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国語が苦手な人は、テクニックから入ってはいけない

どうやったら国語ができるようになりますか?

私はこの問いに、このように答えています。

まず、語彙力を身につけること。

これは小学生も、中高生も大人も同じです。

子供も大人も国語が得意な方には語彙力があります。

会話の中に使われる語彙が多彩で、繊細な描写や緻密な表現を言葉にしてしまいます。

頭の中で考えたことや感じたことを言語化できてしまうのでしょうね。

これができるのも日常にたくさんの言葉と触れる機会があるからだと私は思っています。

読書習慣があり、大人と話す場面があり、話題が豊富。

国語が得意な方には、豊富な語彙を身につけるための環境があります。

一方、国語が得意ではない方は、語彙が乏しく同じ言葉や表現を繰り返し使います。

感じたことをうまく言語化できないのでしょう。どうしても同じ表現を多用してしまいます。

よくよく話を聞いてみると、日常生活の中に読書時間がほとんどないようです。

さらに、家族、友達といつもの変わらぬ人間関係の中だけで生活を送り続けているようです。

これでは未知の言葉と出会うことがほとんどありませんよね。

気の合う仲間といつもいれば、一緒に楽しい時間を過ごすかもしれませんが、ここでは決まった言葉しか使いません。

これでは語彙は増えにくいです。

国語ができるようになるには、文章構成や心情問題の記述などテクニカルな読解方法も必要ですが、それは最優先されることではありません。

それよりも豊富な語彙力を身につけることの方が、プライオリティーが高いです。

繰り返しますが、頭で考えたことや気づいたことを言語化できるからです。

これが国語力を築き上げていくのです。

たくさんの言葉を知り、使いこなせる人の方が圧倒的に習熟が早いのです。

豊富な語彙力があれば文章や状況に応じてテクニックを使い分け、自分オリジナルの意見を発信することまでできるようになります。

だから語彙力を鍛えることを優先してほしいのです。

問題集を解いていても国語できるようにならないのは、そもそも語彙力が不足しているからかもしれません。

問題を理解できていない、考えたことを言語化できない可能性があります。

国語力を身につけるには順番があります。

まずは語彙を増やすこと。

この順番を辿れば、テクニックも上手に使いこなせるようになります。

今、国語でお困りの方は、まずは語彙力を増やすことに軸足を置いてみてください。

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