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普通の子の中学受験、反抗期とどうつきあうか?

うちの子は、どちらかというと比較的のんびりとした育てやすいタイプですが、それでも中学受験の時には、解けない問題にぶつかると私に向かって「だったら、お前が解いてみろ!」と感情をむき出しにしてきました(汗)。このエピソードを周囲の人に話すと「あの子が!?」と驚かれたものです。それぐらいおだやかな子でも、ストレスを感じるのが中学受験です。

中学受験中の反抗期は、基本スルーで

特に、精神的な成長が早い子ほど反抗期に突入している(うちはそれでも遅い方)ので、もっとやっかいかもしれません。そんな時、普通に考えると「親にそんな口を聞くなんて」と正論をぶつけそうになりますが、中学受験中の子どもというのは、過剰なストレスにさらされている状態。そんな時にまともなことを言っても、余計に子どもを追い詰めてしまいます。だから、私はひたすらスルーでした(汗)。「今日も、追い込まれておりますなぁ~」と。

言うことをきかせるのはなく、伝え続けること

ただ、子どもが少し冷静になった時に、「学校の先生に言えないような言葉は、誰(親)にもつかわないようにしようね」とあとから伝えていました。おかげでそれ以降、暴言をはかないようになった、ということは残念ながらありません(笑)。教育者でもない私ですが、ひとつ信じていることは、子どもに何かを伝えようと思ったら、その場ですぐに言うことをきかせるのではなく、「伝え続けること」が大事だということ。折々に様子をみながら、冷静に何度も何度も、親として人生で大事だと思うことを伝える。その場では伝わらなくても、100回、500回、1000回、静かに伝え続けることで、いつかわかる日がくる。子どもの心にじわーとしみていく、そんなイメージで育てています。

子育ての結果がでるのは、ずっとずっと先

ある本で読んだことがあるのですが、子育てが上手くいったかどうかは、子どもが30歳ぐらいになってその子が自分の人生を「幸せだ」と感じるかどうかだということです。中学受験や大学受験、就職、結婚など、親としては心配なことが山積みですが、それで人生が決まるわけではありません。本当の意味で子どもが大人になりきった時、どう感じるか。それぐらい遠くを見据えて向き合っていけば、目の前で「うるせー」「うざい」「うっとうしい」(我が家ではこれを、“う”の三段活用と呼んでいますw)など、さわいでる子どもも許容できるかなと。まぁ、こっちも傷つきますし、イラッとはしますけどね(涙)。

うちの子も、中学受験のストレスから解放され、しばらくはおだやかな毎日でしたが、今は反抗期へ突入し、ちょいちょい悪い言葉が返ってきます。そんな時、「親にそんな言葉をつかうな!」と同じ土俵でケンカをしても、あまり意味がないと思っています。反抗期というのは、ホルモンバランスの乱れや子どもの独立心の目覚めなどで起こるものなので、子ども自身もコントロール不可かと。なので、親もシリアスに受け止めず、喜劇のなかのワンシーンのようにおもしろおかしく捉え、子どもが落ち着いたら大事なメッセージだけは伝えていく。いつか、大人になった時に気づいてくれることを信じて。特に中学受験中の反抗期は、親は負けるが勝ちだと思います。

中学受験、出来る限りのことをしてあげる

私のお友達のママで、子どもが中学受験の間は「毎日、靴下をはかしてあげた」そう。受験はストレスフルな戦いだから、その間だけでは出来る限りのことをしてあげる(甘えさせてあげる)ということでした。これを聞き、私も寝る前に子どもの足をマッサージしてあげたり、朝は着る服の準備、着替えの手伝いなどをしていました。ただし、「これは受験の間だけね。受験が終わったら、一人でやらなきゃだめだよ」とは伝えてはいましたが。子どもも毎日勉強でヘトヘトだったので、親がいろいろとフォローしてくれるのが嬉しそうでした。あれこれしてあげることで、「一人で戦っているんじゃない、家族みんなで戦っているんだよ」という、わかりやすいメッセージになったのかもしれません。


中学受験のストレスフルなお子さんを抱えて、親御さんもたいへんな時期かと思いますが、どうか寛大な気持ちでお子さんの葛藤、反抗を受け止めてあげてください。(親の方が成長させられますね~)





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