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一社のパーティーと認証制度、そして羽生のファーストリリースのトークショー

 2月1日、2日と一社マクアケのテイスティングをやって、そのままタイのプラカーンの取材。もどって6、7日の2日間はたまった仕事やミーティング、取材が相次ぎ、休む間もないほどだった。8日の土曜日は朝からガロアの原稿を書き、さらに数10ページ分の校正。その後3時すぎにウイ文研に行って、ガロアのテイスティングコラム用に10種類のテイスティングを行う。そういえばタイの取材中に欠けていた奥歯については歯医者に行って応急的に詰め物をしてもらう。また長い治療になりそうだ。

 翌9日の日曜には朝からそのコラム原稿を書き、1時に恵比寿のウェスティンホテルへ。1時半すぎから、やはり一社のマクアケ、設立記念パーティーを中華の龍天門で開く。マクアケの応援者、評議員含めて11名で、とりあえず設立を祝って乾杯。お酒はウイ文研と一社からウイスキーを持ちこんだ。その時に参加者の皆さんから貴重な意見もいただき、今後の活動にそれをつなげていきたいと、改めて想いを強くした。

 1つはJWAの前身ともなるCWA(クラフトウイスキーアソシエーション)を早急につくり、我々が決める真のジャパニーズウイスキーを認定していこうということになった。前々から考えていたことではあったが、コトは急を要するということで、多くの意見が一致した。これをやらないとジャパニーズ、特にクラフトウイスキーの未来はない気がする。続々と海外で出回っている、ニセのジャパニーズウイスキーの情報が一社に入ってくる。私もタイのセブンイレブンで見たばかりだ。

 それらは、たとえ日本洋酒酒造組合が定めた「ジャパニーズウイスキー」と書いてないとしても(たとえば○○ウイスキーetc)、だれがどう見ても漢字と日本語で書いてあったら、日本のウイスキーだと思ってしまう。日本人が見てもそうなんだから、海外の人は全てそれらを本物のジャパニーズと思ってしまうだろう。さらに日本語が書いていなくたって、日本でボトリングされたら、それはジャパニーズウイスキーと、海外の人は自動的に思ってしまう。そうした、人々の思いちがい、無知につけこんだ、それも便乗商法といえるのではないだろうか…。それゆえに、私たち一社では、正真正銘のジャパニーズウイスキーにはその認証を出そうと考えているのだ。もちろん、何をもって”正真正銘のジャパニーズウイスキー”とするかは、これからの議論ではあるが。

 と、マクアケ記念パーティーは無事終了し、月曜は再びミーティング三昧。さらに新聞、テレビから、このところ取材の申しこみが相次いでいて、それらにも対応している。さらに、このところ中国案件も多く、10日の月曜に、中国のクーパレッジから招待、取材の依頼があり、再び山東省、四川省に3月5日(水)から弾丸で取材に行くことになった。クーパレッジと、そして四川省のペルノリカールの峨眉山の蒸留所である。3月9日には福岡のジャパニーズウイスキーストーリーズのイベントがあるので、それを入れて、パズルのようなスケジュールを組み、8日の土曜日は四川省の成都から上海に飛び、そこから福岡便に乗りつぎそのまま8日の深夜に福岡入りである。

 と、中国案件も日々急を要しているが、11日の建国記念日は9時すぎに埼玉県の羽生蒸溜所に行き、10時から羽生の初リリースのシングルモルトのお披露目イベントで、乾杯とトークショーのMCを行う。サンプルはすでにテイスティングしていたが、まずは蒸留所を見学し、パネルディスカッション。トークショーでは、羽生の製造部長の島崎さんと、羽生の樽をほぼ一手に引き受けているユニカスクのクリスさんと、話をする。なかでもユニカスクの話が、非常に興味深かった。イベントの報告はガロアでやりたいと思っているが、ユニカスクについては、もう少し詳しく別の号でやりたいと思っている。

 それにしても、やることが満載で、しかもこれから弾丸取材が続きそうだ。はたして体力がもつのかどうか。その間に原稿は書き続けないといけないので、それも不安ではある…。



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