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「ぶりっつ!」コミックマーケットへの道

2024年8月11日、「ぶりっつ!」は初めてコミックマーケットに参戦…!

どのような準備をしたのか、いったいどんな苦労があったのか、コストはどんなものだったのか…後に続く人たちの参考にしてもらえるように、記事にしておくね…!

「ぶりっつ!」って何者なんですか?

「ぶりっつ!」は遊我さんが主宰する、「電脳灯争戦」という5人チームブロールトーナメントに参加するために結成されたチームの一つだよ!
初めての活動は「電脳灯争戦Ⅲ」に出場した時で、大会終了後もみんなで楽しいことを続けたいと思いチームを存続され、その後6人目のメンバーも迎えるとともにあたしがチームの総監督となっていろんなことをやってるよ!

これが「ぶりっつ!」だあ!

《メンバー》
真名結
朝比奈ましろ
KOKI
久里瀬・L・ブラン
霧島響希
エニィ・ターゲット

コミケ出展のきっかけ

2023年12月30日に冬のコミケが開催され、その際に「ぶりっつ!」メンバーの中で「健全な対魔忍」が話題になる…!

いったい健全とは何だろうとみんなで考える中、あたしはふと「そういえばコミケに出展したことないな、このメンバーで一度やってみたら楽しいかな」と思い、メンバーに出展の提案をさせてもらった…!
そしたらメンバーはそんなに悪くない反応で、ブランちゃんもあっという間にサークルカットを描いてくれたので、テンション上がったまま申し込み…!

申し込みの瞬間。テンション上がるね!

6人グループなので、スペースに余裕をもって2サークル申し込み!
申し込み領域はサークル参加費14000円にオンライン申し込みのシステム手数料1900円の計15900円

「初参加で2サークル申し込みするなんて…弾かれますよ?」「何作るのか決めてるんですか?」「それ以前に本作れるんですか」という懸念の声もあったけど、その時はその時…!

サークル当落が決まるまでの期間は「何を書くか」「何のグッズを作るか」を大まかにみんなとお話したけど、「どうせ受からなきゃどうしようもないし」というわけで、それ以上の動きは特になし…!

そして、6月7日コミケサークル配置日…

配置されました

「…受かっちゃったね…」
さあ、やるしかなくなったぞ…おしりに火が付きました…!


まず決めたこと

最初の会議でざっと決めたことは以下の通り
・支出や報酬はどうするの?
・本は何ページにして誰が何を書く?
・グッズは何を出す?
・個人持ち込みのグッズはどうする?

・支出や報酬はどうするの?
これはコミケの先輩であたしのママでもあるすーさんから早急に決めなさいと言われたことで、合同誌の報酬や売り上げの分配は結構揉めるからだって!
今回は時間が残されていないこと、あくまでお試しの部分もあること、みんなとの話し合いのうえで「合同で作成するグッズの経費と売り上げはすべて真名結が出すし、もらう」ことにさせていただいた…!
このシステムはこの活動を長く続けるには不健全な構造だと思うので、次回以降は再度話し合いたいところだけど、今回は時間がないし、おそらく赤字になるので…

・本は何ページにして誰が何を書く?
ゴールが決まらないと何事も物は動かないので、これはサークル当選した瞬間に会議で話し合って速攻で決めた。みんなのやりたい企画を確認し、あたしが以前から脳内で考えていた企画を公表し、1日でゴールは決めた!
いろいろしっかりブラッシュアップしていきたいのはやまやまだけど、残された時間が少なかったから今回は仕方ない…!

空想上の目次を作成


・グッズは何を出す?
これは5月の段階からみんなで会議した。雑誌以外のグッズは早々に「トークン」「プレイマット」に内定した。「スリーブ」はロッド作成量の下限が大きく制作費が高くなること、そもそも消耗品なので買った後にもったいなくて使いづらいこと、割高な販売価格になりがちなことから見合わせた。「ダイス」も検討したが、メンバーとしての個性を出す方法が難しかったので今回は見合わせた。


・個人持ち込みのグッズはどうする?
こちらは「自由に持ち込んで売ってよい。そしてこの売り上げは持ち込んだ人のもの」とした。2サークル分のスペースをせっかくもらったのもあるし、ブースが寂しくならないように自由に持ち込んでもらうことにした。現段階で個人グッズを作成していたのはKOKI、エニィ・ターゲット、霧島響希の3名だけで、作成していなかった3名もこの機会に作成することを検討したが、今回は時間がなかったので個人グッズの作成は見合わせた。


グッズ作成

今回は「名刺型トークン」「プレイマット」を作成することになった。

《名刺型トークン》


トークンは、早々にあたしのママでありトークンには定評のあるすーさん(@ace13jp)に依頼した…!
本来は個人の趣味で作りたいもの(きりしーは「ハイドラトークン」を作りたがっていた)でいきたかったが、さすがに実用性を重視し、みんなで話し合った結果こうなった。

キャラとはいえ、《大梟の小夜曲》のトークンを買うやつはいないだろ…

そして、完成品はこう…!

