シネマ・ダイアログ『PERFECT DAYS』開催レポート
10月19日(土)『PERFECT DAYS』のシネマ・ダイアログ・オンラインを行いました。
主催含めて4名。初参加の方が1名です。
まずは、ざっくりと感想を聞きました。
「手作りをすることが好きなので、平山さんの手作りの生活、(家の棚や仕事道具などを手作りしたり、神社のもみじを育てたりすること)には共感した。」
「私もみんなも平山さん、だと感じた。みんな繰り返しの日常を送りながら、そのなかでささやかな喜びや感情の揺れがある。」
「役所広司さんの『すばらしき世界』という映画も観たが、共通点があるような気がした。二つとも社会の片隅で生き、スポットライトを浴びない人々を描いている」
次に平山さんの生活や仕事ぶりに共感するかどうか、聞きました。
「不特定多数の人々とつながりを絶ちたい気持ちは分かる。余計なものに振り回されない分、日々のささやかなもの(陽の光とか)が新鮮に見えるのでは」
「平山さんはたぶん裕福で高学歴。でも、生まれ持ったものよりも、あの生活を自ら選んだのでは。きっとそこには自分で獲得した幸せがある」
その後はフリートーク。以下のような感想が挙がりました。
「夢の中でみる木漏れ日のきらきらとした光は、もしかしたら過去の家族との思い出を象徴しているのかも」
「ホームレス役の田中泯さんが気になった。」
「平山さんは基本、上を見ている。空、木、陽の光、スカイツリー。明るい雰囲気の映画になったことの理由の一つだと思う。」
「寝るときに本を閉じないで、ページ側を下に向けて床に置いてた。これは、夢のなかで小説の世界に入れることを楽しみにしているからでは」
主催として、『PERFECT DAYS』は3回も観た大好きな映画です。今回、久しぶりにシネマ・ダイアログが開催できて良かったです。
参加者の方の「みんな平山さんだ」という感想が一番印象に残りました。ただ、いまのところ私は毎朝、あんなに嬉しそうに陽の光を見ることはできていませんが。
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