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身近にある「セメント」って何?基本を押さえて「生活」を感じてみよう

本日のテーマは「セメント」です。

すごくコアな感じしますよね。建設業界や製造メーカーに勤めていたら分かるけど、一般消費者は普段の生活で気にもしない・・・

でも、セメントのおかげで「生活基盤ができる」と言っても過言ではないくらい重要な材料です。

その基礎をお伝えしていきます!

■まずセメントってなに?

セメントは、コンクリートを作る材料で、「石灰石」を使って、粘土、けい石、鉄、石こうを混ぜて作ります。

石灰石は、日本でよく採れる数少ない資源です。
日本は、海のプレートが動いて運ばれてきているため、不純物が少なく質のいいセメントができます。

海嶺により海プレートが押し出されて石灰石が日本大陸に運ばれる

出来上がったセメントを、骨材(こつざい)と呼ばれる砂、砂利、水と混ぜることによってコンクリートが出来上がります。

コンクリートは我々の暮らし(生活)を守っています。

■セメントからできた「コンクリート」は何に使われている?

①住宅の基礎(土台)

住宅を作る際に、工事中の中を見るとこのようなコンクリートの塊を見た覚えはありますでしょうか?

家はこの基礎がないと土地が建物の重さに耐えられず沈んでしまいます。
大事ですね。

住宅の仕上がりイメージ

②ダム

ダムは、大雨が降った時に雨水をためておき、川の氾濫を防ぎます。反対に雨が少ないときは、ためた水を川に流し、暮らしに必要な水を送り届けます。実は、土砂災害を防ぐ役割も果たしています。

③コンクリートブロック

低い壁など作りたい時は安価で組み立てやすいコンクリートブロックを使用します。

コンクリートは、鉄筋と組み合わせると強度が増すため、ビル、住宅でもよく使われる手法になります。「鉄筋コンクリート造」なんていうことありますよね。

少しマニアックなことをお伝えすると、「コンクリートは圧縮する力が強く、鉄筋は引っ張られる力が強いため強度が増す」

ということで多くの建物で採用されている手法です。

とは言え、コンクリートに大きなクラック(ひび)ができると、空気中の炭酸カルシウムにより、中の鉄筋が錆びて膨張してしまうため、メンテナンスは必要です。

他に公園にある遊具もコンクリートで出来ています。身近に原料であるセメントが使われています。

■廃棄物でできるセメントがある

実は、都市の廃棄物でセメントの原料ができるので環境には配慮されています。

廃棄されるタイヤはゴムがエネルギーとなり、中にあるスチールワイヤーは鉄成分として使われます。

経済産業省セメント参考資料
https://www.meti.go.jp/press/2023/12/20231222005/20231222005-04.pdf

災害廃棄物も受入しているため、日本には欠かせない産業なんですね。

■筆者が興味をもった理由

私は、不動産、建築のプロではありませんが、住宅購入における相談を受けるケースがあり、ライフプランだけでなく、建築がどう行われるのか?またそこにお金はどう動くのか?

を頭の中で考えてお話しています。

「家やマンション買ったのにここが不満!」となったらイヤですよね。
そうならないためにも、建物の基礎となるコンクリートは知っておくべき内容でした。

そこでセメントに行きついたわけです。

細かい話は、マンション管理士や管理業務主任者で習うことができますが、まずは、土台を知る「基礎」が大事です。

生活に欠かせないセメントを知ることができて良かったです。


★参考文献
学研:まんがでよくわかるシリーズ
セメントのひみつ







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