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教室の雰囲気が業績に反映する
どの業界にも言えることだが、職場環境が良ければ業績に反映してくる。
特に、サービス業はお客様と向き合うことが多い業界なので、顕著に現れてくる。
まだ、カタチのあるものを販売している業者であれば、品物が良ければ売れるかもしれない。
しかし、カタチのないものを販売する業界は、スタッフそのものが商品であり、対応面での価値を見出す仕事だ。
そのため、職場環境が悪く、人間関係もギクシャクしていると、本来の力が発揮されることなく衰退をし続けるだろう。
更に業績が上がらないと、目先の利益に走って、既存顧客を失うことにも繋がる。
しかも、近隣の評判も悪くなってしまい、悪い噂が先行してしまう。
もちろん短期的に売上を上げることは大切だが、単に数ヶ月の延命をさせるだけで、根本的な改善がされない状態に陥る。
したがって、中長期的に運営を行って行くことが大切だ。
学習塾では、一般的に3年スパンで責任者の配置換えを行うことが多い。
衰退している教室は、更に期間が短くなる。
私は、比較的3年以上教室運営することが多い。
ミッションとして、不採算の教室を立て直すことメインで仕事にあたっている。
上司にも、3年で結果が出なければ、教室を閉めると言われる。ある意味、厳しい状況に置かれている。
状況をひっくり返すコツはある。
実際、不採算の教室には、共通していることがある。
入った時の雰囲気が悪いのだ。
なんとも言えない空気感。
スタッフと社員のコミュニケーションが図られておらず、連携も取れていない。生徒との対話も少ない。これでは、成果も上がらない。
私がそのような教室に入ってまず行うことは、次の通りだ。
・通っている子供たちの通塾距離
・スタッフの動きや特徴を客観的に観察
・生徒やスタッフの声がけ
・保護者とのコミュニケーション
・通っている子供たちの通塾距離
近くに住宅地がある教室なら、近隣から学習塾に通う子供たちが多い。交通費もかからないし、親としても通うことに安心する。
そのため、塾の近くに住む子供たちが来るのが一般的だ。
しかし、業績が悪化している教室は、ドーナツ化現象を起こしていることが多い。
近くの子どもたちが来ないのだ。これは、近所から評判が悪いことを表している。
そのため、地域の評判を高める施策が必要になる。
・スタッフの動きや特徴を客観的に観察
事前に前任の責任者から情報はもらうが、基本的に自分自身でスタッフを判断することにしている。
なぜなら、埋もれているスタッフがいる可能性があるからだ。
実際、前任がうまくコントロールできなくて、モチベーションを下げていることもあり、状況次第では、大化けすることもある。
そのため、情報を一度リセットして、先入観なしにスタッフを見ることを心がけている。
・生徒やスタッフの声がけ
子供たちやスタッフがどのような人物であるか話してみないと分からないこともある。そのため、積極的に声がけをするように意識している。
その人の持ち味や特徴も対話が進むことで理解も深まる。
その時行っていることは、自分の生い立ちややってきたこと、趣味の話など自分の情報を相手にさらけ出すこと。
自分自身が心を開いた状態でなければ、相手も開くことはないだろう。
・保護者とのコミュニケーション
実際通っていても、保護者は責任者も変わり、不安な状態であることは間違いない。また、前任の不満を伝えてくる保護者も多い。
その辺のやり取りをしっかり聞いて、ガス抜きさせることが大切だ。
あとは、安心して相談や話ができるように、変更したばかりの時は、責任者が前に出ることがポイントになる。
対話の中で、理解を示してくれる保護者は、良い評判を地域に流してくれる可能性が高いので、大事にしたいところだ。
業績を良くするためには、そこに関わるスタッフや子供たち、保護者との関係性が必要だ。
改善されていけば、雰囲気が良くなり、成果に結びつく可能性が高くなるだろう。
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