![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38902782/rectangle_large_type_2_fea835ea3a5ff99d98ecb0738a55fb5d.png?width=1200)
普通の子の中学受験、入試直前説明会はお土産いっぱい!
気づけば、2020年も11月半ばです。1月には埼玉受験、2月には都内受験と、中学受験の本番がやってまいります。
その前に、忘れてはいけないのが入試直前説明会です。今年はコロナ渦で、現地まで行く余裕がないご家庭でもオンラインで視聴できる学校も多いので、受ける可能性が多少でもある学校の入試直前説明会は参加した方がいいと思います。
というのも、入試直前説明会では、去年の実際の入試問題をベースに各教科の先生が、注意すべきポイントや今からでも抑えておいた方がいい単元などについてふれてくれるからです。各教科ごとに、どんな傾向の問題で構成され、どんな回答を求められているか。例えば、社会では漢字じゃなくてもOKなのか、それとも漢字じゃないと正解とならないのか、国語のマス目は少しでもうめる方が点になるのか、算数は途中式も必要か、なんて細かいことまで教えてくれます。社会ではどんなテーマで問題をつくったか、なんてかなりサービスしてくれる学校もあったり、なかったり(笑) これを知って受験するのか、受験しないのかでは、点数に差が出るので、親御さんはせっせとその情報を集めてください。塾の方でも、各学校のここまで細かい情報は知りません! これだけは、親が一つずつ拾っていくしかない情報です。入試直前説明会は、想像以上に「お土産いっぱい」ですよ!
うちも、去年の今頃は、たぶん受けないだろうなと思う午後受験の学校に、私一人で入試直前説明会に行って、国語や算数の問題を先生の説明にそって解いていました。算数はあまりに難しく、かつ算数を独自の発想で解ける能力がないと厳しいと思ったので、説明会を聞いた時点では合格は難しいとあきらめていました。けれど、2月1日午後で他の付属中(March以外)の〇がとれ、調子が上がってきたので、急遽2日午後はその学校にチャレンジ。もちろん、子どもにどんな傾向の問題がでるか、学校がどんな思考の子を求めているかなど、しっかり伝えて受験させました。
試験後、「なぜか算数は出来たけど、得意の国語が・・・」と本人。結果、まさかの合格! 塾の先生も大喜びしてくださるなか、子どもは別の第一志望(March付属中)に合格したので、その学校は辞退させていただきました。算数は、かなり難しい問題がでると最初から伝えていたので、子どもも面食らうことなく平常心で臨めたのかもしれません。
どうしても、入試直前の情報が手に入れられない場合は、過去問の前半ページに、各教科の傾向と対策が載っているので、ここを熟読。学校によっては、HPや学校のパンフレットなどに、各教科の入試対策について掲載されていることも多いので、一読ください。そして、忘れてはいけないのが、お子さんにもそれを読ませること。多くのお子さんが、今の時期すでに過去問を解き始めていると思いますので、各教科の傾向と対策などの文章を読むだけで「あっ、そういうことね!」と親以上に理解できると思います。親が口で伝えるよりは、お子さんと一緒に読んで、親子で理解した上で対策を話し合ってみるのがいいかと思います。
今年は、コロナ渦で第一志望を手堅くとりにいくご家庭が増えそうという声がチラホラ。ということは、みんなが過去問の研究をかなりしっかりやってくるなかでの「戦い」となります。各学校で、本来よりやや上の偏差値帯のお子さんが増えることになりそうなので、過去問の合格最低点が去年より上がることも考えられます。例年以上に過去問との相性をみて、点を多めにとれるところを受験することをおすすめします。そして、1日でも早くどこかの学校で〇をとって、お子さんに安心感を与えてあげること。それが、のちのちすごい呼び水となり、大きな勝ちを引き寄せることになると思います。