【ありがとうが増えた日】
2020年3月末。
うつと診断を下され
止む無く休職の決断をする。
もうかれこれ1年半
5月に復職を果たし同年12月に再度休職した
6ヶ月を除けば約一年になるのか。
ただ、抗うつ剤を服用している期間は一年半となる。
当時こそは相手のことを恨んで憎んで
ただただ怒りしかなかったが
それも時間と共に感情は薄れていった。
と言うより、許すことが出来たのかも知れない。
よくよく考えてみれば
うつになる選択をしたのは自分だったということ
抱え込むことをしなければ
相手を恨んだり憎むことをしなければ
ここまで心と脳は疲弊しなかったのだろう
いま振り返るとそう思うのだ。
まぁ、いい経験をさせてもらったな。
と、今なら笑って話せる。
ところで、最近ふと気が付いて思ったのは
『ありがとう』ということが増えた。
以前までは、妻と一緒に起き
僕がお弁当と朝食を作り、前日洗ったお皿を片付けていたのだが
今では、妻が一人で起きてすべてをやってくれるのだ。
僕が起きる頃には妻は出社しているので
当然、姿はない。
そんな時は、LINEで一言『ありがとう』と送る。
たった一言のようだけど、お互い気持ちがよくなる。
家事や育児、やって当り前だと思うかも知れないがやってくれて『ありがとう』
そう思い合えるだけで夫婦関係はよくなるんじゃないかな?
女性がやらないといけない
男性だからなんてことはない。
当たり前のように、風景のようになりつつある日常にもう一度スポットライトをあてて欲しい。
あなたの、家族の、大切な人との日常があるのは誰かがそれをやってくれているからなんだと。
今からでも遅くはない。
気付いた時が、行動するときだ。