すーさんのイラストであっという間に出来上がり!


裏は名刺になっております

これは、プリントオンさんで6枚組100枚セットで早割適応(30%引き)してもらい16980円!すーさんに2人分の新規SDキャラと6人分のトークンデザイン、そして注文の代行と建て替えをお願いしそのお代を含めても渋沢栄一がちょうど3人…すーさん、仕事が早いし依頼料が安すぎます…!

これを1枚150円、6枚セットならちょっと割引して800円に設定した!

全部縦積みしてみる
これで100枚!
6枚セット
裏はこうなってます


《プレイマット》


デザインは、表紙を担当したKOKIさんが表紙デザインをアレンジして早々に完成した!

さすがプロ…!

これを、KOKIさんが自身のプレイマットを制作してもらった経験のあるオタクラブさんに依頼、30枚で36000円
すごく重そうだったので、そのまま現地搬入してもらうようお願いした!
以前に同じ会社でプレイマットを作成したKOKIさん情報では、平積み状態でプレイマットが届くと聞いていたので、販売の際にはビニールに入れるなどしてひと工夫を入れた。

1枚のお値段は2000円にした。他のプレイマットに比べれば若干お手頃じゃないかなと思ったので…

実物はこんな感じでした


紙面編集

CLIP STUDIOでこんな感じになります

これはノウハウがゼロの状態からスタートしたので本当に大変で、「コンバットドリル」を出版しているはまさん(@ziguyan)にまず相談、いろいろな心掛けとともに、編集には「CLIP STUDIO」をお勧めされたのでとりあえず無期限版を購入した。(定価は24000円だが、夏のセール期間だったので17430円に下がっていた)

本当に右も左もわからない状況で、使用方法についてはすーさんに適宜Discordで相談しながら編集作業を行った。

これに向けてみんな記事を書いていく!

絵を描ける人(KOKIさん、ブランちゃん、エニィちゃん)には絵の記事を依頼、絵を描けない人(真名結、ましろさん、響希ちゃん)には文字系の記事を依頼、ひたすらみんなと自分のお尻をたたいて走り出した…!

プロフィール


まずはページの序盤で読者に自分たちを紹介する「メンバーのプロフィール」のページを作成、プロフィールを記載する雛型のデザインをKOKIさんにお願いしていたのだが…

真名結が作っていたプロフィールのページ
KOKIさんから送られてきたプロフィールのページ

「…やっぱ、プロはこええわ…!!」

素人が、モノをいっぱい見ているプロに勝てるわけがないことを悟り、プロフィールのページはすべてKOKIさんに編集までお願いすることにした…!


4コマ漫画

4コマ漫画4コマ漫画は、絵の描けないあたしがネームを考え、絵を描けるKOKIさんやブランちゃんに当初は依頼したが、絵を描けるメンバーのタスクがいっぱいいっぱいになってしまい手をかけていられなくなったので、結局最終手段としてすーさんや、ましろしろさん(@PureWhiteWhite)に、依頼料を支払ってネームだけお渡し、速攻で描いていただいた…!

ネームを送ると、あっという間に描いてもらえちゃう…すーさん天才やで…


文章系記事の編集

「CLIP STUDIO」は絵を描くのは得意だが、文章を編集する機能はそこまで充実していないため、とても苦労した…!
「CLIP STUDIO」内でテキストを作成することはできるのだが、段落を揃えたりする機能が備わっていないので段落を綺麗にそろえるのが難しいのだ…

いろいろ考え今回は「Microsoft Word」で記事を作成、完成したらこれをPDFファイルにして画像化してから「CLIP STUDIO」に落とし込むことで記事を作成した!
当然、記事に誤字が見つかった場合はWordで修正してから再度PDF、画像化する必要があるので、修正は面倒だが仕方ない!

