普通の子の中学受験、2月の受験プランを練る、練る、練~るの巻(共学中堅限定)
皆様、お疲れさまです!!!この言葉だけを何度も何度もおかけしたい気持ちです。さて、うちの子が通うMarch付属中も、2月1日からの入試に向け、生徒たちはしばらくオンライン授業にシフトしようとしています。安心して受験していただけるよう学校を空けて、皆様の戦いを応援していますよ~!!(こちらにも応援メッセージもいただいておりまして、ありがとうございます! この場をお借りて感謝申し上げます)
さぁ、今日は私の真骨頂!? データを元に受験プランを練る、練る、練~るの巻を始めたいと思います。使うデータは、中学受験の必須サイト=市進さんの2021年中学受験速報(1月16日更新分・共学校)です=http://www.chujukennavi.net/pdf/sokuho21/tokyo/tokyo_sk20210116.pdf
もちろん、まだ出願締め切りまで2週間ほどある学校が多いので、データはあくまで途中経過。&個人的分析なので、自己責任にてお願いいたします。
2021年の中学受験の傾向を読んでいくと・・・
傾向1「理系の学校が人気」・・・コロナ禍で大学文系の就職に陰りがみえそうということで、理系学部への道筋をつけたいと考えるご家庭が多いのか、「東京農大一(2月1日男子・志願者昨年同日より+54%増)」「宝仙(2月1日女子・志願者昨年同日より+190%増)」「東京電機大(2月1日男子・昨年同日より+25%」は、エライことになっています。
傾向2「英語に強い学校が人気」・・・英語教育に力を入れている学校が去年に引き続き、強さを見せつけています。「開智日本橋(2月1日女子・志願者昨年同日より+38%増)」、「ドルトン東京(2月1日男子・志願者昨年同日より+54%増)、ただし女子は現時点ではマイナス」。新学校なので昨年比はありませんが、「広尾学園小石川」も順調に志願者を増やしています。
傾向3「去年倍率1~2倍台学校が人気」・・・コロナ禍で出来るだけ早く確実に〇をとりたいご家庭が抑えてきているのか、昨年倍率が1~2倍だった=穴場だった学校の人気がじわりと伸びています。「駒込」「東京電機大」「宝仙」など。特に「東京電機大」「宝仙」は、倍率が低かった+理系効果で今年は倍率爆上げなので、ちょっと注意が必要なところですね。
傾向4「隔年現象で志望者減」・・・前の年に倍率が上がったところは翌年は下がる(またはその逆)といった隔年現象が起きているのが、「国学院久我山・ほとんどの日程・男女で10~20%志願者減」「中央大・ほとんどの日程で男女10%から15%ほど志願者減」あたりでしょうか。なお、「中央大」や「明大明治」は偏差値が高止まりしていて、安定志向が強い受験生が敬遠している状態かと思います。青学が今年の受験日が2月2日に戻ってきたので、同偏差値帯の付属にも多少影響が出ているかと思います。
傾向5「日大勢、強し」・・・隔年現象なんてどこ吹く風なのが「日大一(2月1日女子・志願者昨年同日より+84%増)」をはじめ、「日大二」「目黒日大」などの日大ブランド。女子校、男子校の日大系学校も人気爆上げとなっているので、March付属第一志望で日大抑えと考えている方々も安心はできないです。
傾向6「March付属、微増」・・・March付属も引き続き人気を持続しているようで、比較的入りやすいとされる「明八」「法政大」はたいていの日程で昨年同日日よりも+10%前後の志願者を集めているようです。大学受験の不透明さもあり、大学付属人気はあいからわず。
傾向7「成成明学、存在感アップ」・・・March付属を狙う人の抑え校、日東駒専を狙う人のややチャレンジ校として、ほどよい立ち位置の「成城学園」「成蹊」「明治学院」。特に「明治学院」は昨年も一昨年よりかなり志願者を増やしたのにも関わらず、今年はさらに今のところ10~20%増加しそうな勢い。(午後2科目入試があり、内部進学8割とれて、指定校多めだから!?)
傾向8「偏差値帯の人気度」・・・Y60以上の学校は偏差値高止まり&超安定志向でチャレンジする層が減った印象。Y50台の学校はボリュームゾーンで例年、高倍率を叩きだす学校が多数ありますが、去年倍率が高かったところは敬遠される傾向に。その分がY40台の学校に中堅の受験生も流れ込み、日大系を中心に高倍率になりそうです。
傾向9「多摩エリア、ピンチ」・・・コロナの影響をもろに受けてしまったのがこのエリア。長時間の通学を心配し、遠距離からの受験者がごっそり減った印象です。特に、最寄り駅からバス便の「穎明館」、「帝京大」は10~30%ほど昨年同日より志願者減。「明八」も同じく多摩エリアのバス便ですが、Marchブランドで何とか人集めに成功しているようです。
第二志望の受験プランは、特に練る、練る、練~る
さぁ、上記はあくまで1月16日時点のデータを元にしているので、今後急に志願者が増えたりといった変化はあるはず。情報はマメにチェックを! ここまできたら、第一志望は初志貫徹でいいと思うのですが、問題は第二志望以降ですよね。確実にとれるところ、通ってもいいと思えるところ、午後入試もうまく活用して、2月2日までには〇をどこかでとりましょう。受けるかどうか迷ったら、過去問の出来と倍率を確認して勝てるかどうか、じっくり考えて。お子さん自身に過去問の印象を聞いてみると、点数だけでない相性もみえてきますよ。うちの子どもは「難しいけど面白い!」と言っていた学校に〇で、「クセがあって難しい」と言っていた学校は最後まで悩み受けませんでした。
プレッシャーをかけるようで申し訳ないですが、受験プランはお子さんと一緒に考えると言いつつも、どの学校の何回目を受けるか、どんな順番にするかは、親御さんの腕次第。お子さんが持っているカードをどこで、どう切るか、あらゆるパターンを考えてあげてください。そして、ここがダメなら、次はここ、ここもダメなら次はここ、と下の下の学校までしっかりご準備を!(もちろん上も) 次々に合格していく場合は、親はそれほど出番はないのですが、親の迅速な対応、決断を求められるのは、×だった時なんです。その準備もしっかりしておくことが、納得のいく、後悔のない受験になるはずです。今日はちょっとシビアな話ですいません(汗)。でも、ここから目をそらさないで、練る、練る、練~るで、勝利を勝ちとってくださいませ!!!
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