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楽しくなくちゃ取材じゃない。取材のやりがい
私は取材ライターです。
対象がモノやサービスのときもあれば、人をインタビューして記事にすることもある。
人を相手にインタビューすることを続けてきて、いちばんやりがいを感じるのは、相手が、予定にないことまで話しちゃった感を出してきた時だ。これはインタビュアー冥利につきる。
「みなせさんだから、いっぱい話しちゃったよ〜」
「え、これ話すと長くなるけどいいの?ニヤリ」
「こんなことまで話すつもりじゃなかったんだけどな〜(照)」
なんて言われた時は最高だ。
帰りはグリーン車に乗ってビール開けちゃうかもしれない。
想定質問はある程度用意していくが、あとはその場で出てきた内容から気になったことを掘り下げていく。
そのときは記事のことはもう頭から離れちゃったりしている。
(だからあとでまとめるの大変だったりするんだけども。)
だって楽しくなけりゃそんなの取材じゃない。
取材慣れしているひとなんかは、何度も同じことを聞かれて同じように答えてるだろう。それがもし、別の記事で載ってないことを聞き出せたりしたら、もうほんと胸の中でガッツポーズだ。
このときはちょっとだけ、週刊誌の記者の気持ちがわかる気がする。
サービスを取材した時は、だいたいどこの記者にも同じことを話すので、記事も同じような内容になってくる。
そこを、サービスと一見関係ないような質問を繰り出すのが私の奥の手。サービス提供者がユーザーの顔になる瞬間を突く。
どんなにつまんなそうな取材でも、笑いが起きるようにもっていく。
これほんとは言ってないんですけど…を言わせる。
これが、やめられない取材の楽しさだ。