弁護士とFIRE・アーリーリタイア④~株式投資(インデックス)中編~
さて、引き続き株式投資(インデックス)後編です。投資で長期間にわたり成功しているパターンは、
一位・・・死んでいる人、二位・・・投資したのを忘れている人
というのを何かで読んだことがありますが、これは私の体感には会っています。少なくとも私について言えば、ちょこちょこと動いたことはそんなにうまくいっていません。
1.2015/インデックス投資継続、買い増し
ここ2~3年の市況からすると考えづらいかもしれませんが、2015年は私がインデックスで積み立てていた先進国株式(除日本)、新興国株式、先進国債券の全てが冴えませんでした。暴落ではありませんでしたが年度末ベースで見ると数%、新興国株式については10%近く下落しました。そんな中、日本株は少し元気で、逆に10%程度上昇した感じでした。
日本株だけは個別株で買っていたのですが、この時期に関して言えば個別株自体に興味が薄くなってきたこともあり日本株の割合は更に減っています。
その他、値動きとしては年間を通じて目立ったことはなかったのですが、このころから生活に余裕ができ、また少しまとまったお金も入ったので、本来¥400,000×12で年間¥4,800,000を投資するべきところ、この年は¥5,000,000超を追加して合計¥10,000,000ほどを投資に回しました。これは結果的には大正解でした。
2.2016/日本株の短期売買を加える
2016年は私がインデックスで積み立てていた先進国株式(除日本)、新興国株式が数パーセント上昇、先進国債券が数パーセント下落でした。日本株も少し上がりました。
2016も値動きとしては年間を通じて目立ったことはなかったのですが、あまりにも動きがなさ過ぎて暇を手余し、日本株で短期売買を始めました。ただしあくまでもインデックスの投資信託を継続しながらですが。常に投資するようにしていた¥4,800,000以外に¥1,500,000を日本株、¥500,000をISフロンティアに投資しました。インデックス等の投資信託積立ての中にISフロンティアを加えなかったのは、投資信託としては適合した商品がなくETFで買うしかなかったからです。
この時期に持っていた日本株は、ハードオフ(2674)、ビックカメラ(3048)、三菱商事(8058)、日立キャピタル(8586)、吉野屋HD(9861)でした。日立キャピタルはそこまで値動きの激しい銘柄ではないのですがなぜか値動きが気に入り短期~中期の売買を繰り返していました。その他禁断のダブルインバース日経(1360)に手を出してはすぐに売るみたいなこともやっていて、2016年は結構うまくいっていました。とはいえ数十万円程度の利益でしたが。
3.2017/アセットアロケーションに疑問を抱く・IPO
2017年は先進国株式(除日本)、新興国株式が共に好調で、先進国株式は約18%、新興国株式については30%を超えるほどの大幅上昇になりました。先進国債券については5%ほどの上昇でした。
このころ、私は各指標のインデックスの値動きに若干の違和感を覚えていました。値上がりするとかしないとかではなく、各アセットの連動性が強すぎると感じたのです。何が言いたいかといいますと、各アセットは私の当初予測(期待)ではもう少しばらばらな値動きをすると思っていたのに、あるアセットが上昇するときは他のアセットも上昇し、あるアセットが下落するときは他のアセットも下落するという傾向を強く感じたのです。先進国債券については連動性はやや緩やかですが、期待したほどではありません。その一方で、私の本業の収益が比較的安定し、安全策としての先進国債券は減らしてもいいのではないかと思い始めていました。以上を前提に以下のように戦略を変更しました。
①インデックスの購入配分を、毎月、先進国株式(除日本)¥200,000、新興国株式¥200,0000、先進国債券0とする。先進国債券は買い増しせず、半分程度に減らす。
②日本株についても毎月¥200,000を購入資金として積み立て、個別株を購入していく。
③ISフロンティアは買い増しせず、半分程度に減らす。*値動きが新興国株式と大きく変わらないように感じたのと、国内ETFで買っていたものの取引が増えず流動性がやや疑問であったため。
以上を合計すると年間購入額は¥7,200,000であり、これは収入の6割で生活して残りを全てつぎ込んでやっと到達できる数字でした。ただこの頃はこれと言って欲しいものもなく、順調に資産を積み増していました。
この他、友人が某国内大手証券会社に勤め始めたこともあって、彼のすすめで同社にも口座を開設しました。取り立てて目立ったことはしなかったのですが、彼には「NISA+IPO」の組み合わせが最強であると教えてもらいました。ここでは割愛しますが、これは実際に彼の言うとおりでした。2017年末には各アセットのバランスは以下のようになりました。資金投入もありますが各アセットが値上がりしたためかなり増えました。
