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『きみトリ』 実践レポート 〜中学校のいのちの授業での活用から

著者の高橋ライチです。

本の制作過程でもご協力いただいた、医師の孫大輔先生が、中学校でいのちの授業「がんとたばことお酒の話」を実施されました。

お酒の話を伝えるパートでは、『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』を参考にして授業を組み立ててくださったそうです。「お酒のトリセツ」の一節も引用していただいており、とても誇らしい思いです。

私たちが出向くことの難しいところへも、本を手に取った方がスピリットを届けてくださっていること、ほんとうに感謝です。
孫先生、ありがとうございます。

以下は、孫先生によるレポート本文です。

さる1月29日(金)午後に、日野中学校の2年生と3年生の34名を対象にいのちの授業で「がんとたばことお酒の話」をしてきました。

がんは今や2人に1人がかかる病気であり、遺伝子が傷つくことで起きること、がんを予防するためには生活習慣が重要であり、最近ではアプリを使って予防もできることをお話しました。

日本うんこ学会の大腸がん早期発見アプリ「うんコレ」を紹介すると、さすがに子どもたちからは笑いが聞こえていました。

 たばこについては、肺がんだけでなく全身のがんや、さまざまな病気を引き起こすこと、赤ちゃんへの影響として乳幼児突然死症候群の原因ともなること、受動喫煙でも主流煙の3倍の有害物質が副流煙に含まれるので危険なことなどをお話しました。

お酒については、体の病気だけでなく、脳やこころの病気(認知症、うつ病、依存症)などを引き起こすこと、最近の研究で少量のお酒から病気が増えてしまうことなどを話しました。最後に「アルコール・ハラスメント(アルハラ)」の話をし、「親戚のおじさんからお酒を勧められたらどう断るか」のグループディスカッションをして終わりました。

生徒たちは難しい話にも関わらず熱心に聞いてくれて、特に「うんコレ」や「アルハラ」の話のときなどには目をキラキラさせて学んでくれました。授業が終わった後に担任の先生から「アルハラのことは詳しくしらなかったので大人としても大変勉強になりました」と言ってもらえました。

子どもたちの健全な成長と学習に少しでも役に立てたようであれば幸いです。 

スライド資料も、ぜひ▼こちらのページでご確認ください。


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本を手にとった方にとって、市民活動の第一歩へと広がりますように。
10代の方たちがこの本をきっかけに「自分なりのトリセツ」をつくっていってくれますように。

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