プロローグ。幼少期は人格形成の基盤となるのか。3

自分の幼少期を語る上でかかせない存在が2人いる。幼なじみの女の子Aと男の子B。
Bくんは産まれたときから一緒にいた。もともと両親が友達で市外の同じ団地に住んでいた。市内の団地に引っ越してからも、ときどき泊まりに来るほど仲が良かった。後に彼の家庭が複雑になったが、私たちの友情は続いていた。友情というより本当に家族みたいだったから、縁といったほうがいい。なので思春期までは本当によく遊んだ。存在としてはまるで兄。私は幼い頃、幼なじみという言葉を知らなかった頃に人に"Bは親戚"と説明していた。今はほとんど会わないけど、両親は彼を本当の息子と思っているほど絆は強い。妹の結婚式にももちろん来た。たぶん私の初恋の人といってもいいと思う。彼がモー娘。のやぐっちゃんが好きと聞いたとき、すごくショックだったのを覚えている。
私は小学校3年生くらいから急激に太りだした。4年生は40キロ、5年生は50キロ、6年生は60キロと成長するものだと思っていた。身長も大きくなるだろうと言われていた。手足が大きいからだ。
結果、身長は158センチとまさに標準値で止まってしまった。
中学に入って運動部の練習がきつかったこともあり、徐々に体重は落ちていくのだが、そんなことはまだ知らない小学校卒業前、その地域では可愛いで有名だった中学の制服は採寸時ウエスト80センチのスカートを用意された。もっと成長するだろうから大きめがいいという意見からジャケットから体操着から全て大きめを用意された。だが、実際は少しずつ痩せていき、身長もほとんど伸びなかったので、制服姿が不格好だった。当時はルーズソックスが流行っていてルーズソックスしか持ってなかった。
なので全身ルーズだった。
ということで自己肯定感が低かった。
恋愛なんて完全に2次元だった。
だけど、自己成長考えるうえで自分の恋愛観に関しては後ほどじっくり掘り下げなければならないと思う。やはり恋愛は私を大きく変えたもののひとつだと思う。
そして、市内の団地に引っ越してからいつも一緒にいたシスターの女の子A。本当にいつも一緒にいた。そろばんも一緒に通っていたし、遊ぶときはまず彼女の家に行った。中学の部活も一緒。彼女がひとつ年上だから、先輩と呼ばなければならないのにすごく照れた。塾を変えたのも彼女がその塾に行っていて、一緒に行きたかったからだ。

私の友人関係の在り方についても掘り下げる必要がある。
学生時代の女の子グループというやつだ。とても重要だった。外れればイジメの可能性が出てくる。イジメなんてストレスすぎて、できれば避けたいと思うものだ。だけど大なり小なり学校には必ずイジメはあった。そういう集団の中で統率をとっていくには1番簡単な方法だと思う。誰かを敵にして味方でもっと仲を深めるのだ。
そういうふうに客観的に集団を見れるようになったのは最近だ。
当時はとにかくAちゃんのことが好きでたまらなかった。小学校から中学校時代までとにかくAちゃんとずっと一緒にいた。中学の部活で他のAちゃんと仲良しの先輩を見て嫉妬していた。Aちゃんがキンキのツヨシが好きだと言えば私はコーイチが好きだと言った。Aちゃんが部屋中V6の岡田くんのポスターでいっぱいにしていたから、私はb'zの稲葉さんのでっかいポスターを買って貼った。そういえばそろばんをやめたときも先にAちゃんがやめてしまったのもあったと思う。Aちゃんはひとつ年上だし、優しかったから何も言わなかったけど、たぶん。。。たぶん私はめんどくさいやつだったと思う。小学校から一緒で家も同じ団地
家族同士も仲が良いのでお互い姉妹と思っていたと思うから、失礼な物言いもできたし、入り込んだ話もたくさんできたけど、高校に入ってからパタッと会わなくなってしまった。うちが団地から引っ越したのが大きいと思う。10代になってしまったのもあると思う。だけど、今思うと本当にあっさりサラッと会わなくなってしまった。あんなに毎日一緒にいたのに。
ひとつ彼女について言えるのは、彼女は小さい頃から美容師になるのが夢で美容師になったということだ。
高校3年間は会わなかったが彼女が美容師になってから、たくさんカットモデルをさせてもらうようになった。ロレアルのショーなんかにも出させてもらった。高校時代はほとんど会わなかったけど、高校を卒業するころに私はすっかり高校デビューをしていて、痩せて綺麗になっていたので20歳前後はそういう繋がり方をしていた。美容室代が浮いて良かった。
だけどそのうち他の美容師にも切らせて欲しいといわれるようになり、オッケーオッケーと言ってるうちにまた会わなくなってしまった。
もうしばらく会っていない。Aが結婚したのか、どこにいるのかわからない。Aが私のことをどう思っていたのか、そのことを思うと少し怖い。
だけど、確実に私はAが大好きだった。
もう繫がっていないということは私に足りないのは人情だったのではないかと思っている。そういう薄情なところが私には絶対にあると思っている。薄情と気づいたのは今、これを書いてるから解ったと思う、。薄情って。。。嫌だな。。。

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