夢幻連合の隆盛と衰退~電脳灯争戦//~
はじめに
「電脳灯争戦//」は、「チーム戦で戦いに挑む、協力・友情・情熱などがこもった熱いシチュエーション」と、何よりも「視聴者や出場者を魅了する美しいビジュアル演出」が光る、至高の企画である…!
普段は誘われもしない限りコラボ企画に参加してこなかったあたしが、いちからチームを作り、主催者の遊我さんに自らアピールして出場を懇願したところから、この企画にかける熱意が尋常じゃなかったことは分かってもらえるだろうか…?
今回は、この企画が発表されてどのようにチームを選定し、どんなことを考えて調整したりエンタメを考え、試合に臨んだかを、残された記録や映像をもとに振り返って書き残していく…
第1章 すべてのはじまり
2021年9月、「電脳灯争戦」。
すーさんから「ふらいとちきん」の一員としてスカウトされ、あたしはフクロウ姿で参戦。初戦は勝利することができたが、準決勝はやや不完全燃焼のままに敗退…
その過程で、この企画のフォーマット、そして何よりも「視聴者や参加者の心を打ち闘志をかきたてる美しい映像や演出」に、非常に魅了されてしまった…!
「もし、次があるのなら…その時は…」
来るかもしれないその日のために、あたしはいろいろ計画を練るようになった。
2021年12月…ついに念願だった「電脳灯争戦//」の告知!
その告知を見た時、あたしは心が躍るのを隠し切れなかった。
今回の大会では「チームを結成してアピールし、主催者の遊我さんが出場チームを選定する」ということが告知された。
ゆえに、チームを組むのであればある程度のインパクトが必要と考えられた。
あたしは前回大会後にずっと考えていたプランを、実行することにした…!
・第2回はフクロウではなく、真名結で出場する
・前回の「電脳灯争戦」はほとんどがチームやサークルで招待されていたので、それに対するアンチテーゼとして「チームに所属していないMTG系Vtuber」を集めてチームをつくる
・ただMTGがうまいだけでなく、エンターテイメントもいける人材を集める
・なによりもかわいいお姉さんでチームアップする
「ふらいとちきん」は、話し合いの結果出場しないことが決定(のちに遊我さんの誘いにより「ふらいとちきん実況部」の3人は文字通り実況スタッフとして大会に関わっていく)、さっそくチームメンバー集めを始めた!
構成員を探せ!
まずは、「二條舞衣」に速攻で連絡をとった。
彼女はセカコロで決勝進出したりリザーバー選出されて賞金を獲得したりと、マジックのプレイングも素晴らしいのだが、それよりもあたしが欲しかったのは、多くの大手Vtuber配信を見てきて磨かれた審美眼、その場にふさわしいエンターテイメントを繰り出せる能力、そして楽しいことにはなんでも首を突っ込んでいく機動力の高さ!
これまでにも別の企画のチーム戦に一緒に出場した経験もあり、チームを組む時には真っ先に声をかけることに決めていた!案の定、楽しそうじゃないかと言わんばかりに今回もすぐにノッてくれた…!
ここから2人でメンバー選定に入る。
まず、二條が「個人的に友達になりたい」と要望で挙げたのが「大文字ひのこ」。
個人的にもつながりがあるVtuberさんではあるが、これまでの主な企画が知る限りでは「Vtuberを描く耐久企画」と「麻雀」だったので正直MTGについては未知数…ましてやフォーマットはマニアックで準備も結構必要なヒストリックブロール、果たしてやってくれるかどうか懐疑的だったけれども…イチかバチかで要請したら、来てくれた…!
メンバーはこれで3人。
しかしここからメンバー集めがとても難航…
「この人は…!」と思うVtuberさんに声をかけてみるが「ほかのチームから声がかかった」「解説をするので」「体調に不安」「プレミアイベントを優先したい」などの理由で断られるケースが続いた…
チームメンバを探し始めて3日目。
まじすとつながりで、「絵村きりん」に白羽の矢が立つ。
さっそくオファーのメールを送るが…しばらくするとなぜかYAZAWAからダイレクトメッセージが…
大会に出るためのメンバーというだけならいくらでも候補はいるが、歌って踊れてトークもできる人材はそう多くはない…だから、この決闘を…負けるわけにはいかない…!
なんだかんだあって…YAZAWAに勝利!!
…いろいろあったが、「絵村きりん」が4人目のメンバーとして加入!
そしてあとは5人目…だがやはりここも人材集めに非常に苦労した…
(この苦労については、後半の「おまけ 別世界線の夢幻連合」で…)
方針もかなり煮詰まった、メンバー集め7日目…ふと、一筋のひらめきが脳裏に…!
「…もしや、YAZAWAはワンチャン独り身では…?」
あたしだとなんとなく角が立つ気がして、二條さんに連絡してもらって引っ張り戻してもらい、無理やり「YAZAWA」を5人目にすげたのであった…!
…じゃあ、あの決闘は一体なんだったんだ…
紆余曲折あったが、こうして5人のメンバーが決定!
このメンバーを集めるまでには、かなりの苦労があったのだ…!
チーム名を決めよう!
メンバーは集まった!
次は「まじすと旅団(仮)」のチーム名を決めることになった。
ブレインストーム方式でアイデアを集めたところ、下図のように地獄のようなチーム案が…
一番上の「まじかるすとらいく」があたしの案、そして真ん中の長いチーム名は、たいていYAZAWA案…
結局、二條舞衣の
「バーチャル・ウォッチみたいにマジックの世界観に関連した名前がいい」
という鶴の一声が通り、ニコル・ボーラスが結成した陰謀団の名前「無限連合」を少しもじった「夢幻連合」に決まった!
ちょうど他のチームの名前も出そろってきたころで、漢字だけで構成されているチームが他になくて見やすいのもグッドポイント…!
お揃いのイラストを作ろう!
「まっしろしろすけ(仮)」と「メガネオ」が統一感のあるイラストを作っており、それがなかなかに素敵だったので、夢幻連合もあたしの独断で勝手にポケットマネーで作ることにした。
やはり、応援する側からしたら統一イラストがあったほうが感情移入しやすかったり団結力を感じるかなあ、という考えがあったのでね…
イラストを、マジック関係ではお馴染みのお二人に依頼!
まずは、「まっしろしろすけ(仮)」所属の加賀地結奈さん(@yuna_kagachi)に通常頭身のイラストをお願いした!
可愛くも強そうなイラストになったんじゃないかな…!?
このイラストは、遊我さんに加工していただいて統率者を持つ姿に使用していただいた!
そして、「デフォルメキャラの巨匠」、ふらいとちきんのすーさん(@ace13jp)にも、製作を依頼!
こちらは、あたしの配信や個人パネルのイラストに使ってもらったよ!
ちなみに、どちらも製作者にポーズは丸投げしてお任せした!
(デフォルトのYAZAWA像だけ、YAZAWA本人のこだわりにより「ヤンキー座りがいい」!とのことで変更されているけどね…!)
イメージを任せたのに、我々が望む姿が出てくるのは、本当にすごいよね…!
統率者を決めよう!
ここでは、5人が今回の統率者を選んだ理由や過程を語ってもらった!
本来は「絵村きりん争奪戦」でも使用した《眷者の神童、キナン》を使用する予定だったが、「エシカ使いのねこすけさんに師匠になってもらっていろいろ教えてもらうんで、統率者を変えたい」との申し出があり、《樹の神、エシカ》に変更!
裏面の《虹色の橋》は、ライブラリーのトップから派手なカードを叩きつけることができて楽しいよ…!
当初は炎キャラの通り《熱烈の神ハゾレト》を使用する予定であったが、「神河が出るので、せっかくだから神河の統率者を使いたい」ということで直前に《梅澤悟》へと統率者を変更した!
これも、手順は必要だがしっかり生き残ってくれれば手札からエルドラージなどのとんでもないクリーチャーが忍術して「おまえのどこが忍んでるんだ!?」と突っ込みたくなること請け合い…!
2021年12月に「MTGstreamers tournament」で行われた「2人チームヒストリックブロール」で七瀬蒼也さん(通称:ファラオ)と組んで出場したので、それにあやかって《王神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, God-Pharaoh》を選択!
統率者としては非常に重いが、通せば相手のトップのカードを叩きつけたり手札を蹂躙したり大暴れできること間違いなし!
「夢幻連合」という名前からヴォーソス的事情により、ニコル・ボーラスのどれかを使用することは決めていたが、4マナと7マナのニコル・ボーラスはすでに使用者が他にいたので、消去法で5マナのニコル・ボーラスを使用することに!
不特定マナのない、一見厳しいマナコストではあるが、実際のところ出すのはたやすく、プラス能力でカードを引きつつ相手のリソースを削るのが強い!
以前から《オニキス教授》を使用しており、勝率も75%を超えるとのことで満を持しての投入となった!
普通に考えれば、単色デッキは不器用と思われがちだが…
この数か月で、我々は単色デッキの可能性を知ることになる…!
白熱する「出たいアピール合戦」
チーム結成報告が続々とタイムライン上であがっていく
そして、チーム間のアピール合戦やプロレスじみたアングルが繰り広げられたりして、開幕のかなり前から、電脳灯争戦//に対する機運が高まっていく!
第2章 前哨戦 vs「のあずあ~く」
抗争を仕掛けよう!
「電脳灯争戦//」に参加するチームが出そろったのが、2022年1月上旬。
その数、前回の5チームを大きく上回る、12チーム!
本来は4月から予選がスタートする予定だったが、あまりに参加チームが多い(そもそも参加を希望するチームをすべて認可した遊我さんもすごい)ため、予選は3月からに前倒しされた。
kuloriママに依頼した「真名結」アバターの納期は4月1日だったため、1回戦はアバターなしで参戦することが決まった。
1月中旬には早くも1回戦の組み合わせ抽選が行われ、「夢幻連合」の対戦相手は「メガネオ」に決定した!
対戦相手の顔も見え、それぞれのチームが予選までの2か月を盛り上げたり大会形式、ヒストリックブロール自体に慣れるためにと、数多く前哨戦や練習会が開催されるようになった。
「夢幻連合」も、あたし以外は電脳灯争戦に初参加のため、なんとか形式や空気に慣れさせたいな…と思い、前哨戦を組むことに…
ただ、それぞれが個人勢として精力的に活動していたり仕事で忙しいため、スケジュール繰りは難航を極めた。
なんとか1日確保し、お互いに勝手知ったる「のあずあ~く」を相手に前哨戦を申し込むことに…
………む、虫………!?
しかしここで引くのは「夢幻連合」の名が廃る…そもそも、なんとかチームメンバーには慣れてほしいのだ…きつい罰ではあるが、ここは引けない…!
生理的に嫌がる自身の心をぐっと押さえつけ、条件を飲むことに…!
