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新年!

あけましておめでとうございます。
2025年が私にとっても皆さんにとってもより良い年に、そして変化する一年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、年々時間が過ぎるのが早くなり、昨年のこのメッセージを投稿したのがつい昨日のように思えます。
特に昨年は、講演やセミナー、コンサルテーション、ウイングアークの業務と3つのヘビーな内容が重なり、あっという間に過ぎ去りました。
そして、昨年のテーマとしてあげていた「拡大」に対して、うまくいった内容もありましたが、うまくいかなかった内容もあり、それぞれ簡単に振り返ってみましょう。

書籍「ロジカル営業」の効果は絶大!
様々なオファーをいただくことに

2023年に日経BP社より出版した書籍「ロジカル営業」ですが、私としては、IT系の営業でご苦労されている営業の皆さんの成果向上や、下請け中心の開発会社の方々の直販へのチャレンジを促したいという想いで出版した書籍となります。
しかし、紙媒体の書籍を出版するということが、こんなにもインパクトが大きいものなのか...というのを思い知らされたのが昨年となります。
というのも、初見の方から様々なお問い合わせやオファーをいただくことが多くなり、今まで日経コンピュータ等で連載をしていた時にも多少はありましたが、過去の連載期間の全ての問い合わせがこの1年間で来ているぐらいの量となっており、書籍の効果に驚いた次第です。
そして、実際に講演やセミナーも実施させていただき、かつコンサルテーションもありがたいことに受注残を抱えるほどになりました。(コンサルテーションは副業での対応なので、どうしても同時には1社しか対応できないのが申し訳ないところです)
また、別件でやり取りしていた方に「ロジカル営業」の話をすると、そこから話が大きく膨らみ、同様に講演やセミナーのお話をいただくなど、『書籍を出版するって、こんなにインパクトのある事なんだ...』と今更ながらに痛感し、感謝しているところです。

しかし、悩みもあり、大きく2点となります。
1点目は、IT営業の講演やセミナー、コンサルテーションの話ばかりである、という点。

私としては、営業の上位概念である「事業」にこだわっており、「営業」ではなく「新規事業」あるいは「事業開発」での講演やセミナー、コンサルテーションのほうに重点を置きたいのですが、残念ながら「営業」のお話ばかりになっているところが少し(いや、だいぶ)残念です。
2点目は、ビジネスタイムでのオファーばかりである点。
私のメインはあくまでもウイングアーク1st社での業務で、それ以外の仕事はあくまでも副業であり、本業に支障があってはなりません。
しかしながら、いただくオファー、特に講演やセミナーは平日の昼間ばかりなのです。
今は有給休暇を使って実施していますが、ウイングアーク1st社の業務が最優先ですので、日程が合わないときは断腸の思いでお断りすることもあり、せっかくオファーいただいたのに申し訳ない限りです。

と、悩みはあるものの、昨年のテーマである「拡大」をまさしく実現できた取り組みであり、今年も加速できればと考えています。

コンサルテーションが悩みどころ
もっとダイナミックな方法が無いのか?

20年近く続けているIT企業へのコンサルテーションですが、昨年はタイミングが合わず1社のみのご支援となってしまいました。
上にも書きましたが、副業での実施のため、土日や平日の夜中しか作業ができず、かつ必ず成果を上げるためには結構な工数が掛かるため、同じタイミングでは1社しかご支援ができません。
それもあって、最大でも1年に2社しかご支援できないのが残念ですが、しっかり成果を上げていただくためにはやむを得ないと判断しています。

もちろん、昨年ご支援したソフトハウス様でも、下請け中心の開発から、エンドユーザー直販の(規模は小さいものの)SI事業を無事立ち上げていただき、初受注もいただけたので、まずはホッとしています。
今まで下請けの開発で蓄積されたノウハウの中から1つを選んで形にまとめ、それをエンドユーザーに提示し、受注されたときのソフトハウスの皆さんの感動は、何度体験しても素晴らしい体験です。

そして、昨年のテーマである「拡大」ですが、このコンサルテーションについては全く実現できていないのが実状です。
しかし、それも当然で、一度に1社しかご支援できないわけですから、拡大しようと思ってもできないのは当たり前です。
そのために、私のノウハウをウイングアーク1st社での取り組みで拡大ができないか...というシナリオで昨年チャレンジをしましたので、その結果がどうだったのか、続いて説明させていただきます。

ソフトハウスの直販立ち上げ&ノウハウの伝承はどうなったのか?

