京都の休日 #40 〜【建仁寺】初夏には両足院へもお立ち寄りくださいませ〜
京都最古の禅寺
「大本山建仁寺(けんにんじ)」。
国宝
《風神雷神図屏風
(ふうじんらいじんずびょうぶ)》
のお寺として
また見どころに溢れた
「祇園」の地にあることから
観光客であるわたしたちが
思わず足を運びたくなってしまう
場所ですよね。
そして、初夏。
建仁寺の境内にある
「両足院(りょうそくいん)」へも
合わせて訪れたくなるのです。
その理由を後ほど
ご紹介することにしまして、
まずは「建仁寺」のお話を。
建仁二年(1202年)
第二代将軍・源頼家(みなもとよりいえ)
により建立されたこちらのお寺。
四季の花々に囲まれた
法堂(はっとう)が印象的です。
その天井には
創建八百年を記念した
小泉淳作《双龍図》が
描かれているのです。
飲み込まれそうなほどの
迫力がございますので、
ぜひ一度仰いでみてください。
さらには、
《風神雷神図屏風》も。
俵屋宗達の描いたオリジナルは
現在、京都国立博物館にありますが
高精細複製作品を
みることができるのです。
こちらの
静けさ広がる枯山水の庭園や
中庭もまた美しくて。
本格的な坐禅体験も
できるそうです。
臨済宗 建仁寺派管長
小堀泰巖(こぼりたいがん)氏は
「贅沢は、
煩悩、妄想であって
それを外すことが私たちの大きな目標。
満足の上限をおさえれば、
心穏やかでいられる。」
とおっしゃっておりますので
その一端を味わえる
ひと時となりそうですね。
それでは、
「両足院」へ。
建仁寺を開山した
明庵栄西(みんなんようさい)禅師と
ゆかりのある
龍山徳見(りゅうざんとっけん)禅師が
創建しました。
初夏にこちらを訪れることがおすすめなのは
6月1日〜7月10日の間
庭園特別公開が行なわれているからです。
「半夏生(はんげしょう)」の
美しいこちらの景色を堪能できます。
すでに今年は一週間ほど前から
葉が白くなり始めているとのこと。
半夏生(はんげしょうず)の頃
「7月2日〜7月6日頃」に見頃を迎える
ドクダミ科の多年草、半夏生。
お花が穂のように咲く時、
葉が白く染まる面白さを持っています。
これがお池に花を添える光景は
まるで極楽浄土にいるかのような
気持ちにさせてくれるものでした。
(あくまで想像ですが…!)
初夏の贅沢な景色を
愉しめる両足院。
ぜひとも建仁寺へ行かれる際には
お立ち寄りくださいませ。
人数を限定した特別拝観も
実施されております。
お客様の少ない時に訪れたい
ご希望のある方は
↑こちらから日程をご確認の上、
ご予約ください。
なお、通常拝観は
下記の日時にて行なわれております。
写真・文=Mana(まな)