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087.理不尽な要求ではなく、理想のための意味ある提案に周囲を乗せる
著・三松會 占心行動学塾長 脇田尚揮 ■LINE公式アカウント■
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人を動かすのは簡単なようで難しいもの。たとえそれが仕事にまつわる内容であったとしても、やり方によってやる気もパフォーマンスも大きく変わってきます。それは人には“感情”があるからです。
心理学の世界において動機に関する分野では、内的動機付けと外的動機付けの二つがあるとされます。前者は自分の内面から湧き起こる欲求により、能動的にアクションを起こさせる方法。後者は、外部からルールや報酬といった理論で縛ってアクションを起こさせる方法です。
この二つのうちどちらが強いかというと、それは“内的動機”だとされます。つまり、理屈よりも心(感情)に働きかけた方が、大きなエネルギーを出すことができるということなのです。
そのため、どれほど社内規則や賃金を提示しても、そこには限界があると言えます。理不尽な要求を突きつけるとしたらなおさらです。そのときはタスクをこなしてくれるかもしれませんが、そのパフォーマンスはかなり低いものでしょうし、やり甲斐を感じることができず退職(放棄)する恐れも出てきます。
そのため、人を動かして能力を発揮してもらうには、いかに感情をプラスの方向へ揺さぶることができるかが鍵になるのです。では、何をもって心に働きかけるのでしょう。それは“共通の理想”です。
例えば、相手が仕事で果たしたい自己実現を応援し会社に貢献してもらったり、チームで一丸となって夢のあるプロジェクトを達成しようとするなどといったことが、内的動機付けに当たると言えます。要するにワクワクやドキドキを刺激する、意味ある提案をすることです。そうすれば、きっと素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれるはず。
“要求”で縛るのではなく、“提案”で心を動かすのが周囲を乗せるコツなのです。
Q.あなたが働くための内的動機は何ですか? 最近、ワクワクやドキドキを仕事に感じていますか。