前哨戦の日は2022年2月27日、「電脳灯争戦//直前特番」の翌日となり、本番と同じく1週間前にお互いの対戦順と統率者を公開することになった。
ちょうど神河も発売され、新しいセットのプロモーションもしていこうということで、小鳥遊のあには「大将戦はリーダー同士とし、統率者を神河セット縛り」で同意してもらった。
きっつい罰ゲームのかかった抗争なので、立会人として本番では実況を担当するライラックさんが総合配信と実況を行うことになった。
抗争を少しでも盛り上げるため、加賀地結奈さんに抗争用のポスターも描いていただいた!
そして、抗争1週間前…統率者と順番が公開…!
のあずあ~くさん…?
…いくつか厳しいマッチアップがあるのは分かっていたが、メンバーには本番のメガネオ戦に集中してほしかったので…
・せっかくなので本番で使わない統率者をプレイすることを推奨
・調整会はしないので自分で何とかデッキを仕上げること
・負けてもダメージはないので気楽にプレイしてね
以上を伝えて調整は任せた。
そして…昆虫食を賭けた抗争の日がやってくる…
先鋒 大文字ひのこ vs 鹿角ほたる
対戦動画はこちら
先手1ターン目から大文字のクリーチャーが火を噴く!
鹿角も《アズカンタの探索》《覆いを割く者、ナーセット》を展開するものの、盤面に直接干渉するカードを引くことはできず、テフェリーにつながる前にあっさりとビートダウンしきった!
【夢幻連合 1-0 のあずあ~く】
まずは、幸先のいい出だし!
次鋒 YAZAWA vs 谷川サラ
対戦動画はこちら
YAZAWA3ターン目の《小物泥棒、チビボネ》が打ち消され、続く《物取りインプ》《悪ふざけの名人、ランクル》も除去、《契約縛りの召使い、ガットモーン》も撃墜されてしまう苦しい展開。《真夜中の空、殉至》も《龍神、ニコル・ボーラス》のマイナス能力で叩き落され攻め手が途絶えると、谷川の《龍神、ニコル・ボーラス》がじわじわとアドバンテージを広げていく。YAZAWAも《龍神、ニコル・ボーラス》を何度も落とし抵抗したものの、谷川の場に《無限の秘本》も加わりリソースの差はじわじわと広がり、さすがに力尽きてしまった…
【夢幻連合 1-1 のあずあ~く】
…まあ、こればかりは統率者の差がでかすぎたかな…
中堅 二條舞衣 vs 福野田ウコン
対戦動画はこちら
序盤は二條が軽量スリヴァーを並べてライフを削りに行くが、その前に《夢さらい》が立ちふさがる。これを除去せんと《予言された壊滅》を張り、これが成就し《夢さらい》を退け残りライフ3まで削りきる!
これなら押し切れると思われたが…福野田の《書庫の鍵》から導かれた《悪魔の教示者》が《審判の日》をもたらし、勝利目前で二條戦線壊滅。その後は《ドミナリアの英雄、テフェリー》と《日没を遅らせる者、テフェリー》のテフェリーコンビに後続は阻まれ、攻めあぐねる間に空から《フロスト・ドラゴンの洞窟》の攻撃が叩き込まれて惜しくも敗北…
【夢幻連合 1-2 のあずあ~く】
今回は素直な横並び戦略を採用していたので、一斉除去に弱い構成になってしまっていてこれも仕方がない…ただ、これで昆虫食にリーチがかかり、戦慄…💦
副将 絵村きりん vs ましろしろ
対戦動画はこちら(ミスで盤面映してません💦)
ましろしろ、なぜか緩めのキープをして序盤に土地をあっさり詰まらせてしまい、あっさり絵村勝利…!
【夢幻連合 2-2 のあずあ~く】
…というわけで、まるで台本があるかのようにお互いに2勝2敗、勝負の行方は大将戦に委ねられた…!
(ちなみにここまでにどちらかのチームが3勝していた場合は「プログラムB」という台本が用意され、その場合は大将戦で負けているチームが勝利した場合2人とも罰ゲーム、勝っているチームが勝利した場合は、負けているチームのリーダーがさらに罰ゲームを食らうことになっていた)
頼るべきは自分の右手のみ…小鳥遊のあを、絶対に泣かす!
大将 真名結 vs 小鳥遊のあ
対戦動画はこちら
まずは、あたしの《無私の救助犬》《静寂をもたらすもの》が口火を切る
一方の小鳥遊は序盤はずっと構えの姿勢。序盤のクリーチャーでコツコツ殴りながら、あたしは小鳥遊が動くのを待つ。序盤は軽く除去やカウンターが散発するスタート。
小鳥遊は5ターン目に《漆月魁渡》をプレイ。何かを構えているのを承知であたしは《皇の声、軽脚》をプレイする。能力を誘発しようと《仲裁者の拘束》を忍者トークンに唱えるが《無効》され、返しに《悪ふざけの名人、ランクル》が走ってきて序盤から手札を消耗していたあたしは手札をゼロにまで減らされ、《漆月魁渡》とともにハンドアドバンテージ差がじりじりとついていく。
あたしは《守護像》を盤面に追加しながら必死に《漆月魁渡》をアタックして落とし、小鳥遊が《漆月魁渡》をプレイしてカードを引く展開がしばらく繰り返される。
小鳥遊が3回目の《漆月魁渡》を出すためにフルタップしたターン、あたしは《皇の声、軽脚》から《結束のカルトーシュ》、能力で《まばゆい神盾》を導き出し、ブロッカーを退けて残りライフを2まで詰める。しかし返しの《絶滅の契機》でクリーチャーはすべて裁かれ、残ったのは《守護像》だけに。小鳥遊は《漆月魁渡》があるもののクリーチャーは1/2が1体だけとなり、この後引くクリーチャーも1/1レベルばかりでルーティングしながら《守護像》のアタックをチャンプして耐えていく。
分岐点は8マナ目を引き込んだ時に現れた。
A、《守護像》で引き続きアタック
B、8マナで《皇の声、軽脚》をキャストしてアタッカーを増やす
あたしは…Bを選んだ。飛んできた、《ジュワー島の攪乱》…
続くターンに《守護像》を攻撃に繰り出したが、これを《湖での水難》でつぶされ、勝負は決した…
《漆月魁渡》の奥義から巨大クリーチャーが繰り出され試合終了…
実は、あの分岐点でAを選んでいたら、小鳥遊の手札に除去はなく、勝っていた…!
【夢幻連合 2-3 のあずあ~く】
あまりに厳しすぎる罰ゲームとともに、夢幻連合の出航は激しい嵐の洗礼を受けたのだった…
《おまけのみそぎ》
ひとりで家で昆虫食を開封したらショック死しかねないので、谷川サラさんの家に直接行き、見守ってもらいながら昆虫食の禊を済ませたのだった…
少しだけ、昆虫に優しくなれた気がした…
(動画はこちら。昆虫閲覧注意!苦手な方は画面は最小化して、音声だけでお楽しみください)
第3章 1回戦 vs「メガネオ」
3月に入り、「電脳灯争戦//」開幕!
さっそく開幕戦では前回優勝者2人を擁する「バードウォッチ」が緑信心集団「クレイドル」を4-1で下す貫禄の勝利を挙げていた。
「メガネオ」との試合まで1週間余り。
対戦順を決めることになり、今回は全員の希望を聞く方式にした。
当初はあたしが先鋒で切り込み、他のメンバーにまずは空気や感触を伝えようかと思っていたが、それに待ったをかけたものがいた。YAZAWAだ。
「オレに行かせろ、あんたは大将あたりでどっしりと待っていてくれ」
どうしても先鋒で切り込みたいというその意思は強く、その意思を尊重した。
あとの4名については特に希望がないとのことなので、この5人チーム戦は先鋒中堅大将が鍵になる理論に従い、まず絶対的に精神の支柱になるであろう二條舞衣を大将にし、中堅にはプレイングが老獪と思われる絵村きりんを配置、残りはどちらでもよかったが、普段そこまでマジックしてないと思われる大文字ひのこにはプレッシャーが相対的に少ないと思われる次鋒に据え、あたしは副将になった。
「メガネオ」とは!?
1回戦の対戦相手となる「メガネオ」は、2021年8月にリーダーの眞白井エイドを中心に眼鏡男子のみで結成された、知的フェチ系集団である!
ちなみに「フクロウ状態のまなゆーい」もメンバー候補として検討されていたとの未確認情報も…
眞白井エイド:メガネオのリーダー。マジック歴は5人の中でも短い方ではあるが、週刊ふんわりパイオニア(通称ふんパイ)という新聞記事を発行したり、デュエルスペースを訪問しインタビューを行うなど精力的なMTG普及活動を行っている。
ルルーク:まじすとじゅっかいめで優勝した実力者。Vtuberにもかかわらず、時々顔出し配信をしたりする異色の存在。リアルではテニスも嗜んでおり、試合でのメンタルコントロールについて考察したりしている。
MoTo:前回の「電脳灯争戦」では「誰がなんと言おうとMTGV」のメンバーとして出場し優勝。前回は《ドミナリアの英雄、テフェリー》から3通りのゲームレンジを繰り出す策士っぷりを発揮した。今回のチームの頭脳になると予想している。今回は2021年12月の段階で「赤単でいく」と宣言していた。
血染めのダイチ:電脳灯争戦//に合わせて新規加入したメンバー。まじすとでもコンスタントに決勝進出を決めている実力者である。毎週土曜深夜には「オールナイトMTG」というラジオ番組を配信している。
木ノ葉秋鷹:木ノ葉図書館の管理人。まじすとにも何度も出場し入賞しており実力は十分。メガネオの常識人ポジション(まなゆーい調べ)
前回の優勝メンバーであるMoToさんがおり、何を繰り出してくるのかわからない、侮ることのできない相手だ。一匹狼だと思われた5人が自然にDiscordに集まっては夜な夜な対策会議が行われ、徹底的にメガネオの事前対戦会の映像を確認したり、研究とデッキ試作が繰り返された。
2022年3月20日、「電脳灯争戦//」本番15分前。
「夢幻連合」作戦室配信は直前までパニックに陥っていた。
配信はあたしが担当なのだが、Discordを通すと自分やチームメイトの声が二重に聞こえてしまい聞くに堪えない状態になっていた…
直前まで二條さんの知恵をもらってなんとか音声については安定化することができたが、放送トラブルを恐れて本来予定していた試合中のBGMは使わなかった。
入場シーンは黙々と登場するようでは盛り上がらないものの、いいものが思いつかなかったので、とりあえず暫定的に「いっくよー!」にした。まだまだ全員緊張がとれておらず、テンションはまだまだ抑え目だ。
最初の挨拶では、司会があたしのボイチェンの指導をしてくれている木ノ下きららちゃんだったので、かの有名な口上「きらきらきらりんア・ラ・モード」を拝借させていただいた。ちなみにあたしの声はこの回だけ高くなっている。
先鋒 YAZAWA vs ルルーク
《事前対策》
YAZAWAは個人的に「メガネオ」の練習会動画4本をすべてチェックしており、ルルークがおそらく先鋒で出てくるとすでに予測、それに向けてデッキを練り上げていた。
《天空の刃、セファラ》を特殊コストで出すためには飛行クリーチャー4体を準備する必要があり、おそらく超小型前のめりの飛行ビートになると予測、序盤に小型飛行クリーチャーを打ち落とせれば高確率で勝利、除去が遅れてセファラ着地を許せば単体除去と一斉除去の2段階除去が必要となり事実上負け、と考え除去満載のデッキで挑むことになった。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 メガネオ視点
試合前の華麗なコメントで、さねとみさんやライラックさんを感心させるYAZAWA兄貴!