4.2018/全アセット不調、年末に買い増し
2018年は全アセットが不調で、アセットアロケーションに抱いていた疑問がそのまま実現したような年でした。先進国株式は-11%、新興国株式が-17%、先進国債券は-4%でした。日本株もインデックスで買っていた場合には先進国株式と同じような値動きだったようです。この年の主な動きは以下のとおりです。
①国内の株式の短期売買に飽き、買い増しを止めて最低限のもののみを残す方針に転換。徐々に減らす。
②インデックスの購入配分を、毎月、先進国株式(除日本)¥300,000、新興国株式¥300,0000とする。
③先進国債券は買い増さないがホールド。
④ISフロンティア上場廃止(強制償還)*取引が少なかったため。倒産などとは異なり全額返ってくるが強制的に利益確定となるので長期投資にとってはあまり嬉しくない。ただ強制償還の後ベンチマークが下落したので結果的にはちょっとラッキー。
前記のとおり全般的に冴えない年で、¥7,200,000も投資したのにだいたい¥4,570,000しか増えていないので実質¥2,630,000のマイナスだったわけですが、IPOを当てたりして小遣い稼ぎができたのと、あとはどうせ現金化する予定のないししばらく安く仕入れられるからいいや。くらいにしか考えていませんでした。以下は後述する買い増し前の数字です。
年末ころに思い切って先進国株式と新興国株式を買い増しました。ただこれは投資用の現金をそれぞれ¥6,000,000回しただけで新たな資金投入はしませんでした。というか年間¥7,200,000も買っていたのでこれ以上買うのは難しかった記憶です。買い増し後の数字は以下のとおりです。
5.2019/全アセット好調、昨年の下落分を概ね取り戻す
2019年は2018年の反発なのか全アセットが好調で、先進国株式は+28%、新興国株式は+17%、先進国債券は+5%でした。日本株をインデックスで買っていた場合は+22%ほどだったようです。新興国株式の戻りがやや遅いというか思ったより冴えないなあ~~~と感じていました。
この年は平成から令和に変わったり等ありましたが、某大手証券会社に勤務していた友人が退職しいろいろな勧誘?お願い?が無くなったこともあってほとんど何も動きませんでした。日本株を¥1,500,000くらい売って、先進国株式と新興国株式をだいたい¥1,000,000ずつくらい買い増した程度です。いろいろと動かしたいという欲もなくなっていました。その後来年のコロナショックで肝を冷やすことになるのですが・・・。
6.2020/コロナで乱高下!!!
2020年はコロナショックに尽きます。2~3月の大暴落の時点で、株式市場全体が年初来よりも値を上げると予想できた人はほとんどいないでしょう。結果的には先進国株式は+11%、新興国株式は+10%、先進国債券は+6%でした。日本株をインデックスで買っていた場合にはなんと+17%!
それにしても何で値上がりするんでしょうね・・・。理論的な説明はいろいろありニューズで報道される程度のことは承知しているつもりですが実体経済との乖離が・・・年末ころには、「これはバブルではないか???」との思いを強く持つようになりました。
動きとしては、2~3月の暴落時に買い増す勇気はありませんでした。さすがに恐怖を覚えていたのですが踏みとどまり、結果としては投資方針を変えずに積立てを続けました。ただ、まだまだ売るつもりがない以上先進国債券はアセットとして不要と判断し、11月末ころに全額売却しました。あとは、恥ずかしいことに下落に備えようとダブルインバース日経(1360)に手を出してしまい、国内株式については他が値上がりした分をほぼ食いつぶしてしまう結果になりました。
7.2021.3/一部売却により利益確定
年が明けてからなお株式市場は好調でした。3月半ばくらいまでで株式は全体として1割程度上昇しました。
ここで私はいったんある程度利益を確定させることにしました。具体的にはばかばかしいほど値下がりしたダブルインバースを切るタイミングで先進国株式と新興国株式の40%を現金化することにしたのです。日本株もダブルインバースを含めて50%近く売却しました。
利益を確定させたことよりもダブルインバースに関わったことによる悲しみが前面出ていますが、こういうのはうじうじした性格なんでしょうがないですね・・・。結果として今の投資内容は以下のとおりになりました。ダブルインバースの損失を通算しても譲渡益として合計¥6,000,000近く払ったので今年の値上がり分のかなりの程度を持って行かれました。
ちなみに売却しなかった場合の3末時点の数字はこんな感じです。
3月中旬と比較すると、本日(R3.4.18)時点では日本株と新興国株式の上昇にはややブレーキが掛かり気味であるものの先進国株式は上昇を続けています。
次回はこれまでの株式投資の総括とこれからの動き、それと補足的にIPOやらNISAやらiDeCo(全くやってない)について書きたいと思います。