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普通の子の中学受験、過去問管理は親にしかできない

子どもの付属中は、オンライン授業も充実していて、ネイティブの先生による英語の他、理科、数学、国語、さらには体育や音楽も通常と同じ時間割で行われます。コロナによる急遽の対応としては、本当によくやってくださって学校にはたいへん感謝しています。

さてさて、中学受験は親子の受験だとよく言いますが、本当に親がやるべき大事なことが過去問の管理だと私は思っています。

子どもが通っていたW塾は、過去問の管理にも熱心で、大きなA4サイズのノートに過去問をやった答案コピーを貼って提出するという徹底ぶりでしたが、すべての生徒の点数の管理までは手が回っていなかっただろうと思います。(1クラス20名ほどいるので)

そこで、うちでは、私がパソコンで表組をつくり、学校ごとに何年の過去問で、各教科何点をとれたか、その時の各教科の合格最低点と比較できるよう一覧表にしました。

この表組もいずれ、学校名などはボカして公表したいと思っていますが、うちの子(普通の子)がMARCH付属中に合格したと聞いたご近所のママさん(数年後、中学受験予定の子を抱えるご家庭)に、よくアドバイスをもとめられたのでパソコン持参でお見せしていました。

その表を見ながら、これまでここでもお話した通り、過去問+何点をとっているかで、志望校、併願校の決め方、その結果との関係性などをお伝えてしていました。

塾の先生に対しても、面談の際にはこの表組をプリントアウトしてお渡しし、うちの子どもと各学校との過去問の相性、どれぐらい仕上がっているかなどを、偏差値とは違う視点でお話させていただきました。

その話をふと同じ年の受験生を抱えるママに話したところ、「それじゃ、塾の意味ないね! 塾の方がぜんぜんわかってないじゃん!」と言われました。そう、そうなのです!それが塾(集団)なのです。塾に週に何回も通っているからと塾は子どもの学力について何でもわかってくれていると考えるのは危険です。私の経験上、一番知っているのは伴走している親ですし、それぐらい親が関わることが中学受験の合否を左右すると感じました。

残念ながら、塾にほぼおまかせというご家庭は志望校や併願校選びにおいて、細かいデータがないので精度が低く不本意な結果になりがちで、自分でデータをとっているご家庭は適正な学校選びができるので、第一志望合格の方が多かった印象です。

ただし、私の場合、たいした学歴もなく、過酷な中学受験の経験者でもないので、残念ながら手とり足とり勉強を教えることはできませんでした。その分、過去問については徹底的に分析し、第一志望の過去問は全3年間をひと通りやった後、最後に1年前のものをもう一度やって、どれぐらい学力が伸びているかを確認するなど、細かい分析を繰り返し、自分なりの合格率を出して志望校を決定していきました。(もちろん、子どもの付属中で共学という希望のなかからチョイス)

中学受験に親として何が出来るのか?と問われたとしたら、「中学受験に関する情報収集・分析・戦略立案」だと思います。各学校のデータをできる限り集めて、過去問や試験傾向を分析し、そのなかで勝てる戦略を立てていく。うちの子のように、普通の子(最終的にY55前後)でも、子どもが何が強くて弱いのか知っていくことで、必ず勝てる道(抜け穴)がみえてきます。

余談ですが、中学受験で第一志望に合格する割合は3割程度というものの、大学受験で第一志望に合格する割合は1割程度(ある塾によると)だそうです。厳しく熾烈な戦いといわれる中学受験ですが、大学受験ではもっと過酷な戦いが待っているのかも・・・。そう考えると、付属志向のご家庭であれば中学受験は実にお得で実のある受験なのかもしれませんね。






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