YAZAWAが後手。
最初の3ターンでめちゃくちゃに展開されセファラを高速展開されて捌ききれない展開だけが負け筋につながるので全員に緊張が走るが、序盤の第1波攻撃を秘儀・《梅澤俊郎の生涯》からの《危難の道》でしのぎ切ると、ルルークの戦力をマンツーマンで除去、猛攻が止まったところに《虹色の橋》を架けるとライブラリーからプレインズウォーカーを叩きつけたり、懐かしの《出現の根本原理》をぶっ放したりとやりたい放題!
終盤ルルークは《シュタルンハイムの解放》から3体の天使を繰り出すも、ここにピンポイントに《大渦の脈動》を叩きつけて目論見通りのゲームプランで完勝!
【夢幻連合 1-0 メガネオ】
まずは、YAZAWAが目論見通りのゲームプランを完遂して勝利!
緊張していた一同も大喜びで、少し緊張がほぐれたようだった
次鋒 大文字ひのこ vs MoTo
《事前対策》
早い段階で統率者を宣言していたMoTo!
策士のMoToということで事前練習会動画を研究し、おそらく統率者に関連した装備品デッキでは来ず赤単ミッドレンジとしてふるまうのではと予想。
そのうえで各種赤単デッキとスパーリングを行った結果、お互いに除去で盤面と手札を消耗しあう状況と予測されたため、直接本体火力で終盤押し込まれないよう除去しつつライフを得られるカードを多めに採用、クリーチャーは《梅澤悟》の能力に頼り過ぎず、消耗後にそのまま手札からキャストできるものを多めに入れた。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 メガネオ視点
大文字が後手。
配られた初手は《這い寄る刃》と《虐殺のワーム》《絶え間ない飢餓、ウラモグ》に土地3枚であったが、この手札が生きるのは《這い寄る刃》と《梅澤悟》がともに生き残って4枚目の土地を引いた時だけで、そんなシーンは来ないと考えマリガン。続いてのハンドは土地が沼2枚のみでダブルマリガンキープとなった。
まずMoToが2ターン目に《勢団の銀行破り》をプレイ。その後はお互いにクリーチャーをプレイしては除去しあい、事前練習の予測通りの展開となる。こうなればこちらは土地が伸びているだけにフィニッシャーになる重量カードを叩きつけたいところであるが、引けども引けども土地ばかり。
一方MoToの場には徐々に捌ききれなかった軽量クリーチャー軍が増え続け、そのまま押し切られて敗北。
【夢幻連合 1-1 メガネオ】
2ターン目に設置された《勢団の銀行破り》が、アドバンテージとボードコントロールに大きく貢献する形になった。
中堅 絵村きりん vs 血染めのダイチ
《事前対策》
蠍の神は、-1/-1カウンターをふんだんに使う構成にすると、ほぼアモンケット限定構築になり、しかも1枚1枚のデッキが弱くなってしまう。そして事前練習会を確認した結果、おそらく-1/-1にこだわらない赤黒コントロールになるだろうと予測。
絵村きりんとは、なかなか調整の時間が合わないこと、自身が実力者であることから基本的にはデッキ調整をお任せした。
ただ、《精神迷わせの秘本》を差し置いて《伝説たちの秘本》を突っ込んできたのは全力で止めた。泣きながら入れ替えていた。
絵村が先手。
初手をマリガンし、土地2枚と《アズカンタの探索》がある次のハンドはキープする。
タップインが続くスタートで、2ターン目までに手札破壊を受け《アズカンタの探索》を落とされるとマナスクリュー間違いなしのドキドキな展開だったが、無事3ターン目に設置成功。
しかし、血染めのダイチの放つ《苦悶の悔恨》、《ゴブリンの闇住まい》から再度の《苦悶の悔恨》で手札を削られる。
それでも5枚目の土地を引き込みライフは20の高水準、《洗い落とし》を構えてここからさあ反撃体勢と思われたところに、血染めのダイチが解き放ったのは、打ち消すことができない《星山脈の業火》!
絵村は、手札に除去がない…《ゴブリンの闇住まい》と合わせてまず10点、続いて絵村の用意したブロッカーも除去され、再度のアタックであっという間にライフを奪い取られてしまった。
【夢幻連合 1-2 メガネオ】
1回戦、早くも夢幻連合は残り2人が負けられない背水の陣に…!
あたしの心臓が、ぎゅーっと締め付けられる感じがした…
副将 真名結 vs 木ノ葉秋鷹
《事前対策》
お互いがコントロールとしてプレイした場合は若干こちらのほうが有利、問題は相手がアグロなどに軸ずらしをする可能性だが、練習会などを確認して相談した結果、おそらく軸をずらしたりはしないで来るだろうと考え、対コントロールを想定して調整した。序盤にジャブになる軽量クリーチャーを加え、除去は《変遷の龍、クロミウム》を考慮し、生贄に捧げる系のカードを多めにした。
あまりの緊張のあまり、コメントがたどたどしくなり、やるしかないを連呼する醜態…!
(ちなみに「やるしかない」は、このあと電脳灯争戦で追い詰められたり案が出なくなったときに連呼していた模様…体育会系の悪いところが出た)
あたしが先手。
初手は土地4枚マナアーティファクトに除去と《思考のひずみ》…
かなり弱いハンドではあるが、コントロール対決と予測しておりマナは延びるほうが有利になる(といいつつ、実は前のマッチのきりんちゃんのようにマナスクリューするのが怖かった)こと、何事もなければ《思考のひずみ》が刺さると考えてキープした。ただ、プランはあっさり秋鷹の《強迫》で瓦解…
このまま4ターン目にタップアウトでの《龍神、ニコル・ボーラス》プレイを検討していたが、ここで引いたのが《書庫の鍵》…《ジュワー島の撹乱》などを警戒する意味で、先にこちらをプレイすると《ドビンの拒否権》という高級なカウンターが返ってきたため、これは秋鷹の手札にこれ以上カウンターがない可能性ととらえ、次ターンに《龍神、ニコル・ボーラス》プレイを敢行!
1度目は《魂の粉砕》で退けられるも、2度目は定着し+1能力が相手のリソースを蝕んでいく。
《不笑のソリン》も設置した返しに《次元の浄化》で一旦リセットはされるが、すぐに《人知を超えるもの、ウギン》《精神迷わせの秘本》で戦線をリカバー、やがて3度目の《龍神、ニコル・ボーラス》で兄弟龍が勢ぞろいすると《船砕きの怪物》が盤面に蓋をして勝利…!
【夢幻連合 2-2 メガネオ】
戦いの行方は、導かれるかのようにフルセットで最終戦へ…!
大将 二條舞衣 vs 眞白井エイド
《事前対策》
《強風の力、イニアス》を用いたヒストリックブロールのデッキはあまりオンラインで公開されておらず、スパーリングのためのデッキ製作は難航を極めた。能力からは軽量飛行クリーチャーを序盤に導入してカウンターを仕掛けるクロックパーミッションの形を予測。ただし、思ったよりも二條さんのデッキがクロックパーミッションにも戦えることが判明したため、今回は特に加工せず二條さんが使い慣れている通常バージョンで行ってもらうことになった。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 メガネオ視点
雑なきらら構文で、木ノ下きららさんを半ギレさせる立ち上がり。
二條が後手、眞白井がダブルマリガンで手札6枚でのスタート。
まず第1ターンに《コジレックの審問》から入る。公開されたのは《白鳥の歌》《浄光の使徒》《徴税人》《傑士の神、レーデイン》。プロテクション黒には対応できるとのことで、中盤以降のカードプレイを妨げる《傑士の神、レーデイン》を落とす。
その後眞白井が土地2枚でストップしてしまい、ここはチャンスと攻め立てる。《書庫の鍵》(《新たな芽吹き》を獲得)を経由し、《人知を超えるもの、ウギン》は《物語の終わり》で打ち消されるが《不笑のソリン》が通り吸血鬼が場に放たれる。
眞白井もここでようやく3枚目の土地を引き入れると《精神連繋メカ》を投入。《浄光の使徒》と組み合わさるとプレインズウォーカーの維持が難しくなり油断できない。眞白井は次ターンにソリンを撃破。
しかし二條はさらに《オニキス教授》《蜘蛛の女王、ロルス》と続けてプレイ。眞白井の盤面で最高コストのクリーチャーが《浄光の使徒》のため、返しに《蜘蛛の女王、ロルス》ではなく忠誠度6の《オニキス教授》を《精神連繋メカ》で殴らざるを得ない。その分二條は返しでプレインズウォーカー2体から追加のリソースを得て、墓地の《人知を超えるもの、ウギン》を対象に《新たな芽吹き》を。
やむなく眞白井は《白鳥の歌》で却下するが、この副産物で生まれた白鳥トークンは青いためプレインズウォーカーを落とすのが遅れてしまう。二條は潤沢なマナを利用してさらに《悪ふざけの名人、ランクル》まで投入し盤面を圧迫していく。
眞白井はようやく4マナ目に到達、しかし二條が突き刺した、悪魔的な《絶え間ない飢餓、ウラモグ》!
ウラモグ自体は打ち消されたものの、さらに眞白井の土地2枚が消滅し機能を停止させた。
【夢幻連合 3-2 メガネオ】
激戦は予想していたとはいえ、初戦から激しすぎる戦いに、喜びもつかの間みんな息も絶え絶えだった…!
「チームワークのもう一つの形」を「メガネオ」から教わり、「夢幻連合」は4月の次の戦いに向かう…!
第4章 準々決勝 vs「upotu」
「夢幻連合」の次戦は4月9日、対戦相手は「upotu」に決まった。
リーダーの「黒音紅ケイ」は、我々がよく参加するオンライントーナメント「まじすと(MtGAstreamer_tournament)」で勝手知ったる相手、「夢幻連合」全員の想いは一つ…!
「黒音紅を、ぜってぇ泣かす!!」
「upotu」とは?
