『学び合い』と脱工業化社会
脱工業化社会という考え方が私にはとてもしっくり来ています。脱工業化社会の考え方で物事を考えた時、本当に教育関係、特に学校教育は遅れていると思います。しかし、現在脱工業化社会が徐々に進行しているかとは思いますが、完全に変化しきっているという風には見えません。工業化社会の延長上に現在があるというとらえ方も十分に可能かと思います。もしかしたら完全に変化するということはないのかもしれません。だとすると『学び合い』が万人に受け入れられるのはいつなのかと考えます。私が思っているよりも早いかもしれないし、遅いかもしれません。いろいろなことが立ち遅れがちになる教育村では、10年くらい先になるでしょうか?希望としては、5年くらいでなんとかなってほしいなと思っています。
現在38歳ですが、私たちの子どものころはクラスのほとんどが同じテレビを見て、共通の話題で盛り上がっていました。歌手やアイドルなどは、少し好みが分かれることもありましたが、好きでなくても誰かが話す芸能人の話でその人のことを知らないということはありませんでした。現在の小学生は、見ているテレビというかyoutubeのチャンネルも違うし、興味の方向性も人それぞれです。クラスの中で共通の趣味があるという方が珍しいかなと思います。「自分と他人は違う」という経験を今の大人世代よりも多く経て、さらに大人になってからも人との違いを感じながら生きていくことになるでしょう。だからこそ「折り合い」をつけることが今の大人世代よりも大切になると考えています。『学び合い』を通してクラスの全員が未来の幸せをつかめるよう支えていければと思っています。