コニサー教本とWPの採点、そして軽量化した新しいガロアについて
一社のクラウドファンディングが始まって一週間。現在までに200名以上の人に応援してもらい、190万円以上が集まっているが、まだまだ発信していかなければならないと思っている。金額はともかく目標は少なくとも1000名以上の応援で、これを持ってメーカー評議員、つまり実際にウイスキーを造っているか、これから造ろうと思っているクラフト蒸留所の方に一社に参加してもらいたいと思っている。
先週31日(土)に開かれたスクールのモルトマラソンでも、冒頭にそのことを参加者に申し上げた。今、ジャパニーズの法制化をしないと、世界中のウイスキーファンから、いずれそっぽをむかれてしまう可能性がある。ジャパニーズはニセモノで、ジャパニーズ以外のウイスキーが入っている可能性があるし、中にはウイスキー以外の醸造アルコールが入っているものもあると。これではインドで9割以上を占めている、インディアンウイスキーと同じである。
財務省が発表する統計を私たちは毎月見ているが、9月の日本ウイスキーの輸出金額は34億円と対前年同月比12%のマイナス。1月からのトータルでも361億円と、同じく16%のマイナスである。日本のウイスキーは2022年に561億円という史上最高額を記録したが、昨年は500億円、そして今年はこのままいけば460億円ほどと、2年前より100億円のマイナスとなりそうだ。つまり、この2年で急速に日本ウイスキーの人気が落ちているのだ。その原因のひとつが、ジャパニーズの定義のあいまいさ、そして法制化されていないことにあるとしたら…。それが私たちが一社日本ウイスキー文化振興協会、JWPCを立ち上げ、法制化に向けて動き出した最大の理由である。
この3連休もコニサー教本(スコッチ編)の最後の原稿と校正作業に明け暮れた。暮れには、なんとしても出版したいので、このところ朝から晩まで、その作業にあたっている。さらに11月7日から12日まで沖縄に行ってしまうので、ウイスキープロフェッショナルの採点、さらにイヤーブック、TWSC、そして一社のクラウドファンディングに忙殺されていたが、気がつけばもう11月で、来月7,8日には毎年恒例の東京フェスも待っている。その準備も待ったなしだし、次号のガロアの入稿、校了もあり、息つくヒマがない。
ガロアの47号は先週刷り上がってきたが、巻頭のアイリッシュ特集、そして日本のクラフト、さらに中国の蒸留所と盛り沢山である。いつもよりページ数が増えているが、今回から紙質を変え、軽量化を図ったため、非常に手にしっくりくる。クオリティーは今までどおりで、それでいて手にもなじみ、そして明らかに軽い!!
なぜ今まで、これをやらなかったのだろうと悔やむほどで、そのできに非常に満足している。軽量化したことで運搬費も安くなり、なによりもSDGsに配慮したガロアになっている。これで少しでも二酸化炭素排出削減につながればと思っている。ぜひ手に取って、従来との違いを実感してほしい。そう願っている。
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