「upotu」は、黒紅音ケイをリーダーとし、「ニコニコ動画」などで動画投稿を主の活動とするチームである。
最近は編集の手間から動画投稿より実況配信を好む活動者が増えているなか、かたくなに動画投稿を続けていく、骨のある人々だ!
黒紅音ケイ:リーダー。「まじすと」の狭き予選を何度も通過する実力の持ち主でありながら、持ち前のあがり症とネガティブ思考でいつもコメントが弱気。見た目に騙されてはいけない!ちなみに「ニコニコ動画」ではバーチャルキャストの先駆者として有名であり、ニコニコ大百科にも載るほど。
色狂いゆかり:ニコニコ動画で『色狂いゆかりのMTGA動画』シリーズを投稿している。Vtuber内でもこのシリーズの視聴者は多く、今回の参戦は驚きをもって迎えられたとも…!
TKY:ニコニコ動画にて、『弦巻 the Gathering』シリーズを投稿している。今回、「ニコニコ動画での投稿」のコンセプトの名のもとに、スカウトされた模様。普段はゆったりとした猫の姿だが、今回はなぜかサイバー化している…!
ねこさん:ニコニコ動画で「陰キャ葵ちゃんが皆の親の仇になります!」シリーズを投稿している。upotu加入を契機にTKYともどもオンラインでのMTG活動をはじめた。登場時の口上を真面目に考えたり、配信者としても成長しようとしている
永廻檸檬:2年余り、ほぼ毎日MTGの動画を投稿し、その反応を分析することを繰り返すことで、youtubeチャンネルは5000人越え、配信は100人越えすることもある人気Vtuberさん。もちろん、マジックの実力もしっかりしている!
幻の前哨戦
さて、せっかく手の内も話も分かるチームと当たるんだ、ここは新たなアングルを作ってみようかとチームメイトと相談、ちょっとした挑発をしてみることになった。
「我らは逃げも隠れもしない!かかってきなさいっ…!」というメッセージを込め、出場順を予告してさしあげた。
これに呼応して「upotu」も出場順を予告!
対人調整は2週間余り前から始まった。
さらには、これだけに飽き足らず、「前哨戦」も企画された。
黒音紅さんにはぜひとも「サンシャイン黒音紅」になってもらいたかったのだが…残念ながらこの企画は1回戦終盤に諸般の事情で実施できない情勢になってしまったため、直前でお蔵入りしてしまった…
(開催予定の日には、代わりにあたしの新しいアバターを披露した)
迎えた4月9日、「電脳灯争戦//」準々決勝。
アバターは準備オッケー、声もましろしろさんの助言でフォルマントを落として聞きやすくなった新バージョンとなり、今回は配信画面も音声も完璧、BGMもしっかり準備と、万全の態勢だあ!
今回の夢幻連合入場シーンは、upotuにネコをモチーフとしたキャラクターが多いことから…!
あと、キャラは現在も迷走中です、余計なお世話です…!
先鋒 YAZAWA vs 色狂いゆかり
《事前対策》
色狂いゆかりの統率者《結ばれた者、ハラナとアレイナ》は対象のクリーチャーに速攻を付与しカウンターをのせる能力を持つこと、グルールという色からアグロ~ミッドレンジの範囲内に収まると予測、初戦のルルーク戦と同じようにクリーチャー除去を多めにして《虹色の橋》へつなぐ戦略にした。ちなみに《墓掘りの檻》や《風化したルーン石》により、あらゆる色が《虹色の橋》を封じることができるため、アーティファクト破壊が大事という話はデッキ作成時にしているが、これは「電脳灯争戦(無印)」の時にチームメイトのライラックさんに教わった知識である
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 upotu視点
影の総帥に「負けたらクビよりひどいことになる」と脅されていたことを暴露…!
先手を取ったのはYAZAWA!
まずは、色狂いゆかりの繰り出す《培養ドルイド》を《害悪な掌握》、《結ばれた者、ハラナとアレイナ》を《化膿》で捌き、5ターン目に《虹色の橋》を架けるが、色狂いゆかりもここには《風化したルーン石》を合わせて封じる。
これをYAZAWAが《引き裂き》すると色狂いゆかりが橋を《壊れた絆》する一進一退の攻防。
しかし、続いてYAZAWAがプレイした《秘宝探究者、ヴラスカ》は定着し、色狂いゆかりの戦力を宝物トークンに変えていく。2度目の《虹色の橋》は《萎れ》で破壊されるが3度目の《虹色の橋》は成就、なんとか《秘宝探究者、ヴラスカ》を処理した色狂いゆかりに《人知を超えるもの、ウギン》という新たな難題を提示する。
さらに《虹色の橋》からは《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》《不屈の巡礼者、ゴロス》も導き出され、色狂いゆかりも《変容するケラトプス》や《結ばれた者、ハラナとアレイナ》のリプレイで盤面の均衡を取り戻そうとするが、続いてライブラリーから降ってきた《オニキス教授》(ヴォリンクレックスのため忠誠値10で登場)の奥義がごっそり19点のライフを刈り取った。
【夢幻連合 1-0 upotu】
YAZAWAは今日も先鋒としてチームにいい流れを持ち込む会心の勝利!
次鋒 大文字ひのこ vs 黒紅音ケイ
《事前対策》
まずは前回の構成に近い基本的な形でスパーリングを行ってみる。
小回りの利く《梅澤悟》が有利と思われたが、実際には《梅澤悟》を除去されて忍術が成立しなかったり、通った返しで全除去されたりして攻めあぐね、そのうち《ドミナリアの英雄、テフェリー》を通されてアドを奪われ、その盤面を返せないシーンが頻出した。
そこで着目したのが「プレインズウォーカーはソーサリータイミングでしか出せない」こと。
打ち消しをガチガチに投入し、軽量クリーチャーで殴る「クロックパーミッション」とした。重量級クリーチャーを軒並み排除しているのが特徴。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 upotu視点
大文字が後手。ゲーム開始時に黒音紅の場に《神聖の力線》が張られる。
まずは大文字が《幽体の船乗り》、黒音紅が《極楽の羽ばたき飛行機械》を繰り出す立ち上がり。大文字はさらに《空飛ぶ思考盗み》も追加、まずは通ったクリーチャーを《月回路のハッカー》に化けさせるが《封じ込め》される。
大文字は土地3枚で止まってしまうが、《神秘の論争》を引き込み、続くアタックで1マナ残しの《深き刻の忍者》忍術を敢行する。返し、黒紅音のフルタップ《ドミナリアの英雄、テフェリー》を狙い通り《神秘の論争》で打ち消しテンポをとると、アドバンテージも一歩リード。続くアタックに黒音紅の繰り出した《サメ台風》の誘発能力は《物語の終わり》を合わせる。
黒音紅はなんとか《深き刻の忍者》を《ヘリオッドの神罰》で封じ、これ以上のドローは防ぐ。しかし手札リソースが不足した状態で大文字の優位は揺るがない。淡々と《空飛ぶ思考盗み》が殴り続け、手札にたまる大量の打ち消し呪文がキーカードを適宜打ち消していく。
ようやく大文字の土地は6マナに伸び、黒音紅の手札がないことを確認すると、とどめになりうる《不滅の太陽》をプレイ!
黒音紅は《告別》のようなマスデストラクションを探していくが成就せず、最後に繰り出したブロッカー、4/4のスフィンクストークンをも《幽体の敵対者》で取り除かれ、大文字ひのこが勝利した!
【夢幻連合 2-0 upotu】
難敵の《ドミナリアの英雄、テフェリー》をプラン通りに封じ2連勝!
この勝利は「強い統率者を封じる方法」の一つとして、我々、もしかしたら電脳灯争戦全般でのターニングポイントになったかもしれない…
狙い通りの勝利が続き、夢幻連合作戦室はお祭り騒ぎに…!
中堅 絵村きりん vs TKY
《事前対策》
ニコル・ボーラス対決
軽いニコル・ボーラスのほうが若干有利にも感じられるが、例によってきりんちゃんの調整は本人に任せた。
試合前に絵村が解説の重寝累花に勝利宣言とともにプロポーズするという大胆な作戦!
試合は絵村が後手。
TKYが2ターン目に《アズカンタの探索》を通し、返しに絵村が《思考消去》でTKYの手札を明かし、《書庫の鍵》を奪い去る。
TKYが4ターン目に《心悪しき隠遁者》を仕掛け、絵村は《襲来の予測》で応じると続く自ターンに《覆いを割く者、ナーセット》で仕掛ける。TKYもその隙に統率者《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を通し、絵村はそこに《暗記+記憶》を打ち込み統率領域に押しやる。
絵村の場に《覆いを割く者、ナーセット》、墓地に《暗記+記憶》が見えている状態、TKYの手札には《血の長の渇き》もあったが《覆いを割く者、ナーセット》は除去せず統率者《破滅の龍、ニコル・ボーラス》をリプレイ。そのため、絵村の《記憶》《覆いを割く者、ナーセット》コンボが決まり、絵村が7枚ドロー、TKYが1枚の圧倒的手札差を生む!
しかし、絵村のドローは打ち消しばかりで盤面に触れないものばかり…
TKYは返しに《破滅の龍、ニコル・ボーラス》をプレインズウォーカー《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》に変身。絵村は《王神、ニコル・ボーラス》をプレイするが《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》の忠誠値は9でこれを落とすことができない。
さらにTKYの《最古再誕》が絵村の《王神、ニコル・ボーラス》を討ち取り、絵村は《目覚めた猛火、チャンドラ》でようやく《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》を打ち落とすが、TKYの《アングラスの暴力》から《最古再誕》第3章でチャンドラが奪われると、ついに天秤の傾きを戻すことはできなかった…
【夢幻連合 2-1 upotu】
《記憶》《覆いを割く者、ナーセット》コンボが決まって一同狂喜乱舞していたが、ひとまずチーム勝利はお預けに。検討したがプレイは間違っていないと思うので、7枚ドローがついてなかったと考えよう…
副将 真名結 vs ねこさん
《事前対策》
《暁冠の日向》は出されると除去や打ち消し呪文をこちらは1マナ重く、相手は1マナ軽く打てるようになる。《マグマ・オパス》とのコンボはハイランダーという性質上なかなか決まらないが、それ以前にリソース交換がしにくくてやっかいである…
1回戦と似た構成としているが、序盤のジャブになる軽量クリーチャーも軽い除去でかわされたらつらい戦いになること間違いなしである…
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 upotu視点
自分の気持ちを高めるために、先人の言葉「負ける気せえへん地元やし!」で気合を入れる…アモンケットで負けるわけにはいかないのだあ…!
