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第6回『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』オンライン読書会を開催しました

著者のライチです。
去る3月11日に、第6回目になるオンライン読書会を開催しました。クラウドファンディングのリターンとして設定した全6回の最終回になります。リターンに選択した方のほかに有料チケットでの参加者含む満席12名での開催でした。

今回のファシリテーターは稲葉麻由美さん。
チェックインとして、ホテルのフロントでサインをするように、チャット欄に今日楽しみにしてることを書いていただきました。
著者の住む関東だけでなく、広島、沖縄、オーストラリア、とこれまでの読書会で一番広範囲から集まったみなさん。
「自分とは違った視点を得たい」「本ができた経緯も聞きたい」「どう読んだらいいのか戸惑いがあるので他の人の話も聞きたい」などの期待を表明してくださいました。

小部屋に分かれての対話のあと、メインルームでそれぞれの部屋でどんな話題が出た?をシェアしていただくのを2セット。
まずはこんな話題が出ました。

・この本に励まされた、苦しくなった、生々しい、などの感想があった。
・「ある日突然大人として扱われる」(P2 )というところを読んで自分もそう感じたことがあって苦しくなった
・自分の中の10代として読んだ人と、10代に関わる大人として読んだ人とでは視点が違うんだな
・自分が苦しいと、渡す相手も苦しくなるかな?と心配
・小5くらいだとまだ経験してないことが多くて素直に読めるようだ
・とはいってもいろんな小5がいるよね
・大人からこの本を与えられるのと、自分で出会って手に取るのとでも違いそう
・書かれ方について。対等すぎず、上からすぎず。10代向けだから時々こそばゆい。説教臭くならないように気をつけたという著者の話が面白かった

など、10代とこの本の出会い方についての話になっていきました。いつ手渡すのがよいのか?に関しては

・渡したもの勝ち。この本は尊重があるから、何歳でもその時々で読み手が傷つかずに受け取れるのでは

というご意見があがり、

・受け取り手を信頼してもいいのかも、と思えた

と対話のなかで変化を感じるお声も聞かれました。

手渡すタイミングについて「この本の漢字は何年生くらいを想定しているか」とのご質問に「実は著者としては『本好きの中学生』くらいから読めるものをと考えていたが、想像以上に小学生から活用ができそうとの手ごたえがあり、重版に向けてフリガナを増やす予定」とお伝えする一幕もありました。挿絵もたくさんあれば、などきみトリを活用したいからこそのご意見をたくさんいただけて、嬉しいです。

本の章立てが、自分→友だち→社会へと広がっていく構成になっているところについても、人によって、「2章から」「1章から」と違うところから読み始めるのがしっくりくるというのもお互いに興味深いところでした。

また、心に響いたところ、という話題では

・「なりたいものはなくていい」(仕事のトリセツ)に救われた。私の生き方これでいいんだって思えた
・ほかの部分は伝える側として読んでいたけど「恋のトリセツ」は、久しく忘れていた感覚を思い出して新鮮だった
・娘は「自立というのはひとりで立たなくていい」(思春期のトリセツ)が響いていたようだ
・「自分に重なる小説が助けてくれるよ」というのが自分にも思い当たる
・本や映画の紹介も、きみトリを読んでからあらためて観たり読んだりすると違う感想を持ちそう

などがあがりました。
そして、「助けてと言う」「相談する」ことの話題が盛り上がりました。

・自分が10代のとき周りに相談できたかな?切羽詰まる前の軽い段階で助けを求めるってどうやってやるんだろう
・私は相談という意識もなく「一緒にやろう」ってやってきたな
・子どもの友人が私に相談してくるのは、小さいころから多世代で交流してたからかも
・そんな環境をつくるのが大人の役目?
・「1人に話してダメでもあきらめず、3人の大人に「助けて」がいえると誰かが助けてくれる」と子どもが教育されているけどそれはハードル高い



そうそう、似たような話がきみトリの初期の編集会議で出たのだった、と思い出しました。
「10人の大人に相談したら3人はまともな人がいるからくじけず助けてくれる大人を探そう」ということを子どもに伝えている文章があって、著者の間で上がったのは
「助けてくれるのが10人中3人では少なすぎる。もっと割合を増やしたい。1人目から助けてくれる大人に出会えるように、それまではこの本がその1人目の代わりになるように」
ということでした。
思いがけず、著者3人も、この本を作った根幹の思想のひとつに再会したのでした。

読書会は、相互に化学変化を起こし合うのが本当に楽しい。

恒例となった、「あなたならどんなトリセツを作る?」の問いにはこんなトリセツが並びましたよ。

・夢を見る、夢を作る、語る、叶えるトリセツ
・ダイエットのトリセツ
・「両性の平等」のトリセツ
・感覚のトリセツ
・信仰のトリセツ
・宗教と信仰のトリセツ
友達の作り方のトリセツ。声の掛け方とか、話しかける話題とか。コミュニケーション苦手でなかなか話しかけられない子への
新米ママのトリセツ
言葉のトリセツ
職人のトリセツ
衣食住のトリセツ
日常を保つ暮らしのトリセツ。
睡眠のトリセツ
凸凹のまま生きていくトリセツ
喪失のトリセツ
生と死のトリセツ 感情と向き合うトリセツ 家族のトリセツ 才能のトリセツ
おやこのトリセツ

作りたいものだけでなく、自分が読みたい、欲しいものもあがっています。

今回は「読書会というものに初参加した」という方が多かったのです。たくさんの感想をいただきました。

・勇気を出して参加してよかった
・いつもは仕事をしている時間帯に参加したので、普段話せない人と話せたのがよかった
・違う視点をきいてインスピレーションがわいた。シェアすることで学びが深まるって本当だ
・読んでモヤモヤしていた部分も整理がついてすがすがしい
・いろんな人の読み方を体験できて、本を1~2回再読したみたい
・自分は興味あるとこだけ読んでた。今日は2~3回繰り返し読めた感じ
・子どものお守りに持たせたい
・自分自身の心がザワザワしたときのお守りにしたい。読んで自分を取り戻せるような
・著者3人が話してくれたので、本にサインをもらったような気持ち
・ほかの人の響いたところにアンダーラインが引かれて、重要なことが詰まった参考書のおさがりをもらったみたい
・自分も相談されるような1人目になりたい

じ~~~んとみなさんの言葉のひとつひとつを味わいながら、シリーズ最終回を終えました。ありがとうございました。

読書会6

全6回のシリーズは終わりましたが、まだまだ新たな読書会やイベントやる気満々です。

3/29は横浜市戸塚のこまちカフェさんとのオンライン読書会を、ライチがナビゲートします。本は、こまちカフェさんのオンラインショップでもリアル店舗でも買えます。未読でも未購入でも参加できますよ。
春休み中にしたのは、10代の方の声も聞けたらうれしいなあ、と思っています。

4/3は清澄白河のすてきなBooks&cafeドレッドノートさんとのコラボ

『きみトリ』をきっかけに、読書会の楽しさに出会う人、こまちカフェやドレッドノートに出会う人、が増えたらとても幸せです。
どちらもオンラインイベントなので全国から参加できます!

ほかにも、『きみトリ』を使った対話の場、ワークショップ、トークライブ、など一緒につくったり、実践報告くださったりなど、大歓迎です。

▼アイディア例

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