普通の子の中学受験、急ごう過去問1年分
お久しぶりです!学校も始まりまして、うちの子どもはさっそく学食でカレーをポロシャツにこぼし、クラスメイトから総つっこみされるという、小学生並みの新学期をスタートさせたようです(汗) なぜ、白ポロシャツを着た日にカレーを選ぶ! そして期待通りこぼす! と親でもつっこみたくなります(笑)。子どもの通うMarch付属中は食堂がとても美味しいそうで、今では週3回学食、週2回お弁当を持っていっています。(働く母にとってはありがたいです~)
さて、早く書かなくてはと思っていたのは、「急ごう!過去問1年分」ということです。過去問は秋からでいい、冬でいいなど、呑気なことを言う塾もあるようですが、私の経験上、それでは遅すぎると思います。うちの子は、Y50ほどの偏差値でしたが、同じような偏差値でも過去問との相性がまったく違います。
Y50前半の付属系進学校の過去問を解いたら、「クセがある」とのことで合格最低点+2点、3点くらいしかとれませんでした。合格最低点より越えていたらいいんじゃない?という声もあるかもしれませんが、March付属中または共学校を狙うなら、倍率が低くても3倍以上と高くなる傾向があるため、安全ゾーンは、合格最低点+50点、合格平均点なら+20点ぐらいでしょうか。そうでないと、試験当日子どもが緊張したり、たまたま上から併願校としておさえにきた子の割合が多かったら、負けてしまう可能性があります。なので、過去問との相性こそ、中学受験では大事になりますし、それさえとれれば勝てるのです。
まずは、気になる学校の過去問は、分析するためにも惜しまず買うことをおすすめします。我が家は10冊ほど買ってしまいました。。。けれど、四谷大塚のWEBに登録すればお試し的には解けるので、まずはこれでいろいろ試して、合格できそうな学校をしぼりこんでいくといいかもしれません。
過去問を1年分解こうと思ったら、4教科で50分、50分、30分、30分=合計160分。それ以上にかかる学校もあるかと思いますので、かなり時間を要します。我が家は、午前中に過去問を1年分解いて丸付け、午後に間違えたところを解き直しするという形をとっていたので、ほぼ1日仕事でした。これを10校試そうと思えば10日。けれど、平日は塾やその課題もあるので、週末に行うことが多くなるかと思います。そう考えると1ヵ月半~2ヵ月はかかりますよね。だから、急いでほしいのです。
どんなに熱望校であっても、過去問がビックリするぐらいとれないこともあります。その場合は、もう1年分やってみて考えてみる。お子さんが苦手な分野が多いのか、何か単元が仕上がっていないのか。それでもとれないなら、その学校を第一志望とせず、第二、第三にして、もっと他に子どもに合った学校はないのか、という視点をもつことも大切だと思います。
過去問は学校からのラブレター、なんて素敵な言葉を聞いたことがありますが、うちの子はある付属中(March以外)の過去問が「おもしろい!」と言って、何年分も解こうとしました。親としては「そっちはいいから、早くMarch付属中の過去問を!!」と何度思ったことでしょう。結局、第一志望のMarch付属中に〇をいただいたので、その学校は受けませんでしたが、きっとあれだけその学校の過去問が好きなら、合格できたんじゃないかと思います。各学校の過去問をみていると、きっちりと基本ができていること、自由な発想をもっていること、算数をおもしろいと思っていることなど、学校からの独自のメッセージが読みとれます。
子どもが、ほぼまぐれ合格をいただいたある付属系進学校(Y60近い)の算数は、親の私からみてもおもしろくて、私のような受験算数なんて理解していない場合でも解きたくなるような問題でした。実際に解いてみましたが、「この学校は算数を大事にしていて、独特な視点で算数を学問として学べる賢い子を求めているな」と感じました。なので、うちの子どもは無理だろうと。実際、試験前の頭の良さそうな雰囲気に子ども自身がのまれ、委縮し、合格はいただけましたが、その学校へ通う姿は想像できませんでした。
逆に、子どもが現在通うMarch付属中の過去問からは、とても素直で基本をしっかり学んできた真面目な子を求めているのを感じました。実際、入学してみて、おだやかで優しいお子さんが多く、どこかまだ幼い印象で、うちの子そのものという雰囲気でした。実際、第一志望の過去問は最初から合格最低点+20~30点ほどはとれ、最終的には+40点までとれるようになっていました。ただし、ここが肝で合格最低点+50点いかなかったため、1回目の試験では落ち、2回目で合格。我ながら恐ろしいほど予想通りの結果でした。(何度も書いていますが、私個人が出していた子どもの合格率は80%はあげられず、70%でした)
我が家では、第一志望の過去問は、とりあえず過去3~5年までさかのぼってやって、最後に昨年のものをもう一度やって、どれぐらい伸びたか(一度やっている問題なのでそれも考慮して・・)確認するのに使いました。
過去問の赤本は、去年のデータや問題の傾向なども分析してまとめてあるので、親もくまなく読んで、重要と思われるところは子どもに「ここは読むといいよ」とアドバイスし、問題の傾向、やるべき学習内容などを子ども自身が把握するようにしました。各学校からも問題傾向を書いた資料が渡されると思いますので、これも大事なところは子どもと一緒に読んでいました。(中学受験するような子は、大人に近い理解力をもっているので、分析資料なども一度目を通せば理解し、その後の勉強でもそこを意識しながらやるようになります)
ちなみに赤本は、声の教育社さんの方が個人的には好きでした。合格者平均や受験者平均など分析が詳しく載っていて、データをまとめる時にたいへん参考になりました。問題と解答用紙は、原寸にコピーし、本番に近い状態でさせました。コピー機もA3までとれる大型のものを買わされまして・・(汗)。
中学受験では、塾代以外や塾の課題以外にも、見えないお金や手間ひまがかかりますが、過去問との相性を丁寧にみて分析していくのは、お母さん、お父さんにしかできません!! ぜひここだけは手をぬかず、プロジェクト成功のための必須事項を捉え、一番時間をかけてあげてください!(ただし、過去問ができなくてもイライラしないで、黙々とデータをとる感覚で) 間違っても塾まかせ、先生の言いなりにはならないことをおすすめします。あくまで塾は、多くのお子さんのデータをもっているだけで、お子さん個人のことは、親御さんが一番詳しいはずです。なので、塾のデータやアドバイスは、すべて聞いた上でご自分で取捨選択して、目の前のお子さんをちゃんと見ながら決めていけば、必ず〇をとれる道がみえてきます!
朝から熱くなり、長文失礼しました~(汗)