あたしが先手。
3ターン目のジャブ《惑乱の死霊》はあっさり《削剥》で退場。
次のターン、4枚目の土地から《秘儀の印鑑》《真夜中の時計》と通すが、《真夜中の時計》は《プリズマリの命令》で破壊され抜け駆けは許されない。
続くターン、フルタップで《龍神、ニコル・ボーラス》をプレイすると《記憶の欠落》が飛んでくる。ねこさんの土地には《廃墟の地》が…
「あれ、統率者ってシャッフルしたら混ざるんだっけ?」
「多分統率者領域に行くんじゃない?」
「確か、混ぜるか統率者領域にいくか、聞かれると思うよ?」
みんなの助言を聞いて、ライブラリーのトップに《龍神、ニコル・ボーラス》を置く。
《廃墟の地》が起動され、黙ってライブラリーの中に消えていく《龍神、ニコル・ボーラス》…
「えっ、混ざっちゃったけど!!?」
その後は、まさに敗走戦の様相に…
《暁冠の日向》はなんとか3回退けたものの、最後の望み《原初の潮流、ネザール》も《タミヨウの完成化》(手札は1枚しかなかった)され万事休す…
最後は《マグマ・オパス》や《ミジックスの熟達》超過をド派手に決められ敗北…
【夢幻連合 2-2 upotu】
「Vやねん!夢幻連合!」というコメントが流れ、流れはこれで完全に「upotu」に…💦
大将 二條舞衣 vs 永廻檸檬
《事前対策》
練習の段階で、通常バージョンの《オニキス教授》で《不屈の巡礼者、ゴロス》とスパーリングしてみたが、若干不利な印象だった。
きちんと5マナまで到達すると《不屈の巡礼者、ゴロス》から《世界樹》が導かれ、能力を起動されてしまうとたいてい圧倒されてしまい、一度《不屈の巡礼者、ゴロス》を落としても土地が1枚サーチされているとリプレイしやすい…
検討に検討を重ねスパーリングを繰り返した結果、アグロプランで相手に暇を与えず殴るほうが若干マシであろうと判断、今回のデッキには前のめりなクリーチャーを大量に投入している。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 upotu視点
悪化した「きらら構文」に続き、プレッシャーのかかる場面でとんでもない挑発を放つメンタルの強さを見せつける!
先手は二條。
まずは開幕《漆黒軍の騎士》のナイススタート!
永廻もデッキチョイスがまさかのクロマティックブラックで、開幕《思考囲い》(《不笑のソリン》を選択)から2ターン目《スカイクレイブの影》と動いてくるが、二條は3ターン目に《悲哀の徘徊者》を追加。続くターンには《苦悶の悔恨》が、進撃の大きな阻害因子になりえた永廻の《蜘蛛の女王、ロルス》を見事に叩き落す。さらに《目玉の暴君の住処》を加え、5ターン目には《狩り立てられた悪夢》まで召喚していく。
永廻は5ターン目の《不屈の巡礼者、ゴロス》までに、ブロッカーを用意することができず、ライフは12に落ち込んでしまう。
ここで6枚目の土地を引き込めば二條の勝利は確定的だったが、それは叶わず。小考の上、《目玉の暴君の住処》も含めて総攻撃を仕掛ける。これで永廻のライフは2、最後はゴロスの能力にすべてが委ねられた。めくれた3枚は…《冠雪の沼》《エルズペスの悪夢》《万物の姿、オルヴァール》…
夢幻連合、辛勝…!
【夢幻連合 3-2 upotu】
2連勝し、《暗記+記憶》と《覆いを割く者、ナーセット》コンボを決めるまでは楽勝ムードだったが、結果的にはフルセットの非常に厳しい戦いであった…
upotuの熱き想いをしっかりと受け取り、「夢幻連合」は5月の戦いへ進む…
第5章 準決勝 vs「投稿野郎Vチーム」
総括
激闘明けの4月某日。
これまでの予選2回がそれぞれ3-2とフルセットにもつれ込み、二條の肩に命運が託される醜態に業を煮やした「影の総統」二條舞衣により、秘密裏に「総括会」が開催された。
これは闘争がひと段落した際に闘争の反省点や成果を発表、これからの闘争につなげていく「工業界のPDCAサイクル」のようなものである。
この段階で次の対戦チームは確定していなかったが、準決勝と決勝の出場順も「夢幻連合は王者、小細工をする必要性は全くない」ということで、これまでと全く同じで行くことが決議された。
また、総括会では成果が出せていないものが特につるし上げられることが多く、今回はこれまでに勝利を挙げることができていない「絵村きりん」がやり玉に挙げられた。
その結果、二條舞衣から爆弾発言が…
二條舞衣に反論できるものは、いなかった…
ここに「絵村きりん、次戦敗北した場合はお仕置きR-18イラスト」が決議されたのだった…
4月16日。
「まっしろしろすけ(仮)vs投稿野郎Vチーム」による準々決勝最後の戦い。
「バードウォッチ」がすでに夢幻連合の成績を上回っていたため、夢幻連合はすでに準決勝からの出場が決まっており、この日に対戦相手が決まること、もしも「まっしろしろすけ(仮)」が勝ち上がった場合はきょうだい対決になる可能性があり、戦いを注視していた。
2勝2敗で迎えた大将戦「ずべりちゃん vs tago」は、素直なずべりちゃんが策士tagoさんにガンメタデッキをぶつけられて敗北…
これで準決勝の対戦相手は「投稿野郎Vチーム」に決まった。
最終戦が若干物議をかもしたが、そんなことは関係ない、我々のやることはただ一つ。
「勝つ」
だけじゃ不十分だ…!
「どれだけ目立って暴れてそのうえで勝つか」
だっ…!
4月30日。
決勝前の特番が放送された。
とはいうものの、あたしが語ったことは、先述した「絵村きりん、準決勝負けたらR-18」くらいしかないのだが…
番組の終盤で、決勝トーナメントでのマッチングが発表された。
デッキ提出までの猶予は、わずか3日間!
番組終了直後から、我々はデッキのチューニングに入ったのだった…
「投稿野郎Vチーム」とは?
tagoさんがリーダーを務める、お酒大好き酔いどれ集団!
当初のコンセプトは「獣系Vtuber」を集める方向だったらしく、フクロウの姿をしたあたしにも声がかかったものの、やりたいことがどうしてもあって袂を分けた経緯がある…最初のコンセプトとはちょっと違ったけれど、色物と単純には言えないくらいの豪華なメンバーが集まった…!
tago…リーダー。前回の「電脳灯争戦(無印)」では「のあずあ~く」の一員として出場、《初祖スリヴァー》を統率者としながらもスリヴァーを投入しないなど策士の一面を持っている。今回は「のあずあ~く反乱勢」として新チームを結成
蒼空乃彼方…美老紳士Vtuberさん、お酒が大好きで隙があればtagoさんをつまみにしようとしているらしい。紙のマジックを嗜む人で、モダンを好む。
Ashimu…狼系VPW、毎週金曜日に「アシムマジック」というオンライン大会を開催し続けてすでに100回を超える快挙を成し遂げる。ほかにも、TRPGの布教もがんばっている。美声の持ち主。
黒野陽子…《黒の太陽の頂点》が大好きな美少女Vtuberさん、どれくらい好きかというと-1/-1カウンターの話だけで論文を書きかねないくらいらしい
みたらし…過去は「部族で楽しむマジックオンライン」を投稿、現在はTwitchで各種配信を行いながら「みたらし杯」という部族モダン大会を主催している。
決勝トーナメント開幕までの3日間、我々は計12時間調整することになった…!
5月3日、準決勝。
入場シーンは「我々はどれだけ死亡フラグを積んでも勝てる!」という思いを込めて
「Vやねん!夢幻連合!」
の掛け声で入場することになっていたが…痛恨の「ミュート切り忘れ」をやらかしてしまう…
せっかくのカッコイイナレーションを台無しにされてしまうシオルトさん、入場したものの合図がなく困惑するメンバー、状況を把握して冷や汗が止まらないあたし…暗雲が立ち込める開幕になってしまった…
(この失態により、試合後におぞましいお仕置きが)
先鋒 YAZAWA vs 蒼空乃彼方
《事前対策》
今回、YAZAWAの対戦相手は初めてコントロールデッキとマッチアップされ《虹の橋》戦略は難航すると思われたので、かねてよりYAZAWAの温めていた「エシカビートプラン」を初めて導入することになった。ビートプランの方針もいくつか存在したが、今回は対戦相手の統率者が4マナのプレインズウォーカーということで、大文字ひのこが前回《ドミナリアの英雄、テフェリー》をクロックパーミッションで圧倒したのを参考に、デッキを組み上げた。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 投稿野郎Vチーム視点
今回も影の総帥からはクビが危ないと脅されてることを暴露するYAZAWA
YAZAWAが先手をもぎ取る
まずは第1ターンのターン終了時に《幽体の船乗り》をプレイし、その後はひたすらカウンターを構えた状態でゆったり構えていく。
序盤はお互いが土地を置いてメインには動かないドローゴー状態が続く。
YAZAWAはさらに5ターン目の終わりに《塩水生まれの殺し屋》というジャブも放ち、第6ターンには《龍護りの精鋭》までプレイし蒼空乃彼方のアクションを促す。
一方の蒼空乃彼方はカラートラブルに見舞われ、特に赤マナが来ないことに苦しんでいた。《マグマ・オパス》で宝物を生成し《大勝ち》をプレイするが、これは《旋風のごとき否定》で打ち消されてしまう。
なんとか《信仰の繕い》でライフを伸ばしながら土地を伸ばし、そしてようやく「シャコ」こと《船砕きの怪物》に到達しYAZAWAの総攻撃に合わせる。
返しのターン、蒼空乃彼方は満を持して統率者の《古き道のナーセット》をプレイする。これにYAZAWAの《洗い落とし》が飛び、《船砕きの怪物》のバウンス能力をさらに誘発させるために蒼空乃彼方は《軽蔑的な一撃》を自らのナーセットに打ち込むが、残りマナが白1マナだけになってしまい、そこにYAZAWAの最終兵器《奔流の機械巨人》が突き刺さる!墓地から湧き上がる《旋風のごとき否定》が呪文も、バウンス効果も、打ち消していった…
ガードが下がった蒼空乃彼方に、最後は《変容するケラトプス》が突進して勝負あり!
【夢幻連合 1-0 投稿野郎Vチーム】
YAZAWAはこれで先鋒として3戦全勝!
開幕でリーダーがスベった、嫌な流れを払拭した!
