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小西大樹「就職したら親戚が増えました」邂逅編

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小西大樹と杉崎基、杉崎葵の出逢い編です。凄く長い話なので、短編として一つずつまとめてみたいのです。宜しくお願いします。 同時に、小説を何故書こうと思ったかの経緯を書きました。が、…
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#小説

私が小説を書こうと思った話 番外編

去年の八月中旬以降に、数十年かけて脳内で見ていたマンガの様なドラマな様な小説を読む時のイメージの様な画像が……実は私が創っていたのだ、と自覚したと書きました。

最初、気付いたきっかけは、名前が分からない人達が出現して来た事でした。

当然です.名付けておりません。
ですが……無意識に既に登場人物達の名前が有ったのです!私もびっくり仰天です!
だって既に登場人物達が呼び合っていたのですから……!

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私が小説を書こうと思った話⑩

青木先生のツイートを拝見し続けて1週間後、WCGのグループ活動がどの様な内容なのか良く知らずに、私は大胆にも突然で失礼であると自覚していても、先生にメールで、ご指導頂きたいとお願いをせずにはいられませんでした。

先生からは、指導はなさってない事、作家グループの活動内容の詳細資料を送って下さるとお返事を頂きました。

即お返事、即資料送付……ご多忙な方ほど行動が迅速で有る、のお手本の様です。

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私が小説を書こうと思った話⑨

最初は自分が読んでみたい。繋げて一つにして読んでみたい。
そう思って始めたけれど、あと3名は予定読者がいてくれるわ!

……ちょっと怖いけれど。きっと、無茶苦茶欠点を指摘されるわ……そう覚悟しました。最初から上手く出来る訳ないです。当たり前の事です。そう、私は何事も否定から入る派なのです。

従姉妹と話した数時間後、スマホでツイッターをROMしておりました。
偶然とは恐ろしい。タイムラインにフォロ

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私が小説を書こうと思った話⑧

昨年11月に創業セミナーを受けました。シツコイ(笑)
丁度その頃、脳内の会話群を手書きでノートに、ではなく、ツイッターに打ち込んでスクショする、という暴挙に出ていました。フォロワーさんは少ないし、読むかたはいらっしゃらないと思うの。←凄い自信!もしお目汚しになっても、ミュートやブロックやリムや無視が有るわ!大丈夫よ!と、自分勝手に解釈致しまして、ルンルン気分で脳内に流れる総勢41名……それ以上の人

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私が小説を書こうと思った話⑦

匙は投げられた……じゃない、賽は投げられた(笑)
創業セミナー飲食店経営コースで4回とも、グループメンバーはシャッフルされました。
3回目に「これで管理栄養士さんがいらしたら、パーフェクトなんですけどね~。」と話していたら

最終回で病院勤務経験有り、の管理栄養士さんとご一緒に………なんですかコレなんですかコレなんなんですか!
これはおかしい!商工会の方に伺った所、全くの偶然だそう。
……そうよね

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私が小説を書こうと思った話⑥

四十路の頃、手相占いで言われた話。五十路になって少しずつ変化してきていますが、変わっていない所も有ります。
「お宅はさあ、将来、ああしよう、こうしよう、とかなんとなく思ってるでしょう?」
「お宅はさ、運が強すぎるんだよ。本人が強運に負けてる。それに見合った努力しないとダメだね。」
「なんとなく、コレやろうかな、じゃなくて、がむしゃらにやった方が良い。てか、やりなさい!」
「えっ……何を?」
「何で

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私が小説を書こうと思った話④

このままでは腱鞘炎まっしぐらだ!どうしようかな?手書きは辛いぞ?かと言ってパソコンは無いし。去年の1月にガラケーが壊れてスマホになり、9ヶ月目になろうとしていました。その時、やっとの事で出来る様になった……スクショが脳裏を僅かに掠めたのです。

ん?スクショするのは良いが、どこに入力するの?自慢では無いが機械オンチである。因みに職場の医療事務用パソコンは、今年の3月までリナックスでキーボードは五十

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小西大樹「就職したら親戚が増えました」#16 邂逅編 約束②

