Vol.1702 宮崎美保さん@藤沢市
現在、藤沢市内のスイミングスクールで、子供たちにシンクロナイズドスイミングの指導をされている、宮崎美保さん。
美保さんがシンクロに出会ったのは、今から約60年前。
まだ日本には専用の施設が少なく、試合や練習のたびに選手たちが機材などを持ち歩き、遠征していたそうです。
なにより、水着や髪飾りも選手たちで手作りしていたというから驚き。
当時はたいへん苦労されたんだろうな、ということも、美保さんが話すと楽しい思い出話に聞こえてしまうところに、明るく気さくなお人柄を感じさせます。
そんな美保さんが現在取り組んでいるのが、「陸で泳ぐ」という指導方法。
いきなり水に入るのではなく、泳ぎの仕組みをまず頭で理解することが大事だ、というのが美保さんの持論。
「習うより慣れろ」という言葉がありますが、その真逆をいく指導方法を、体験させてもらうことになりました。
まず渡されたのは、水泳帽と鼻栓!!
戸惑う私に、「今日はシンクロの選手になった気分で楽しみましょう!」とひとこと。
美保さんらしいユーモアあるまなびの世界に、たちまち惹きこまれてしまいました。
次に登場したのは、顔型に切り抜かれた一枚の段ボール!!
これを水面に見立てて、顔を入れ、左右に首を振ることで息つぎの仕方を体感するとのこと。
「ハイ、顔は上げない!」「肩の力を抜いて!」
そこは現役の水泳コーチ。ときどき、ぴしゃりと気合いが入ります。
身振り手振りで解説してくれる美保さんに、バタ足のことも聞いてみると、「まずは靴を飛ばす練習をしてみて。」と教えてくれました。
なるほど、「カエルのように」なんて言われたところで、カエルの泳ぎを見たことなければわかるはずはありません。
こんな風に教えてもらったら泳ぎが得意になっていたかもしれないなぁ、と、小学校のプールの授業を思い出し、久しぶりにプールに行ってみたくなりました。
(取材・写真 加藤葉子)
♡いつもの美保さんです♡
取材にご協力いただいた場所
有隣堂トレアージュ白旗店 藤沢市藤沢2−3−15
http://www.yurindo.co.jp/shirahata/