昨年は、私が所属するウイングアーク1st社で、私のノウハウを活かすべく、2つのチャレンジを始めました。
1つ目は、開発会社向けのパートナー制度を立ち上げたこと。
そして2つ目は、私の新規事業開発のノウハウを投入して、新規事業を企画するチームを作ったことです。
2つそれぞれ、簡単にご紹介しましょう。

まず最初は、開発会社向けのパートナー制度の立ち上げです。
今までウイングアーク1st社では、SIerと呼ばれる企業を対象としたパートナー制度により売上を拡大してきました。
しかし、昨今のSE不足により今後の更なる売上拡大のためには、対象とする製品を取り扱える技術者の育成が必要となっています。
そこで、今まで接点のなかった開発会社向けのパートナー制度を立ち上げ、まずはSIerのアンダーに入っていただいてSE不足を解消し、そのうえで直販にチャレンジされる開発会社については、私のノウハウをご提供することで販売パートナーになっていただこう!というシナリオです。
最終的には、対象となる製品をベースとした新たなプロダクト(SaaSを想定)を立ち上げていただくことが目標です。
そして、昨年の結果としては、パートナー制度は立ち上げたものの、販売パートナーへチャレンジいただくどころか、SIerのアンダーに入っていただくという1stステップも試行錯誤している状況です。

そして続いては、新規事業を企画するチームの立ち上げです。
ウイングアーク1st社では、ジョブプラという社内副業制度があり、リソース不足で困っている部署が対象となる業務に対して募集おこないます。
業務の内容だけでなく、その業務を行うことで得られるメリットをPRすることで、自分の業務の幅を広げたい方や、新たなノウハウを習得したい方などが応募して参加し、メインの業務に加えてサブの業務に携わる...という結構イケてる制度になります。
そのジョブプラに、既存の業務とは全く関係なく、新規事業の企画チームの立ち上げとしてメンバーを募集したのです。
その結果、第1期の募集には1名しか応募いただけず一旦活動は休止したものの、第2期の募集ではなんと4名応募いただき、私を含めて合計6名のチームを編成することができました!
晴れて11月から活動を開始していますが、今までの2ヶ月間でも驚くほどの成果が出てきており、今後の期待が膨らみます。
しかし、この取り組みについては、まだ始めて2ヶ月間のため「拡大」というレベルではなく、「始動」というところでしょうか。

結局、昨年のテーマ「拡大」の結果はどうだったのか?

ということで、「拡大」が実現できたのは、書籍「ロジカル営業」から端を発した講演やセミナーなどの活動だけで、コンサルテーションはさておき、メインとも言えるウイングアーク1st社での活動はイマイチな結果となっているのが実状となります。

今年のテーマは「更なる拡大」!

イマイチと書きましたが、全く落ち込んだりはしていません。
新しい取り組みやチャレンジは1年やって花開くことは少なく、簡単にできることではないからこそ、やる価値があるのです。
そこで、今年のテーマですが、「更なる拡大」として、昨年の取り組みを継続し、かつ更に踏み込んだ取り組みを行うことで成果を出していければと考えています。
具体的には、大きく2つあります。