「お待たせしました。はい、今度はこれね。」

葵がそう言って、大樹の目の前に小振りな皿に盛られたパスタをそっと置いた。

店内は、また客足が遠のいたのか、誰も居なくなった。

「え……あの?」
「さっきの続きだよ。ケーキセットとデザートの試食したから、少なめにしておいたけど……若いから物足りないかな?」

厨房から基が出て来た。
「えっ?こちらも俺が?」
「そろそろランチタイムになるからね。その前

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小西大樹「就職したら親戚が増えました」#15 邂逅編 約束①

大樹、基、葵が試食をしていたら、ぽつらぽつらと近所のお馴染みさんらしき客が来店し始めた。

本当だ。葵さんが言ってた通り、さっきのおじいさんの後にお客様が来始めた。と、大樹は思った。皆さんメニューを見ないし、葵さんも注文を聞かない。違うかな。「いつものでいいの?」とだけ聞いている。

基はいち早く厨房に戻り、いつもの注文の品を作り始めている。

葵は各々のテーブルに座った一人、二人と接客しながら、

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小西大樹「就職したら親戚が増えました」#14 邂逅編 お礼とお詫びと⑥

真っ赤なシャーベットは、ミニトマトとほんの少しの苺だった。

「甘酸っぱいトマトの味がします。え?苺も入っているんですか?」

「隠し味にね。バニラアイスよりも、チーズ風味の方が合うと思うんだけど、どうかな?」

「ホントだわ。ちょっと塩味があって、トマトと合うじゃない。」
「そうですね!俺もそう思います!甘酸っぱいけど塩気のあるアイスがチーズの味してるから、チーズとトマトを食べている感じですね!

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小西大樹「就職したら親戚が増えました」#13 邂逅編 お礼とお詫びと⑤

コーヒーの香りに惹かれ、本日のケーキセットを自分でも知らない内に夢中で完食した大樹は,やっと本来の目的を果たそうと、立ち上がった。

「ごちそう様でした。とても美味しかったです。……あの、それで……後になってしまいましたが、その。」
「小西君のお口に合って良かったわあ。……え?何?」

大樹は傍らの手提げ袋を葵に差し出すと、
「あの、先日は大変お世話になり、ご迷惑をお掛けして、申し訳ございません、

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小西大樹「就職したら親戚が増えました」#12 邂逅編 お礼とお詫びと④

本日のケーキセットは、チーズケーキとブレンドコーヒーであった。

大樹は,、不思議そうに首をかしげながら、ケーキを一口、コーヒーを一口、代わる代わる口に運んでいた。

おかしいな?コーヒーを一口飲むと、ケーキが欲しくなる。で、ケーキを一口食べると、今度は直ぐにコーヒーが飲みたくなる。で、コーヒーを飲むと……エンドレス?

「ふ……ぶはっ!」

「えっ?」

真剣な面持ちで首をかしげながら、それでも

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小西大樹「就職したら親戚が増えました」#11 邂逅編 お礼とお詫びと③

薄いグレー系でテーブルセットやスツールを統一された店内は、照明の明るさをワントーン落ち着かせている。深緑色のブラインド、薄いミントグリーンのカーテンも落ち着いた雰囲気を醸し出していた。

ほっとできそうなカフェだなあ……。あまり混んでなかったら、ゆっくりしたいかも……。

大樹が店内を見回していると、八十代と見られる男性客が大樹を見て、笑顔になった。

「あれ、俺の貸切かと思ったら、珍しい事もある

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小西大樹「就職したら親戚が増えました」#10 邂逅編 お礼とお詫びと②

〔カフェバー 岬〕は、道路沿いの住宅地の中で隠れ家の様にひっそりと営業している。
外観は普通の民家の様に見える。小さな看板が入り口付近にこじんまりと添えてある感じで、バス停から5分以内で到着出来る好条件であるのに、売り上げは大丈夫なのか?と疑問を抱くほど、開店状況を前面に押し出してはいない。

であるから、初めて店に訪れる客は、八割~九割方口コミで来店している。
「あそこにオカマの店長がいる」

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