次鋒 大文字ひのこ vs Ashimu
《事前対策》
正直いってきついマッチアップ…
大量のインスタントソーサリーを有する《パルン、ニヴ=ミゼット》には軽量クリーチャーが駆逐され正攻法は困難、コントロール寄りにしても長期戦は打ち消されない特性がある統率者、除去を打つとその分ドローを与えてしまうなど、なかなか厳しい…せめてものの抵抗として「ネズミ系(場に出ると手札を1マナ捨てさせる軽量クリーチャー)」を多く投入してアドバンテージを絞らせ、クリーチャー除去もエンチャントやクリーチャーにするなどの工夫はした。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 投稿野郎Vチーム視点
大文字が後手。
いきなり開幕に《暗黒の儀式》からの《地獄界の夢》でAshimuにプレッシャーをかける。
しかし、一方のAshimuは土地とマナアーティファクトが潤沢で《パルン、ニヴ=ミゼット》につながるのは時間の問題の状態…
大文字は《不気味な教示者》を放ち、《ファイレクシアの闘技場》をサーチする。アドバンテージ量で追いつくつもりだ。
一方のAshimuは《反逆のるつぼ、霜剣山》でスピリットトークンを出してから満を持して《パルン、ニヴ=ミゼット》!
大文字の手札には《悪ふざけの名人、ランクル》がいたが、横のスピリットトークンが目論見を許してくれない。
さらに《偏執的な収集者》も戦力に加えたAshimuが、そのまま空襲して大文字を打倒した。
【夢幻連合 1-1 投稿野郎Vチーム】
このマッチアップは当初から厳しかったので仕方がないが、それにしてもこれまで《梅澤悟》の能力を活用できたシーンがなく、本当に心苦しいところである…
中堅 絵村きりん vs 黒野陽子
《事前対策》
例によって、調整に関しては本人にお任せした。
カウンターもハンデスもできる色なので基本的には大丈夫だが、あとは土地が詰まらなければ…
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 投稿野郎Vチーム視点
準決勝、決勝は絵村が声を出せないため、インタビューをYAZAWAが受けることになり、ここで「負けたら全裸で逆立ちして町内一周します」と宣言…
ますます負けられない試合に…
絵村が先手。
ゆったりとした立ち上がりから、絵村が3ターン目に《敵対するもの、オブ・ニクシリス》を切り出す。
続く第4ターンは《秘儀の印鑑》でマナを伸ばし、返しの黒野が放った《探索する獣》を《洗い落とし》で退ける。
黒野の《不屈の巡礼者、ゴロス》が出てくる第5ターン、5枚目の土地として《寓話の小道》をプレイし能力を起動した瞬間に飛んできた絵村の《不連続性》がターニングポイントになった。
絵村は返しで《王神、ニコル・ボーラス》をプレイし手札を2枚追放、黒野が1ターン遅れでプレイした《不屈の巡礼者、ゴロス》には続いてマイナス能力で除去しながらさらに《破滅の龍、ニコル・ボーラス》まで投入していく。
そして続くターンには《破滅の龍、ニコル・ボーラス》が《覚醒の龍、ニコル・ボーラス》に変身し黒野の墓地にいた《セラの使者》をリアニメイト!
これまでのうっ憤を晴らすような大暴れで、絵村きりん初勝利!
【夢幻連合 2-1 投稿野郎Vチーム】
絵村きりん、ようやくのうれしい初勝利!
tagoさんや視聴者さんは残念がったのだろうか…?
副将 真名結 vs みたらし
《事前対策》
非常に対策に難航した…
みたらしさんのキャラ的にマーフォークを正攻法で並べる戦略を強行する可能性も排除できず、通常並みの単体除去を残した状態で試合に臨んだ。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 投稿野郎Vチーム視点
静かな立ち上がりで、みたらしの3ターン目《敏捷な妨害術師》を《パワー・ワード・キル》しながらゆっくりと進んでいく。
しかしマナが伸びるもののクリーチャー除去ばかりの手札になっていたあたしは、統率者の《龍神、ニコル・ボーラス》をプレイすると、これが小考の末に通る。続くみたらしの《オラーズカの暴君、クメーナ》をマイナス能力で落とし、《反逆の先導者、チャンドラ》も追加する。
このままプレインズウォーカーの力で…そう思っていたところに突き刺さる《不滅の太陽》!
あたしはすべてのリソースを失って一転大ピンチに…通していた《真夜中の時計》を回して解決策を探るが、12時の鐘を《不許可》でもみ消されてしまう。あわてて時計カウンターをさらにのせるものの誘発は12時ジャストだけ、時計は13時以降も無為に回る羽目に…
後続の有効牌は打ち消され、《不滅の太陽》で圧倒的なアドバンテージ差がつき、そのうちに《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や《キオーラ、海神を打ち倒す》が出てきて…待っていたのはただ、緩やかな死、だった…
【夢幻連合 2-2 投稿野郎Vチーム】
キャラ的にクリーチャー多めで挑んでくると思っていたが、完全に読み違えてしまいクリーチャー除去が無駄になってしまった…
今回もチームの命運は、二條舞衣に託された…!
大将 二條舞衣 vs tago
《事前対策》
対戦組み合わせ発表翌日に、早々に「2日ともこのデッキでいく」と宣言し、デッキを提出していった…!
準決勝、決勝ともにコントロール系が予想される統率者ということもあり、1回戦のvs眞白井エイド戦よりも一斉除去が減り、1枚で強力なクリーチャーが増量されている。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 投稿野郎Vチーム視点
いよいよ「きらら構文」の原型もなくなってしまった…
二條が先手。
序盤はお互いに順調に土地が伸びていく。
第5ターン、手札に《強迫》があるものの、二條は小考の末tagoの場に青マナが2つあるのを承知でフルタップでの《蜘蛛の女王、ロルス》をプレイ、これが通る。tagoが続くターンに《神聖の力線》をプレイした返しにはさらに統率者の《オニキス教授》を通す。
しかし、ここでtagoが続いてプレイしたのは、《不滅の太陽》!
2体のプレインズウォーカーが沈黙し、先の試合の悪夢がよみがえる…
二條は返しに《ボーラスの城塞》を通し、トップから《ファイレクシアの闘技場》をプレイ。先の真名結よりも救いがあるのは、インスタントソーサリーを連打すれば《オニキス教授》の魔技で勝つ可能性が残っているところ。
tagoが《空の粉砕》で盤面の蜘蛛を退治した返し、二條はここでライブラリーから100万点の回答《隕石ゴーレム》を叩きつけ《不滅の太陽》を粉砕、エンドステップに手札からカードが零れ落ちるほどの大量のアドバンテージで圧し潰しにかかる。さらにtagoが《集団失踪》で盤面のクリーチャーを掃除した返しには《人知を超えるもの、ウギン》まで追加、蜘蛛トークンと《夜鷲のあさり屋》も盤面追加する。
tagoは《浄火の本殿》《古伝戦争の御神体》《穏やかな光の聖域》と祭殿を並べていくが、《オニキス教授》が奥義直前のため、ここに能力を当てて忠誠度を下げざるを得ない。
tagoのライフは19、二條はここで詰めに入る。
《古伝戦争の御神体》を《英雄の破滅》(残り17)、フルアタックで蜘蛛2体を通し(残り13)、《神への債務》(残り11)、《絶望招来》(残り5)、そして《ボーラスの城塞》の能力を起動してフィニッシュ!
【夢幻連合 3-2 投稿野郎Vチーム】
これで二條は勝負のかかった大将戦で3戦3勝!
もはや「天皇・二條舞衣と呼ばせていただきます」「足を舐めます!」と熱狂するメンバーたち…!
「夢幻連合」はこれで、第一目標であった「決勝進出に進出して4回プレイする」を達成した!
「投稿野郎Vチーム」から「Que Sera Sera」の精神を学び、さらなる成長とともに最後の決戦に挑む…!
第6章 決勝 vs「バードウォッチ」
「バードウォッチ」とは?
鳥ッ狩さんをリーダーとし、先着順で加入希望したメンバーを採用して結成された、ボーラスを信仰するヴィランズ集団。
前回の「電脳灯争戦」で「誰が何と言おうとMTGVtuber」チームとして優勝したメンバーが2人含まれている。
今回も初戦を4-1で勝利(ほかの対戦はすべて3-2で決着)し、決勝トーナメントのシード権を獲得している。
決勝の相手として、これ以上はいない…!
鳥ッ狩:リーダー、黒塗りの何かによく追突しちゃう。ニコルボーラスを崇拝しているので、「夢幻連合」にはちょっと複雑な気持ちがあるらしい
バゼッタ:過激派エロテロリスト。姿もエロければ、言動もリツイートもエロくてけしからん、大変良いのでもっとやってほしい!
清涼院慎:物隈慎から改名、前回の電脳灯争戦優勝メンバー。
びどぅんTCG:「バードウォッチ」の頭脳担当、ヒストリックブロールの増資が深い。「マーベリックお嬢様」とは何かのつながりがあることを示唆しているが、本人は強く否定している。
キアロヒ:イベントの企画や運営に強い、のじゃロリ狐娘Vtuberさん。ちなみに「やべー奴だったころ」の動画は現在も視聴することができ、視聴者をなんとも表現できない気持ちにし、メンタルの強さというものを教えてくれる
今回の入場シーンは「8時だよ!全員集合」のオマージュであったが、ジェネレーションギャップというものを考慮しわすれていたため、チームメンバーが全員ついてこれなかった。独りよがりはよくない。反省…
ヴィラン同士、ニコル・ボーラスを愛するもの同志の対戦となってしまったが、最後までこうなったら暴れて踊ってみせる…!