まず1つ目は、「ロジカル営業」でいただいたチャンスの成果を最大化することです。
昨年は講演やセミナーを中心に活動しましたが、今年も同様に継続しつつ、更に踏み込んだ取り組みを行います。
それは、ワークショップや育成コースという、講義だけでなく、実際の各社のテーマで議論や検討したうえで企画を作成・実施いただくことで、具体的な成果をあげていただく取り組みとなります。
実は、コロナ前に「ビジネスソン」とう名称で、3回ほど実施したセミナー&グループワークの取り組みがあります。
この「ビジネスソン」という名称は、「アイデアソン」や「ハッカソン」からの流用なのですが、それら2つと違うのは、新規事業の企画を作成するための手順をあらかじめセミナーでお伝えし、その手順に沿ってグループワークで新規事業の企画の骨子を作成いただくというものです。
残念ながら3回実施したところでコロナによって実施が中断し、それっきりになっていたのですが、まさしくその企画をグレードアップして実施できることになり、感無量と言ったところです。
私のノウハウを多くの方にお伝えし、より多くの成果を上げていただくことが私の生きがいであり、存在の証明でもあると考えています。
その場をいただけていることに感謝しつつ、全力投球で取り組もう!と固く誓っている年初となります。

そして2つ目は、メインであるウイングアーク1st社での2つの取り組みで成果を出すことです。
2つの取り組みというのは、上に書いた通り「開発パートナーの活性化から販売パートナーへのチャレンジ。そしてプロダクトパートナーへ」という取り組みと、「新規事業の企画チームでの具体的な成果」の2つです。
2つ目の新規事業企画チームの取り組みについては、成果の見込みが付いているため、あとはチームメンバーが一丸となり取りくみ、得られた成果を経営層がどう判断して会社として動くのか...が楽しみなところです。
そして問題は1つ目の開発パートナーの活性化から始まる取り組みです。
こちらは大きなテーマゆえに今年1年で完遂できるようなモノでは無く、数年がかりで取り組むべき内容ですので、それを踏まえてひとつずつ成果を上げて進めていこうと考えています。

話が少し変わりますが、今後数年以内に、今のSI業界というか開発業務の大幅な変革のタイミングが訪れると考えています。
それは今注目されている生成AIの開発業務への適用となります。
業務の内容やそこで発生しているデータを投入し、実現したい内容を登録するだけで、画面設計やデータベース設計、コーディングからテストまで生成AIがある程度自動化して実施してくれる世界が来るであろうことは、多くの方が認識していると思います。
もちろん、100%の完成度ではないでしょうが、今開発業務に携わっている方のうち、多くの方のお仕事がなくなるでしょう。
今、日本のSI業界は過去10年で最大の市場の成長を遂げており、開発技術者さえいれば売上が上がるという状況です。
しかし、その好況な今だからこそ、来るべき未来(しかも遠い未来ではなく、数年後の未来)に備えておく必要があります。
それこそ、開発会社の皆さんで言うとエンドユーザーへのアプローチ、すなわち直販であり、その先には自社プロダクト(SaaS)による事業変革なのです。
上の講演会やセミナー、ワークショップも、開発会社の皆さんの事業変革を促すための取り組みであり、私がすすめているウイングアーク1st社での取り組みも同様に、SI業界の変革を促すための取り組みとなります。
来るべき未来において、今まで私がお世話になったIT業界/SI業界で、不幸な方をひとりでも少なくしたい...という気持ちなのです。

もちろん、全員を救えるわけではありません。
「生き残るために、自分を(自社を)変えていくんだ!」と踏み込んだ方でなければ、いくらご支援してもダメなのです。
まずは、自分を(自社を)変えるために一歩を踏み出す、そこからすべてが始まるのです。

今年のテーマ「更なる拡大」の実現のためには、様々な困難が待ち構えているかと思いますが、それが楽しみでなりません。
困難は乗り越えるためにある。そして、乗り越えたときの達成感のために生きているのです。
つまり、困難こそ達成感の源ですので、どれだけ私にも世の中にも価値ある困難を作れるか...が、ポイントでもありますね。
元旦からワクワクの収まらない2025年です。
ではまた1年後に。

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