【エレキギター】良い音でギターアンプを鳴らすためのアンシミュ活用術 その3
現場に置いてあるギターアンプを良い音で鳴らすためにアンシミュを活用する方法を2回に渡ってご紹介 (下の方に記事のリンクを貼ります) しましたが、今回はその実演編です。
自宅のチューブアンプのエフェクトループにアンシミュを挟んで比較動画を作りました。
3種類のセッティングを比較しています。
使用したアンプはEgnater Rebel 20という20Wの小型アンプヘッドとRebel 112Xというスピーカーキャビネットの組合せです。
Rebel 20 にはTube Mixといって2種類のパワーアンプ用真空管 (6V6 / EL84) が用意されていて任意の割合でブレンドできる機能が搭載されています。
6V6はFender系の、EL84はVOX系のイメージが強いですが、実は各ブランドともに両者を含め色々な真空管を使用していますし、そこまでの特徴は感じられません。
更にパワーアンプの出力を 1〜20Wの範囲で無段階に調整できるアテニュエータ機能も付いています。
自宅から現場まで全てのシチュエーションがこれ一台でカバーできるかも、と購入時には淡い期待を抱きましたが、やはり真空管アンプの音は大きく、たとえ1Wに絞り込んでも自宅でフルアップにするなど到底不可能であることを痛感しました。
Rebel 112XのスピーカーはJensenのP12Rに取り替えてあります。
今回の動画では6V6管を100%で使用し、20Wと1Wで弾いています。
アンシミュはPositive Grid Bias FX 2 Mobile / Bias Amp 2 mobile
アンプモデルは’59 Tweed Lux V2、パワーアンプ部のみ使用、Transformerのコンプ機能 (Ratio/Attack/Release/Compression) はゼロに設定
ハードウェアはiPhone 7、オーディオインターフェースは Xsonic Xportを使用
最初はアンシミュはバイパスで出力を20Wに設定。Gainを12時にして家族に叱られないくらいの音量までMasterを絞りました。最もヘッドルームが大きくパワーアンプが歪まないセッティングです。
次はアンシミュはバイパスのままで出力を1Wに設定。Gainは12時のままでMasterを先ほどと同程度の音量になるまで上げました。ヘッドルームが小さくなった分、パワーアンプで僅かに歪みが発生するセッティングです。
最後はアンシミュを入れました。出力は1Wのまま。歪み過ぎるのを抑えるためにGainを少し絞りました。Masterはそのまま。アンシミュのパワーアンプの歪みが加わりました。
設定をいじるにつれて音の固さが和らいでいく感じが伝わるでしょうか?
では、今回はこの辺で。
前回の記事はこちらです。
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