公立高校入試、志願変更を考える親子へ 〜確率ではなく、可能性に賭けろ〜

2025年度静岡県公立高校入学者選抜の志願状況 が発表されました。理数系学科の人気は高く、磐田南(理数)1.95倍、韮山(理数)1.90倍、浜松南(理数)1.75倍となっています。普通科では、静岡(普通)1.13倍、浜松北(普通)1.25倍などの状況です。
これから2月27日正午までの志願変更期間に入ります。この時期、多くの親子が「倍率」という数字に振り回されがちです。
「倍率が高いから変更しよう」
「落ちる確率が高そうだから避けよう」
こうした声をよく聞きます。しかし、本当にそれでいいのでしょうか。
確率ではなく、可能性に賭けろ
倍率は単なる数字に過ぎません。1.5倍だから落ちる、1.0倍だから受かる、そんな単純な話ではありません。
大切なのは、受験生自身が「ここで学びたい」と思う意欲と、それに向けた準備です。
私はこれまで30年以上、浜松で指導してきましたが、「自分はできる」と信じて努力した生徒が、高い倍率の壁を乗り越えていくのを何度も見てきました。
逆に「無難な選択」をして、モチベーションを失ってしまう生徒も見てきました。
”キミがやる気を失っても誰一人として得をしないし、ただキミが損をするだけ” です。
倍率だけで判断しない三つの理由
倍率は変動する:志願変更後に大きく変わることがあります。
実力は人それぞれ:同じ倍率でも、受験生の実力次第です。
意欲が試験を左右する:本当に行きたい高校のための勉強は、モチベーションが違います。
“「見込み6割」で意思決定し、残り4割は行動しながらカバーする” これが私の受験生たちへのアドバイスです。
志願変更の判断は重要ですが、単なる数字に惑わされず、親はお子さんの「可能性」に賭けてみませんか?