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普通の子の中学受験、理科・社会の伸ばし方<MARCH編>

お久しぶりでございます(汗)。大きめの仕事に追われ(追い込まれ)、ちょっと書くのをお休みさせていただいてました(自営のため、逃げ場なしで)。やっと昨日、納品をすませ、自分の時間が戻ってきました。ジムに、買い物に、美容院に、やりたいことが山積みです!

子どもの方は、入学後初の期末テストに追われていてたいへんそうです。ただ、見ていて微笑ましいのは、クラスラインで試験の範囲を確認したり、励まし合っていたり、ときにグチを言ったりして、みんなでがんばるんだという姿勢がみえることです。クラスメイトをライバル視する感じはまったくない様子。うちの子どもは社会が苦手なのですが、歴史大好きな友だちが休憩時間に教えてくれるそうで、その周りに他の子も集まって、みんなで勉強をしているようです。優しく親切なクラスメイトさんに、親としても感謝しきりです。

ということで、社会が大の苦手なうちの子どもは、最後の最後まで社会ができず、足をひっぱられ続けました。中学受験の4科目はざっくり分けると、思考型の「国語」と「算数」、記憶型の「理科」と「社会」に分けられると思うのですが、うちの場合は記憶型の教科が苦手です。思考しながら解いていく過程には面白さを感じられるけれど、ただ覚えるということに興味がもてないのかなと思います。

そのため、「理科」のなかでも、算数に近い思考型の問題は何とか対応できていました。問題は、生物や星座の覚えることが中心の単元。「社会」については、ほぼ覚える系の単元でしたので、全滅でしたね(涙)。通っていたW塾でも最下位ではないかと思うほど。反面、国語や算数はそれなりに出来ていたので「社会だけが残念な子」として塾でも有名だったそうです・・・。

これは何とかしなければと、最初は英単語などを覚える単語帳を与え、「覚えなきゃいけないことを書いてね」と促しました。けれど、これは定着せず・・・。あとで冷静に考えてみれば、社会が苦手な子が何を覚えるべきなのかまとめる力なんて、ないんですよね。しかも、時間もかかりすぎるのもネックでした。

どうしたものかと思っていた時にふと目にしたのが、小学生の男の子が持っていた市販の単語帳らしきものでした。「うん?」「何それ?」と聞きたい気持ちをおさえ、遠くから凝視すると、歴史や地理の問題が書いてある単語帳のようで、その男の子はそれをめくりながらどんどん答えていました。

これは、早く手にいれなくては!とすぐに本屋さんへ行ってみると、あるは、あるは、単語帳になった歴史・地理、さらには理科も国語も算数もありました。ひとまず、2冊ほど買って切り取って単語帳状態にして渡すと、キレイにまとめてあるのが気に入ったのか、子どもも時間がある時にめくって覚えようとしていました。本屋さんに行った時に見つけたのが、中学受験用の時事問題。サピなどからも出ていますよね。

きっと、中学受験に熱心な親御さんは、単語帳も時事問題の本があることもご存じだったと思うのですが、私はまったく知りませんでした。一人っ子で初めての中学受験、自分自身も本格的な中学受験をしたことがなかったので、こんな便利なものがあるとは。ただし、これで子どもの社会と理科の成績が驚くほど伸びたかというと、残念ながらそんなことはありませんでした。それは、この時点で子ども自身が「理科や社会を何とかしたい!」という気持ちがあまりなかったからだと思います。

その後、国語・算数がかなり仕上がっていくうちに、やっと子どもも理科と社会の点の低さに危機感をもつようになりました。理科は算数ができるようになることで、思考型の問題がかなり出来るようになり、なんとか志望校の平均を狙えるところまでアップ。問題の社会は、6年生の12月末でも低空飛行を続けていました。これに焦ったW塾の個別の先生が「算数のコマ(授業)のはじめに社会の小テストをやります」と提案してくださり、毎週そのテストのために社会を覚える習慣が少しずつ身につきました。この提案は、W塾の集団の先生が「算数だけでなく、社会も個別でやったらどうか?」と個別の先生に相談したことから、思いついた秘策だそう(2科目通うのは本人にも負担のため)。W塾は、個別と集団の先生が週1回、両方通っている生徒の学習方針を話し合うそうで、まさにその連携プレーによって出てきた提案だったそうです。(今、こうして書いてみても、ここまで考えてくださったんだと感涙ものです)

そんな周囲の熱意を感じとったのか、ある時、子ども自身が「歴史をノートにまとめる!」と言い出し、日本史を自分なりに10ページほどにまとめました。これを見た塾の先生も「俺も受験前に自分で歴史をまとめたよ」と言っていたそうなので、受験あるあるなのかもしれませんね。受験の日もそのノートを持っていき、最後まで確認作業をしていました。このノートのおかげで合格できたということではありませんが、少なくとも自分で苦手な社会を何とかしようという気持ちの表れで、それは子ども自身にとっては自信になっていたかと思います。

すいません! 今回は、社会と理科の成績の伸ばし方というタイトルですが、完全にタイトル負けですね(汗)。結論としては、社会と理科は記憶型の科目なので、本人のやる気に頼るところが大きいというのが正直なところです。(理科の思考型の単元はのぞく)

もし、お子さんにいろいろと周囲が手をつくしてもダメなら、究極の選択として受験教科の配点で理科と社会の比重が少ない学校を選ぶのも手です。うちの子どもが第一志望としていたMARCH付属中は理科と社会が各50点満点。他の付属中では、75点満点などもあるので、理科・社会が苦手な場合は、配点にも注意して学校選びをするのがいいかと思います。国語や算数についても同じ。できればお子さんの得意科目の配点が高く、苦手科目の配点が低い学校の過去問にあたりをつけてやってみることもおすすめします。

中学受験というのは、子どもの方は「学力そのものを上げること」に徹し、親の方は「その子どもが勝てる道を探すこと」に尽きるのかもしれません。周囲からは小手先といわれるような受験の抜け穴をみつけてあげることも、親の大事な役目かなと思っています。

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