ファスト&スロー(ダニエル・カーネマン)と、閉ざされた言語空間(江藤淳)
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? 2014/6/20
ダニエル・カーネマン (著), 村井章子 (翻訳) は、タイトルの通り、人はどのように意思決定するのかを解析した名著です。
バイアスやハロー効果など、単発では知っているけど体系的にどうなっているかは知らなかった事が纏まっており、すっきりします。
この本を読んで連想したのが、江藤淳の「閉ざされた言語空間」です。
閉ざされた言語空間は、戦後日本のGHQによる検閲、WGIP(War Guilt Information Program)を、米国公式文書を辿りながら明らかにした本です。
ファスト&スローで、「私達がお互いにコミュニケーションをとれるのは、世界についての知識や言葉の使い方を共有しているから」とあるが、日本占領(洗脳)政策の目的の一つに、日本に米国の考えを埋め込み、今後の洗脳をスムーズにするためという事があったんだとピンときました。
日本以外についても、「民主主義の輸出」としてポジティブに捉えられている(洗脳されている)米国の内政干渉の目的は、もちろん米国に従わない国家元首をすげ替えるというゴールの他に、民主主義という(建前の)米国に従わせやすい制度の導入があり、すぐにゴールが達成できなくとも、米国主義が侵食していくと、いずれ米国支配は完成するのだと思います。Chinaのサイレントインベージョンは割りとメジャーかと思いますが、米国も本質的には同じという事を理解できました。
閉ざされた言語空間については、別記事で纏めます。
ファスト&スローの内容については、読みやすいし即実践できる事が盛り沢山なので是非読んで、以上。なのですが、下巻まで読んで整理できたら記事にします。
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