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118本目『リスの船長』Chips Ahoy 1956年【ドナルドダック主演作をすべて観る】

監督:ジャック・キニー/公開:1956年2月24日

前回:

あらすじ:

 秋深き頃ーー食料が尽き、腹を空かせたチップとデールはたったひとつのどんぐりに飛びつくも、湖に落としてしまう始末。しかしその湖には小島があり、そこに大量のどんぐりがなっているのを発見。さらに2人が乗るのにちょうどいい大きさの船も見つけ、すぐさま運びにかかるが、実はその船はドナルドが大切にしていた模型の船で、もちろんドナルドは全力で取り返しに来るのだった

コメント:

 ドナルドはただ模型の船を奪われただけなのに、超陰湿にチップとデールを痛ぶる。終盤、まったく相手にならないくらい小リス2人にやられっぱなしになってしまうのも致し方なし。勝ちにこだわりすぎて大負けするドナルドお得意のパターンである。なお、瓶のなかにある模型の船を2人がどうやって外に持ち出したのかは不明。

備考:

シネマスコープ・サイズ。のちにスタンダードサイズに合わせて左右が切られ、タイトルを従来のフォーマットに差し替えたバージョンが存在する。

戦前から続くドナルドの劇場用主演作としてはこの作品が最後ということになる。チップとデールとの共演も今作がラスト。

『ピノキオ』(1940年)の演出家のひとりでもある監督のジャック・キニーは1954年からTVシリーズの『ディズニーランド』を監修し、1958年に退社。勤続27年だった。本作の後に作られ、ドナルドのシリーズとしては番外編といえる『ドナルドの家庭内事故』(1956年)『ドナルドの仕事中事故』(1959年)では脚本で参加している。

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