先鋒 YAZAWA vs バゼッタ
《事前対策》
今回は《変遷の龍、クロミウム》が相手ということで、《虹色の橋》戦略が決まりにくいうえ、きっちり対策してくるとカラーリング的に大量除去が飛んで切る可能性が考えられた。そのため、今回はあえて「グルールアグロ」とし、「速攻を持つカードを多めにして火力のように使う」「打ち消しできない呪文を多めにする」ことをコンセプトにデッキを作成した。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 バードウォッチ視点
開幕戦は視聴者のテンションが上がってないということで、試合前にYAZAWAとバゼッタの間で「YAZAWAが勝つとびどぅんTCGが、バゼッタが勝つと絵村きりんが脱ぐ」特別ルールが(本人の事後同意で)制定された。
YAZAWAが先手。
《ガラクの先触れ》は《運命的不在》、《エシカの戦車》はトークンを《もみ消し》、続いて《グルールの呪文砕き》から戦車に搭乗しようとすれば戦車を《冥途灯りの行進》と序盤はYAZAWAのプレイするカードをバゼッタが捌く展開が続く。
YAZAWAは後続に《闇市場の巨頭》と《熱烈の神ハゾレト》を投入、速攻クリーチャーが小突いてバゼッタのライフを14に。返しにバゼッタは《熱烈の神ハゾレト》を《悪意の熟達》で追放、YAZAWAは残ったクリーチャーでバゼッタのライフを8にまで落とすが、返しでついに2枚目の白マナが揃って《ドゥームスカール》が通ってしまい、消耗戦に持ち込まれる。
YAZAWAは統率者の《樹の神、エシカ》、《レンジャー・クラス》で戦線の立て直しにかかる。エシカがレンジャークラスの能力を得て2点を与えるが、エンドにバゼッタは《スフィンクスの啓示》X=2でライフを埋め合わせつつドローを進めていく。
バゼッタは自ターンで引き込んだ《渦まく知識》をプレイ。YAZAWAの盤面は2/5のエシカと2/2の狼トークンがいるが、引き込んだ《次元の浄化/Planar Cleansing(M20)》は温存する。返しにYAZAWAのプレイした《探索する獣》は《軽蔑的な一撃》し、続く2体の攻撃(レンジャークラスの能力で2/5と3/3)はあえて通し残りライフは3のレッドゾーンに。
しかし、エンドに《至高の意志》でライブラリートップをリフレッシュさせると、トップから《船砕きの怪物》を引き込み、ついに温存していた《浄化の輝き》でYAZAWAの盤面を裸にする。レベル3の《レンジャー・クラス》があるものの、YAZAWAの手札はゼロだ。
YAZAWAのドローは土地で、やむなく《樹の神、エシカ》をリプレイ。
続くターンには《鏡割りの寓話》も投入するが、バゼッタはついに満を持して《船砕きの怪物》を召喚。
メインで《アズカンタの探索》をプレイしながらシャーマントークンを、引き込んだ《隠し幕》でレベル3の《レンジャー・クラス》をバウンスして能力で叩き落し、盤面をじわじわ掌握しようとする。
しかしYAZAWAはあきらめない。《隠し幕》と《鏡割りの寓話》の能力を駆使して《異端の法務官、ウラブラスク》と《エンバレスの宝剣》と引き込んでいた。エシカとウラブラスク2体をレッドゾーンに投入し、ウラブラスクが船砕きにブロックされたのを確認するとこれに宝剣を纏わせようとする。バゼッタはここに《剣を鍬に》を打ち込む。船砕きのバウンスは一緒に攻撃しているエシカもいたが、あえて自分の使用済み《隠し幕》を対象とする。ちなみにエシカはブロックされておらずバゼッタのライフは2になる。
バゼッタは引き込んだ《灯の燼滅》で《エンバレスの宝剣》を追放しつつエシカをバウンス、《水没遺跡、アズカンタ》の能力で《屈辱》まで手に入れて着々と優位を築いていく。しかしYAZAWAのトップが光る。ドローは《燃えがら蔦》、バゼッタはこれを《屈辱》してついにライフは残り1となる。さらに先程手札に戻した《隠し幕》を出しつつ《鏡割りの寓話》も戻して盤面を固め、ついに《船砕きの怪物》を攻撃に回す。
YAZAWAのトップは…《地揺すりのケンラ》!
《隠し幕》はパワー0の状態で通れば勝利であったが、ここは《皇国の地、永岩城》の魂力でかわされる。《樹の神、エシカ》と《鏡割りの寓話》をリプレイするが、次のターンに《変遷の龍、クロミウム》が出ることを考えるとあと1枚足りない。
YAZAWAの次のドロー…《地揺すりのケンラ》を永遠衆にして再度総攻撃!
バゼッタは《変遷の龍、クロミウム》をプレイし、船砕きの能力をあてがうが…YAZAWAがトップからたたきつけたのは《夏の帳》!
1体がなんとか通り、トライ!
【夢幻連合 1-0 バードウォッチ】
40分にわたるあまりの熱い戦いに、最後は全員が叫んで喜んだ…!
そして、とばっちりで、びどぅんちゃんが脱ぐことに…
次鋒 大文字ひのこ vs 清涼院慎
《事前対策》
前回の電脳灯争戦でも使い込まれている《リスの将軍、サワギバ》ということで、特に《無慈悲な略奪者》との無限コンボを阻害するカードと一斉除去を多く投入、自分自身の忍術は度外視したコントロールプランにした。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 バードウォッチ視点
大文字は後手。
まず清涼院が《ラノワールのエルフ》からの《ラトスタイン翁》から宝物トークンを生成し、《思考囲い》で手札の《パワー・ワード・キル》を叩き落すまわりをみせる。
大文字は2ターン目の《アズカンタの探索》が初動。
清涼院は3ターン目に統率者の《リスの将軍、サワギバ》をプレイし《裕福な亭主》をプレイ、宝物トークンとリストークンが生成。
大文字はトップの土地を墓地に落としてカードを回していくが、《リスの将軍、サワギバ》を処理することができない。
清涼院は《ラトスタイン翁》でさらにリストークンを生成、《波止場の料理人》もプレイしカードアドバンテージに変換する機構も整える。大文字は続くターンのメインでX=3の《エレボスの介入》で《リスの将軍、サワギバ》を退場させるが続くターンにあっさり《リスの将軍、サワギバ》はリプレイされ、大文字はやむなくブロッカーとして《梅澤悟》をプレイする。まず必要なのはライブラリーの上から一斉除去を引き込む、あるいは手札に待ち構えている《蝕むもの、トクスリル》をプレイすること。そんな時間は与えないと、清涼院は《梅澤悟》に《大渦の脈動》を打ち込みフルアタック!
大文字の土地は5枚、墓地は《梅澤悟》を含めて6枚、計算上は次のターンにライブラリーを無条件に落として《水没遺跡、アズカンタ》に変身させれば手札の土地とともに《蝕むもの、トクスリル》がプレイできるため、大文字は《梅澤悟》を統率者領域に戻さないことを選択する。しかし、このプランを清涼院の《君は呪いの彫像を見つけた》が叩き潰した…!
【夢幻連合 1-1 バードウォッチ】
序盤中盤終盤すべてで厳しいまわりを見せられて、ワンチャンスまではたどり着いたもののすべてにおいて見事に回答を提示されてしまった…!
中堅 絵村きりん vs びどぅんTCG
《事前対策》
例によって、絵村きりんちゃんのデッキについては一緒に調整する時間を持つことができなかったため、本人に調整をお願いした。
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 バードウォッチ視点
例によって声が出せない絵村に代わり、通訳としてYAZAWAがインタビューに答える茶番。ちなみに前日のインタビューに「ボクはそんなしゃべり方しないっ!」と怒り心頭だったが、発言力がないことを逆手に取られ、またあることないことを言われてしまう始末…!
絵村が先手。
まずはびどぅんTCGが《執拗な仔狼》からのスタート。絵村は手札に《秘儀の印鑑》を抱えるが2ターン目3ターン目ともにプレイせず、3ターン目エンドの《僻境生まれの保護者》を《ジュワー島の撹乱》する。
びどぅんTCGはメインで《深き刻の忍者》に忍術させる。絵村は自分のメインターンで《深き刻の忍者》を《暗記》、びどぅんTCGは土地が3枚で止まってしまったので統率者の《大スライム、スローグルク》をプレイする。
絵村は土地が4枚でストップし、《ヴラスカの侮辱》を構えるためにエンド。びどぅんTCGもそれを見て攻撃はするが忍術は行わず。絵村がターン終了時に放った《多元宇宙の警告》は《否認》される。絵村はびどぅんTCGがほぼタップアウトな隙に《秘儀の印鑑》《スカイクレイブの秘宝》とマナを伸ばす。
びどぅんTCGは再び2体の攻撃のみにとどまる。絵村のライフは13。4枚目の土地として《廃墟の地》をプレイ。
そして、絵村の次のターン終了時にびどぅんTCGが仕掛ける。
まず《廃墟の地》を起動。残りマナが青1マナになったのを確認し、絵村は対応して《大スライム、スローグルク》を《ヴラスカの侮辱》で除去し、場を去るのを確認して《不連続性》!決まればびどぅんTCGの土地は3枚に減少し有利に動ける算段だったが《神秘の論争》で成就せず…
びどぅんTCGは残された《執拗な仔狼》を《深き刻の忍者》に忍術。
絵村は《オニキス教授》からマイナス能力で《深き刻の忍者》を除去。
忠誠度は2なので計算上は《執拗な仔狼》では落とされないが、ここでびどぅんTCGがプレイしたのは《アーク弓のレインジャー、ビビアン》!
《オニキス教授》は落とされ、そして土地が6枚で止まっている絵村はビビアンを処理することができない。手札の《破滅の龍、ニコル・ボーラス》もビビアンの前には無力。そもそも序盤から攻撃を通している絵村にとってはサイズアップしている《執拗な仔狼》も処理せねばならないのだ。
びどぅんTCGは《謎めいた指導者、カズミナ》も追加、手札を入れ替えつつトークンも追加していく。
絵村は《終局の始まり》から《王神、ニコル・ボーラス》で5/6に肥大化した《執拗な仔狼》を処理するが、びどぅんTCGの二の矢《厚かましい借り手》からビビアンでサイズアップされると、ライフが0を割った…
【夢幻連合 1-2 バードウォッチ】
夢幻連合、これで土俵際に追い詰められてしまった…!
副将 真名結 vs キアロヒ
《事前対策》
正攻法のコントロールデッキでスパーリングをしたところ、4回ともヴァドリックの前に圧倒的敗北を重ねる…ヴァドリックを生かしてしまうことでタイムワープ系の大技を許してしまい負けるパターンが頻発した。
結果、正攻法をすてて邪道のアグロプランで時間を与えずにワンチャンスで倒すことに賭けることにした…!
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 バードウォッチ視点
念のため、試合前にキアロヒさんには「空気を読むように」釘をさす。
あたしの先手。
第2ターンに《戦慄衆の解体者》、第3ターン《強請る大入道》と絶好のスタートを切ることができた。キアロヒは第3ターン目《星の大魔導師、ヴァドリック》で動くが、続くターンに《強請る大入道》の効果で《ヴラスカの侮辱》を引き込み《星の大魔導師、ヴァドリック》を退けることで有利をとる。さらに《破壊的な鬼》、《街追いの鑑定人》を追加しながら軽快にビートしてキアロヒのライフを9にする。
キアロヒは《予想外の授かり物》で手札を循環させつつマナを伸ばし、続く総攻撃(5/5の《戦慄衆の解体者》《強請る大入道》《破壊的な鬼》《街追いの鑑定人》)には《船砕きの怪物》から《戦慄衆の解体者》をブロックしつつ《とんずら》で船砕きをフェイズアウトしつつ《破壊的な鬼》をバウンスし凌ぐが、追加で《暴れ回るフェロキドン》《龍神、ニコル・ボーラス》を追加される。
続くターン、《龍神、ニコル・ボーラス》のマイナス能力に《次元切開》で抵抗するが《魔性》で《船砕きの怪物》が退けられ、ビートダウンは無事完結した!
【夢幻連合 2-2 バードウォッチ】
さあ、これですべてのお膳立ては完了した…!
あとは、もう余計なものはいらない…ここは灯争大戦、リリアナとニコル・ボーラスの最終決戦だ…!
