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Jiraを導入して良かった点・残念だった点

タスク管理ツールを Jira に移行して半年が経ちました。実際に運用してみて感じた良かった点や残念だった点をまとめてみます。Jira の導入を考えている方の参考になればうれしく思います。

ちなみに、Jira を使う前は Notion を約2年、Trello を約1年半使っていました。Asana も社外プロジェクトで使っています。


▍採用背景

当時、タスク管理ツールに求めていた要件は以下です。

  • プロジェクトごとにタスクを管理したい

  • 非プロジェクト系の業務(バックオフィス業務など)も管理したい

  • スクラムに対応したツールを使いたい

  • タスク管理に特化したツールを使いたい

  • 初期導入費をかけたくない

これらの要件を満たすツールとして Jira を採用しました。ソフトウェアプロジェクトとビジネスプロジェクトをそれぞれ使っており、どちらも企業管理対象です。企業管理対象というのは、大まかにはカスタマイズ性が高いタイプです。

▍良かった点

代表的な良かった点は以下です。一部、採用理由とも被っています。

  • 自動化が充実している

  • 複数プロジェクトを管理できる

  • 柔軟なワークフローをつくれる

  • 効率的に時間管理できる

  • スクラムに対応している

● 自動化が充実している

Jiraは自動化機能が豊富です。タスク操作時の自動化や、一括操作の登録などが便利です。また、定期的なタスクの追加を Jira 内で完結できるので、他の iPaaS ツール(Zapier や Make など)と併用する必要がありません。

● 複数プロジェクトを管理できる

複数のプロジェクトをまたいでタスク管理できます。ソフトウェアプロジェクトで、複数のプロジェクトを対象にしたフィルターを作ることで実現できます。操作については、こちらの記事をご参照ください。

ただし、タイムラインを横断的に表示するなど、ものによっては Premium 以上のプランが必要となります。

● 柔軟なワークフローをつくれる

タスクのステータス移行(トランジション)を細かく定義できます。たとえば以下のように、あるステータスからは決められたステータスのみに移行するよう指定できます。

  • 作成時 → ToDo

  • ToDo → Doing または Done

  • Doing → ToDo または In Review または Done

  • In Review → Doing または Done

  • Done → Doing

また、特定のトランジションで自動処理を実行できます。たとえば、Doing から In Review に移行するときには、担当者を指定する画面を表示できます。

■ 効率的に時間管理できる

既定で時間管理のフィールドがあり、タスクの見積時間や実作業時間を記録・管理しやすいです。分や時間など指定した単位で入力できること、サブタスクの自動集計などが地味ながらとても有用です。

● スクラムに対応している

スプリントの管理やバックログの整理など、スクラムに必要な機能が揃っています。スクラム用に作り込まなくてよいのが助かります。

● その他

  • プラグインが豊富
    さまざまなプラグインが提供されており、機能拡張しやすいです。

  • 10名まで無料
    小規模な環境に限られますが、10ユーザーまで無料です。プランの詳細は公式サイトをご参照ください。

▍残念だった点

代表的な残念だった点は以下です。

  • 読み込みに時間がかかる

  • 気軽にドキュメント作成できない

  • 初見では理解しづらい

● 読み込みに時間がかかる

ブラウザ版のみの提供で専用デスクトップアプリがないためか、タスクやアクションの読み込みが遅く感じることがあります。

● 気軽にドキュメント作成できない

Jira と連携する Confluence は高機能なドキュメント管理ツールですが、気軽なメモや簡易的な情報共有にはやや不向きに感じました。うちではドキュメント管理には別ツールを使っています。

● 初見では理解しづらい

Atlassian 製品は種類が多く、それぞれの関係性や機能範囲が把握しづらいです。また、高機能であるがゆえに、良くも悪くもカスタマイズ項目が多いです。特に、タスクや画面、ワークフローの設定などは理解にも設定にも時間がかかります。

▍おわりに

半年間 Jira を使ってみた感想を書いてみました。残念だった点もありますが、良かった点が勝っているので、使い続けています。今のところ、他のサービスに移行するつもりもありません。

機能が豊富で柔軟性も高いのですが、初期設定を中心として利用者を選ぶ印象はあります。導入を考えている方は、機能比較だけでなくまず触ってみることをお勧めします。

この記事が Jira 導入検討のお役に立てばうれしく思います。最後までご精読いただき、ありがとうございました!


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