたことがないんです。
逆に、喧嘩したくないのに、どうしても喧嘩になってしまう。それが嫌だという方もいらっしゃると思います。
「一度も喧嘩したことがない」と言うと驚かれることの方が多いんですが、この記事を読んでいる方にも同じように喧嘩したことがない方がいると信じて書いています。
そういう方は、多分僕と同じ「心がけ」をしているんじゃないかなと思うんです。
喧嘩が悪ではないです。時には必要という声があって良いとも思っています。だけど、できれば喧嘩はしたくない!という方のために、この心がけをテーマにお話します。
「喧嘩くらいできないとダメだよ」という意見
喧嘩したことがないと話すと、「長く付き合うなら喧嘩ぐらいできなきゃダメだよ!」というアドバイスをもらうことがあります。
これ、結構な頻度で言われます。笑
ここに迷う時期もあったんです。喧嘩しないことって悪いことなんだろうか・・・?
言いたいことはめっちゃわかるんです!
「長い間、一緒にいるのに言いたいことも言えないようじゃ長くは続かない」ということなんです。めちゃくちゃわかります!
だけど、『喧嘩しないこと=言いたいことが言えない』ではないと思うんです。
喧嘩できないんじゃなく、「しない」という選択
さっきのアドバイスをした人にとって、きっと「喧嘩できないで我慢している人」に見えるんだと思います。そりゃ、長く一緒にいれば意見が違うことだってあるし、違和感があることだってありますよ!お互いに。
でも、喧嘩できないんじゃなく、『喧嘩しない』なんです。
つまり、アドバイスした側にとっては、「言いたいことが言えない人」に見えているわけですが、
・喧嘩するかどうか
・言いたいことを言えるかどうか
これは全く別の問題です。
喧嘩できずに、言いたいことを我慢し続けるくらいなら、喧嘩してでも、言いたいことは言った方がいい。
それは確かにそうです。
だけど、喧嘩せずに言いたいことを言えた方がよくないですか?
だから喧嘩しない方法を考えた方がやっぱりいいと思うんですよ。
争いは、いつも「否定」から生まれる
では、どうして喧嘩が起きるんでしょうか?
これは、100%どんな場合も『相手を否定すること』で生まれます。
こういう夫婦喧嘩ってよく見るやつですよね?
奥さんは、飲み会に行く夫を思いっきり否定しています。
旦那さんは、「仕事において飲み会で人間関係を築くのも大切だ」と気づいていない奥さんを思いっきり否定しています。というか、本質は、遊びに行くことを我慢して家事をしていることをちゃんと認めてほしいんですよね。
こうやって、お互いがお互いの気持ちを否定して、踏みにじることで喧嘩は勃発します。
てことは、相手を否定せずに肯定すればそれだけで喧嘩しないで済みます。本当にただそれだけのことなんです。だから、否定することなく、肯定しながら伝えるやり方だけ知っておけば、お互いが穏やかに言いたいことを言い合えるんです。
先ほどの夫婦喧嘩のシーンを例に、一緒に考えてみましょう!
『気分のいい反論』のやり方
穏やかに意見を伝え合うには、やり方があります。
それは、①受け止める ②クッションをはさむ これだけです。
ステップ1:受け止める
まずは、しっかりと相手の気持ちをしっかりと共感し、受け止め切りましょう。どんなにイラっとしても、反論したら負けですよ〜!!
・そうだよね、寂しい思いをさせてごめんね。
・そんな風に思ってたんだね。言いにくいことを言ってくれてありがとう!
みたいな感じです。このとき、「ありがとう」と感謝を伝えると効果的です!
ステップ2:クッションをはさむ
でも、自分の言いたいことは言わなきゃ消化不良になりますよね!ここで、反論準備に入ります。
注射する前にアルコールで患部を拭くように、「これから意見を伝えるよ!」ということを相手に理解させるんです。
・誤解させないように、1つ伝えたいんだけどいいかな?
・もしかしたら嫌な気持ちにさせちゃうかもしれないけど、ちゃんとお互いに理解し合いたいから少し話をしてもいい?
みたいに、大切なポイントは、「伝えてもいい?」と一度許可させることです。急に言い出すから怒るんです。
・嫌な気持ちになるかもしれないけど・・・とか、
・もっといい関係でいたいから・・・とか、
・あなたにとって必要なことだからちゃんと言うねとか、
相手に対する配慮や自分の想いを伝えておきましょう!
では、具体的に先ほどの喧嘩を型に沿って変えてみましょう。今回は、夫の対応を変えてみます。まずは、「受け止める」。
次に、反論する前に「クッション」をはさみます。
ここで、話を聞く体制を整えます。ここから話をしたら、そんなに言い合いの喧嘩にはなりません。
ここで、もしも「なんで聞かなきゃならないの!」とか怒り出したとしたら、もう一度ステップ1に戻ります。『受け止める』
・今は聞きたくないんだね。わかった。そしたら、○○の思ってることを聞かせてほしいな。
みたいに、受け止めモードを貫きます。
話を聞き切ったら、再び『受け止める』⇒『クッション』と繰り返していきます。
どれだけ相手が怒っていたとしても、こちらがちゃんと受け止めてあげる限り必ず怒りは収まります。反論するときに、丁寧にクッションを挟んでおけばそんなに怒ったりしません。
喧嘩しないためにやっていることはこれだけです。実際、これだけで夫婦間だけじゃなく、ありとあらゆる場面で言い争いになることはありません。
まとめ
大切なことなので、もう一度言いますが、争いは『相手を否定する』ことで生まれます。もしも相手が怒っているとしたら、相手を否定してしまっているんです。
だから、『相手を否定せず、肯定すること』。
これを念頭に置いておくだけで、あなたの日常から争いは消えていきます。
喧嘩できないんじゃなく、喧嘩しない。
言いたいことが言い合えないんじゃなく、否定せずに伝え合う。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!