座談会のページは、メンバーが集まって2時間余りテーマに沿って気ままにお話、ひなちゃんがアプリの力も借りながら必死に文章に書き下ろしたものをあたしに送ってもらい、アプリ特有の誤字脱字を修正しながら紙面量と文脈を読み取って適宜カットして作成した!こういう文字の記事は誤字脱字がつきものなので、全記事PDF化したところでメンバー全員に読んでもらい、誤字を指摘してもらった!持つべきは、燃えるものを持っている仲間だね…とても心強かったしありがたかった…!!

座談会のページ

誤算


当初の予定ではブランちゃんに6人分のイラストを1か月余りで作成してもらうプランにしていたが、これが半分しか上がらないことが判明…これはあたしの仕事割り振りが問題であり、仕事スピードをあたしのママであるすーさん基準にしてしまったのが原因だった。(1-2日でカラーイラストを1枚あげるのって、天才の領域だったんだね…)ブランちゃんの割り振りを3ページに軽減、その分座談会の記事が紙面不足気味だったので2ページをこちらに回し、1ページは新たに「今までのぶりっつ!の配信を振り返るページ」を設けることにして何とか乗り切った!

雑誌の締め切りは7月30日で、みんなの努力のおかげで7月27日に無事データ入稿成功!
なお、あたしの雑誌作成設定にミスがあり、実は入稿締め切りが7月25日と早いコースになっていたため、特急料金2割増しとなり、60冊で29,634円のお支払い…
これを1冊1000円で販売することとなります…!


ブース資材作成

①テーブルクロス


ブースの華になりうるので、キャラクターで作りたいと思った!
今回は乙戸りまちゃん(@RimaOtuto1010)にskebを依頼して作成していただいた電脳灯争戦Ⅳ用イラストを編集して、栄光さんで作成した!
12800円で、入稿して3日で完成!
なお、はじめて一人で編集したので、2度ほど印刷会社から修正指示が出て大変だった…

りまちゃんの絵はこんな感じ(個人差分もあったので編集できる!)
宇宙をイメージした背景とf合成して並び替え
こうなりました

②ポスタースタンド


これは、まつりかさんが使用しているものを教えてもらい、13500円で購入した!

とても軽い、持ち運びしやすいというメリットがある!
軽い分風に弱いデメリットがあるので、足元は荷物などをおもりにして使用するのだ…!

③布ポスター(A1サイズ)


ブースの背後に置くと存在感がでかいとのことで、作成!
今回の雑誌の表紙を編集したものを布ポスターにした!
グラフィックさんで作成、3日ほどで完成した!2790円!

ポスタースタンドと、A1布ポスター


④ブックスタンド


「雑誌を平積みするだけでは映えない」という助言があり、ブックスタンドを購入し使用することに!660円で、思ったよりおしゃれかも?

⑤値札


値札のプラスチック、そして中のカードともに100円ショップで買えた!
10個買っておいた!


⑥パウチしたお品書き


それぞれをコンビニでカラープリントした後で、kinko’sに持参してパウチ!
厚手(0.02mm)のラミネートは1枚150円で、かなり硬めの看板として使えるよ!

⑦テーブル上ポスタースタンド


パウチしたお品書きを飾る目的で購入!
2つついてて1200円くらいなのでなかなかにリーズナブル!
ただ、実際には4枚展示したかったので、2つ組み合わせて背後から支柱とパウチを養生テープで張り付けてこんな形になった…!

⑧その他


・包装
雑誌などを入れる紙袋、トークンを入れる小分け袋、平積みのプレイマットを入れる筒状の袋を準備。ただ、紙袋はみんな当日なにがしの手提げを持っていたのでほとんど使わなかった。

・金庫
「ヨドバシカメラ」で4000円くらいで売っていたのがあるのでこれを購入!
500円以下の硬貨を入れる溝付き引き出しがあり、その引き出しの下にお札を入れるスペースもあって便利!

・コイントレイ
コミケ数日前になって「そういえばないじゃん」と思って急遽作った…!
プリントオンで2つで2600円で作れちゃう!
家に届けてもらうには時間がなかったので、現地にそのまま送った…!

・テーブルクロスクリップ
コミケの机は、なぜか天板だけで厚さが5㎝ほどあったりして生半可なクリップでは止まらないことが多いとのことで、慎重にチョイスした!
ちなみにここで挙げたクリップは12個入りだが、このうちのせいぜい2-3個しか使わないので、もっといい製品があったら教えてほしい…!