大将 二條舞衣 vs 鳥ッ狩
《事前対策》
準決勝でも記したように、今回の二條舞衣は準決勝と決勝で全く同じリストを採用している。これが二條舞衣、慣れ親しんできた最強の形ということなのだろう…!
《試合》
総合配信 夢幻連合視点 バードウォッチ視点
二條が後手。
初手は土地が3枚で《アルゲールの断血》もある。
史実でリリアナはニコルボーラスに勝つことはできなかったが、電脳灯争戦//ではハッピーエンドで締めるんだ…!
さあ、いくぞ…
【夢幻連合 2-3 バードウォッチ】
これは台本もない、筋書きのないドラマ。
現実ってやつは、空気を読んでくれない。
でも、これがマジック、これも含めてThis is Magic…
「電脳灯争戦//」は、「バードウォッチ」の優勝で、幕を閉じた。
優勝はできなかったが、4試合も戦い、マジックに没頭し、エンターテイメントも頑張ってきた…
すくなくとも、あたしは充実感で胸がいっぱいだった。
「夢幻連合」の解散は、決勝の始まる前に伝えていた。
実はみんながそうなるだろう、ずっと一緒に活動はしないだろうってことは感づいていたみたいで、それを聞いても誰も驚きもしなかったし、それに反対する人もいなかった。
「電脳灯争戦//」をきっかけに結成されたチームやグループは数多く、電脳灯争戦//が終わっても一緒に活動したりしている。それ自体はとてもいいこと!
でも、変化があれば新たな化学反応が起きるかもしれない…だったら、我々が化学反応の触媒だったり、ゆがみや渦の中心になったっていいんじゃない?
だから、この解散は5人にとって前向きなんだ…!
第7章 反省点
ここでは、「電脳灯争戦//」を通して振り返ってみる
チームワークは意外にもよかった
「一匹狼」を集めたチームで、実にチーム結成から1か月半は全く全員が集合することがなく、みんなスケジュールがカツカツで前哨戦も1試合しかできなかったが、いざ本戦が始まってみると5人が何ともなしにDiscordに集まっては自分のだけでなく、ほかの人たちのデッキをチェックしたりしていた。
その一人一人が「自分が何とかしてあげたい」「今自分ができるのは何だろう」ということを自主的に見つけ出して動いていたのが印象的だった。
そして、いざ試合となればみんなが盤面の一挙手一投足に注目し、勝ては自分のように喜び、負けた時は自分のように悔しがる…その連帯性も素晴らしかったし、取り組む熱量もみんな高かったし、だからこそすべてが終わったときにとても清々しく感じた!
エンタメはそれなりに頑張れた
当初から「ただうまいマジックを見せるだけじゃなく、見てる人たちやほかの参加者を巻き込んで楽しめるように」をコンセプトにしていた。
空回りした部分は多分にあるかもしれないけれど、個人個人が個性を出したり演じたりしてまわりを楽しませようとしてた。結構打ち合わせしてない部分でも、自分なりの楽しませ方を考えていたし、打ち合わせるときにもアイデアを出したりして非常に活気があった。当初の目標通りに行けたと思う。
統率者がガチすぎた
目立つためには勝ち抜いて試合数をこなす必要があったが、あまりにガチすぎる統率者をみんながチョイスしたので、なかなかチームとして支持してもらえないという問題が露呈した。
「電脳灯争戦//」は事前に対戦する統率者が1週間前に公開されるが、統率者の強さに差があるとある程度勝敗が予想でき、全体を通してみるとたいてい予測通りな結果に落ち着いてしまうことから「統率者が強いと応援する気が失せる」という声が若干聞こえた。
今回の電脳灯争戦//では、大会が進むにつれて強い統率者に対する対策方法がいくつも開発されたので、次回があれば意外性があり創意工夫があれば勝利にもっていける統率者を選択して、視聴者をもう少しワクワクさせたいと思っている。
ヴィラン側チームが多いし勝っちゃった
先程の統率者の件とも少し被るところでもあるが、ニコル・ボーラスを操るチームはヴィラン側の立ち回りとなり、統率者が強いのでベビーフェイスユニットを打ち破って決勝が似たコンセプトのチームという結果になった。
次回チームを結成するとすれば、ベビーフェイス側で行きたい。もちろん統率者は先に述べたような感じで。実はベビーフェイス側のほうがエンタメでの立ち回りが難しそうだけどね…
もっとほかのチームとコラボや対抗戦をしたかった
先にも書いたようにメンバー多忙のためほかのチームとのコラボや対抗戦は、虫を賭けて戦った「のあずあ~く」とだけしかできなかった。
また、勝手知ったチーム同士ばかりでなく、新規結成したチームともコラボしてお互いの交流を深めたり、新しくマジック界に来てくれたメンバーをみんなに知ってもらう機会を設けたりしたかったかなと…
第8章 それぞれの世界線
「電脳灯争戦//」が終わり、「夢幻連合」が解散して2か月。
「チーム戦の熱い戦いを、もっと参加しやすくできないか?」
そんな考えを胸に、自ら「3人チーム戦」を主宰したものがいた。
元夢幻連合、「大文字ひのこ」だ。
あたしがチームにスカウトしたころは、そこまでMTGに対して熱意はないんじゃんないかと思っていたのだが、結局のところ「電脳灯争戦//」に一番感銘を受けたのは彼女だったのだ。
トーナメントの名前は、3つの火花を表現して「TRISPARK」
まだ運営や配信に不慣れな部分はあるが、熱い戦いや想いを届けようと、試行錯誤を繰り返している!
将来的には「ヒストリックブロール」の3人チーム戦を実現させたい野望を秘めているようだ。
大文字のその心意気に応えようと、第1回大会には元夢幻連合メンバーも多くが参戦した!
それも、それぞれが別のチームで…!
YAZAWAは、もともと所属していた「バーチャル・ウォッチ」のメンバーであるあぜみちあざみと、レトロゲームを主体に活動する花沢ねことともに「きわどいフェアリーズ」を結成!メガネっ娘のちょっとセクシーな三人組で売り出している!
二條舞衣は「オンラインで募集したら強い人たちが釣れちゃった」ということで、Daitouryoさんとギガさんで「EDELSTEIN」を結成!ちなみにドイツ語で「宝石」という意味で、その名に恥じない輝きを放っている!
あたしはママが同じ蒼紅ちかとyamiとの3人で「くろりけっ!」として活動している。強さと可愛さと面白さを追求しながら、ママの素晴らしさをこの世に広めて将来的には妹や弟が増えるようにがんばっている!
絵村きりんの姿はこの大会にはなかったが、彼女は活動をやめたのだろうか…?いや、否だ…!
配信や動画が増え、昔に比べて記事自体が減ってきている「トーナメントカバレッジ」を後世に残すべく、活動をしている…!
誰かの熱い戦い、映像で見ればいいんじゃないかと思うだろうが、時間がない時もある、その時にさらっと文字を読んで戦いの熱さを感じさせるのは、職人芸であり伝統芸でもあるのだ…!
だから、彼女には良き伝統芸を残してほしい…!
もしも電脳灯争戦に3回目があるとしたら、あたしたちは参加するだろう!
ただ、次はどんな出会い方をするのだろうか…どんな化学反応を起こすのだろうか…それぞれがどんな持ち味を武器にするのだろうか…それが楽しみで、待ち遠しい…!
おまけ 別世界線の夢幻連合
幻のメンバー
直前放送でも本人が話していたが、メンバー探しの早々に重寝累花さんに声をかけている。
「まじすとで活動している」「チームに入っていない」「ヒスブロに造詣が深い」ことからスカウトしたが、結局解説業に専念することで加入は叶わなかった。
実は、「夢幻連合」よりもさらに先にアプローチしていたチームが存在していた。それが「まっしろしろすけ(仮)」で、蒼紅ちかさんが先に白髪つながりで声をかけていた。同じ理由で加入は叶わなかったが、現在のところ重寝累花さんは「まっしろしろすけ(仮)」6人目のメンバーという立場になっているとのこと。
永廻檸檬さんも、「夢幻連合」のメンバーとして声をかけていたメンバーである。
当初は「夢幻連合」を6人メンバー制で検討(メンバーの都合が合わない際に調整しやすいため。6人とも参加できる場合は、あたしが監督としてプレイには参加せず裏方専念の予定)していた。
ただ、永廻檸檬さんには同時に「upotu」からも声がかかっており、絵村きりんちゃん加入の時のように「決闘で永廻檸檬さんを奪い合う」計画も立てられていたものの、「夢幻連合」がすでに5人目まで決まっていて必須ではなかった一方、「upotu」は当時2人しかメンバーが決まっておらず、必要なメンバーとして「upotu」に加入してもらうよう調整した経緯があった。
そして、これ以外にも声をかけたものの、残念ながら参加がかなわなかったメンバーは数人いる。
「夢幻連合」は、「知っている人だけどすごく親しいわけじゃない」人たちにひとりひとり声をかけスカウトして作り上げたチームなのだ…!今後、チーム戦の企画があってメンバーを集めたいとキミが思っているのなら、勇気を出して自分からアグレッシヴに声をかけてみよう…!
断られることはあるかもしれないが、まず声を掛けられること自体が嫌な人はあまりいないからね…それに、積極的にいけば、かならずや面白い化学反応が起きるはず…!
某有名Youtuber Vtuber化計画
二條さんと考えた、「電脳灯争戦//」でサプライズに…と考えた作戦。
それは、有名Youtuberさんに仕事として出場を依頼し、二條さんが用意したモデルとボイチェンを使用して新人Vtuberと称して出場してもらう、という案である。
ただし、5人チームとして当初登録したメンバー以外に急にサプライズでねじ込む形になることから、主催の遊我さんに確認する手間が必要であり、また諸事情により当初コンタクトを検討していた方が出場できない見込みとなってしまい計画はお蔵入りになった。ただ、後夜祭でこのサプライズ作戦は使っていいと遊我さんからお墨付きをもらったので、第3回があればやぶさかではない…!
ましろしろ引き抜き計画
「やっぱプロレスするならユニット抗争のすえの引き抜きっしょ」
という二條さんによって一時期考慮されたのが、前哨戦で「のあずあ~く」からましろしろさんを夢幻連合に引き抜いてしまおうという案である。
ただ、実際には「のあずあ~く」に余剰メンバーがいなかった(4チームに分かれてメンバーが出払ってしまった)ため、さすがにできなかった。
さいごに
・ご質問がありましたら、あたし(@Artificer_yui)のDMや、なにがしかのリプライにいただければできる限りお答えします…!
・電脳灯争戦//参加者の方、もしもあなたの物語がありましたら、ちょっとでも語ってほしいな…あたしはみんなのお話を聞いてみたい…!
こんなに長々と、お読みいただきありがとうございました…!