「オールド」だからこそ、息が長いのかもしれない。
昨日(2月13日)は「世界ラジオデー」。
1946年の今日、国連によって国際連合放送(United Nations Radio)が開設されたことにちなんでいるそうなのですが、
世界初のラジオ放送は1920年に行われたらしいので、実際のところはもう100年を超えてるんですね…!
日本でも、ラジオの初放送が1925年なので、100周年がもう再来年、本当に目前に迫っています。
相変わらずラジオを聞きまくっている私ですが、
昨日は、有楽町マルイで開催されている「オールナイトニッポンミュージアム」を見に行っていました。
オールナイトニッポンが、昨年10月で放送開始から55年を迎えたことを記念して行われている、今回の展示。
壁一面にずらーっと貼り出された、歴代のパーソナリティの紹介を見ているだけで、その歴史の長さを感じます。
時代の流れも、物事の流行り廃りもどんどん加速し続ける中で、
「オールドメディア」の最たるもののひとつであるラジオなんて、もうとっくに滅びてしまっていてもおかしくないのに、
なんだかんだで生き延び続けていて、
なんならここ最近は、ちょっと盛り返している感すらある。
「ANNとしては55年間で今が一番稼いでいるのでは。」
もちろん日本全体の経済状況だって移り変わっているから、一概に比較はできませんが、これだけ競争相手が増えている今が一番稼げているって、一体どういうことなんだろう?!と思ってしまうけれど、
「オールドメディア」だからこそ、という側面もあるのかもしれないな、とも思います。
確かに、映像もデータもない、音声だけのメディアだから、
できることこそ他のメディアよりも少ないかもしれないけれど、
その分やるべきことがシンプルで、
「パーソナリティの方が、ラジオの向こうのリスナーと一対一で向き合う」
ただこの一点に集中できるから、
その声が、そのメッセージが、よりダイレクトに届いていく。
だから、時代の流れに左右されにくくて、映像メディア全盛の時代になっても、しぶとく生き残っているのかもしれない。
「オールド」だからこそ、普遍的。
「オールド」だからこそ、シンプル。
そう考えると、まだまだラジオというメディアの灯が消えることはないのだろうし、
かえって案外、古いものこそ長続きするのかもしれませんね。