・その他の小物
「コミケで必要なもの」リストに従って、100円ショップでいろいろ準備した…!
《持って行ったもの》
・ボールペン
・サインペン
・カッター
・ハサミ
・ゴミ袋
・台車(ホームセンターで4000円で買える)


そして本番

当日は朝7時に集合、会場から2kmほどにあるあたしの家にきりしー、ひなちゃん、エニィちゃんが集合し、みんなでまずはコミケのサークル参加者に割り当てられた臨時駐車場に移動!
そこからはみんなで荷物を分担して会場まで徒歩20分かけて運搬!

8時ちょっと前に自分のスペースについたら、あたしは急いで見本誌を本部に提出、その間に他のメンバーにはテーブルクロスを敷いてもらってから現地に搬入してもらっている雑誌とテーブルクロスを確認してもらい、その後平積みになっているテーブルクロスは丸めて筒状ビニールに詰めてもらった!

あとはポスターポールを組み立てて、テーブルの上に心を込めて商品を配置して、みんなで確認しながら見た目を考慮して、近隣や知り合いのサークルに挨拶をして10時半を迎えた!

さあ、かかってこい!


卓上はこんな感じ!
新作雑誌とプレイマットはこう配置
個人グッズもあるよ!

途中でブランちゃんが合流、交代交代で売り子をしてもらったり好きなサークルを見ていってもらったりした!
16時になりそうなところで撤収準備、KOKIちゃんから預かっていた個人グッズの残りに、今回制作した「ぶりっつ!」の製作グッズを詰めて郵送し、あとは今回の売り上げをまとめ、お荷物を片付けて撤収!

おつかれさまでした!

帰りは全員を車に乗せて、打ち上げ会場へ移動…!
ゆりかもめの駅や歩道は人人人…で、車での撤収はまさに快適そのものだった…!

打ち上げのお茶漬けがすごい沁みました

打ち上げはここにして、たらふくだべって飲んで食って帰宅…お疲れ様でした!



反省会

はじめてやったことで、当然だが多数の課題が出た…!
次回冬コミに向けて改善したい部分を挙げていく

・雑誌の内容が想像しにくい
「うぃーあーぶりっつ!Vol.1」というタイトルであるが、いったい何の本なのか伝わりにくいなあ…というのは否めない。近隣サークルは「パワー9を盗まれた話」「リミテッドの教科書」など、わかりやすいタイトルであった。次回からは「うぃーあーぶりっつ!」は副題とし、何の本なのかわかりやすいように改良したい。

・MTG島であることを考えていなかった
「ぶりっつ!」のキャラクター重視の誌面となってしまい、このサークル立地位置はMTG島なので、ターゲット層が異なっていると考えられた。冬コミはMTGの記事を大幅に増やしたい。にもかかわらず、多くの方が雑誌を購入してくれて非常にありがたい限りだ…!

・雑誌の入稿時のミスでイラストが見にくい
紙面は「グレースケール」という、白黒以外にも灰色の細やかな濃さを表現できる方法で作成したのだが、これを入稿のためにデータ化した際に誤って「モノクロ」という白と黒で印刷されるモードで出力してしまったため、微妙な色合いの部分が不明瞭になってしまい、特にイラストが見づらくなってしまった…どうにも印刷が思ったようにできておらず、ログを見直して判明した…出力する際には気をつけよう…

・売り子多すぎ
コミケは1サークルにつき1脚の椅子がついてくることになっており、追加の椅子も1脚1000円で借りることができるので、「ぶりっつ!」は4脚使用して売り子をしたが、2サークルに並んで座れるのはせいぜい3人だったので4人目がその後ろに配置されることになり、居場所が少なかったり場合によっては隣のサークルに迷惑をかけた可能性がある…次回から売り子は3人に制限することにしよう…

・グッズは売れないね
雑誌はどんどん売れたけど、トークンはほどほど、プレイマットはほとんど売れなかった…2000円はこれでも安いほうとは思ったのですが…
一方で個人持ち込みグッズは思ったよりも売れた!

・トークンは有用なものしか売れないね
1枚150円、6枚セット800円と、セットで購入するように仕向けていたのだが、宝物トークンと手がかりトークンがばら売りで結構売れた…というか、鳥トークンなんか買う人いるわけいないんだよなあ…


今後について
「ぶりっつ!」は冬コミも参加申し込みを完了しております!
夏コミの反省を生かし、冬はもっともっとMTG要素の濃い、素敵な紙面をお届け出るように頑張りますね!
また、夏コミのグッズは通販しておりますので、よかったらお買い求めください!

ご質問ある方は、あたしのXなどへ、どうぞ!
ここまで長々とお読みいただき、ありがとうございました!

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