教養としてのローマ史の読み方
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「教養としてのローマ史の読み方」
著:本村凌二
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普段、出勤の時にSpotifyでコテンラジオってので歴史についてのPodcastを聞いてるんだけどそこでローマ史面白くね?ってなってこの本読んでみた。
この本を読んでみた感想。
それは、、、、歴史は繰り返す。
言ってみたかった言葉、ありがとうございます。
真面目に言うと実際読んでみて思ったのは、いつの時代も根本で起きてる問題、人間の行動ってのは同じで今起きてる問題は実は過去にすでに起きてる事象と似通ってるってこと。だから、歴史を学べば今直面している難しい問題も乗り越えられるのではと思う。
今回はローマ史の中で起きた事象に対しての所感を書いていく、なぜならこの本はローマ史についての要約を書いた本なのにそれを俺がさらに要約できる訳無いし、ただただローマ史という歴史を語っていくだけになってしまいそうだから。
よし、じゃあここから所感を書いていく。
ローマ史における悪帝3人から何が学べるか
1.まず贅沢はダメ
贅沢をすると他人がよく思わない、カリグラみたいに贅沢をするとお金が無くなり愚策を打ってしまう。
2.女性関係は清く正しく
ドミティアヌスのように女性関係において淫らであると民衆の反感を買ってしまう。他人の浮気、不倫は追及するのに自分もそれをやっちゃってる的な。
3.周りの人を大事に
ネロやドミティアヌスのように猜疑心を持ったり、疎ましくなった人を殺していくと結果的に自分が追い込まれる。
周りの人を信じ、意見を聞く、そしてそれを自分のものとする。
これがとても重要。
親から子への権威の継承は妥当か?
ローマ史におけるネルウァ帝からマルクス・アウレリウス帝までの五人の賢帝の時代を「人類が最も幸福だった時代」としてパクス・ロマーナと呼ばれている。
ちなみになんだけど、このパクス・ロマーナから文字って19世紀の大英帝国が繁栄を極めた時代をパクス・ブリタニカ、20世紀からアメリカが世界の主権を握り出してからをパクス・アメリカーナって呼んだりする。今、ロシアとウクライナの情勢が悪化しアメリカが大きく動かないことから遂にパクス・アメリカーナの終焉が近づいてるのでは?なんてニュースで最近聞くようになったよね。
その話は置いといて、五賢帝の時代がなぜ生まれたのかっていう部分に様々な要因があると思うけど俺なりに考えるこの要因は権威を親から子へ継承しなかった部分にあると思う。
ローマ史の中で皇帝の後継者の多くが息子だったり近くの親戚だったりする。でも五賢帝の時代には後継者をローマ帝国の中で本当に優秀な人材を事前に見つけておいてその人に後継者として皇帝になってもらってた。この策が上手くいって五賢帝はそれぞれ良策を打ち、ローマは繁栄を極めることが出来た。
これって当たり前のことのように思えるけど実際に今自分が会社を立ち上げて社長になったりする。そして、自分の跡継ぎを自分の子供にさせようとしない?
要は今現在でも企業における家族経営ってのはごく普通に行われていて親から子へ権威が継承されている。ローマ史という歴史を学んだ上で言えるのは家族経営って本当に妥当なもの?持続可能性を持ってる?
バイアスを持って物事を見てないか?
この本を読み通して何人もの皇帝が出てきたんだけどその中で最初に挙げた三人の悪帝以外にも様々な悪帝が出てきた。だけどその中には実は市民にとって良いことを行っていた皇帝もいた。
でもなんで悪帝と呼ばれたのか。
それはおそらくキリスト教を迫害していたことにある。ローマ帝国を安定させるために様々な皇帝がキリスト教を迫害していた事実があり、その事実を読み取った多くの歴史家達がそれらの皇帝を悪帝としたのだと思う。それは自分自身がキリスト教信者だから。自分自身がキリスト教であるバイアスがかかり、どんなに良い策を打ったとしても悪帝としていたのでは?
これは今の自分達にも言えて、既存の考え方や生い立ちの違いから誰かを批判したくなる。まずは何も考えず、フラットな気持ちで相手と向き合う、これ重要。当然のことなんだけど多くの歴史家という優秀な人達にも出来ていかったことを実践していくことに意味があると思う。
以上、この三つが「教養としてのローマ史の読み方」を読んでの所感になる。
歴史は繰り返す、だから学ぶ価値が大いにある。
かっくいーー
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