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鉱物鑑定検定受かったよ

さて、前に鉱物鑑定検定の受験報告をした。

受かってたら良いなぁ、と嘯きながらはや一カ月くらい経ったわけだが。

点数の書き方が懐かしい

見事に合格!

画像で見ての通り、解答用紙を採点して送ってくれるのである。
採点の正誤も明朗。こういうの結構珍しい気がするなぁ。

8級はまだ良いとして。7級、こいつはちょっと悔しかった。
当時も凄く首を傾げていた鑑定2問を間違えていたので、この結果である。やっぱりかぁ、という感想しか出てこない。

個人的には、鑑定という作業において間違いというのはダメと認識しているので、本来は空欄にしたかったのだが。
まぁこういう一般の検定試験だから間違えてもかまわんか、とダメ元で書いたのだが…これがあるからダメなんだよな。
個人的には、2問誤答なので減点10、80点の気分だ。合格はしてるけども。
実仕事でも割とシビアな鑑定をするので、その辺りの尺度を計りかねている。
何にせよ、間違えたのが悔しい。

何をどう間違えたの?という問いに関しては、外見の似た鉱物を出されて、瞬時に二択まで絞れるが…というモノ。その二例が入っていたのだ。
僕が間違った問題では無いが、こんなのだよ、という例を出そう。

右と左の、それぞれ透明な石

さて、この二つを見せられて、どちらが何の石か、という話である。

左の石の近接撮影
右の石の近接撮影

意地の悪い見せ方かも知れないが、両方ともに、それぞれの石の特徴になる点はしっかりと写っている。
透明な結晶を伴う石で有名なのは石英。特に透明なものを「水晶」と呼ぶ。
この内どちらかは石英である。
石英と言えば六角形の柱の形が思い浮かぶぐらい、そうした形で見ることが良くあるが…

六角形がよくわからない撮り方をしてるじゃないか!と言われそうだが、実はそうじゃない。石英、特に水晶に見られる別の特徴が写るようにしてある。
実は、その特徴に関しては近接撮影より、二つを並べて写している方がよく分かるような…

さて、じゃあ六角形をしていない右は何なのか。
見たところ、方形(四角)を土台にした四角錐、その先端が落ちたような形状をしているのが見てとれる。いわゆる台形型(コタツを想像したら分かる)なのだが、こういう形になるのが特徴的な透明ガラス質の結晶を自然に作るのが、魚眼石だ。
なので、右は魚眼石ということになる。

では左が水晶なのだが、これは消去法でなくともちゃんと特徴が分かるようになっている。
長ーい柱の側面にあたる面をよく見て欲しいのだが、ここに柱の垂直方向と90度交わるように、細かい線が走っているのが分かるだろうか。反射でうっすらついた縦方向の傷のようなモノが見て取れるのがソレだ。
先に言ったように、この特徴が二つ並んだ写真の方でよく見えるようになっている。
これが、石英と同定できるポイントなのだ。
石英が結晶化するときに、積層するようになっていって付く痕跡ということだ。

というわけで、これよりレベルの高い「コレはどっち?」が出てくるのだ。なかなか厳しそうだと思うでしょう。
本を手元に置いても分からない、手にとって実際に見たり触ったりする実践が必要になってくるわけです。
きびしい!

さて、今度受けるとしたら6級なわけですが、ここからは本の持ち込みも許されないガチ検定です。
ちょーっと本気で難しいので、割と勉強量がヤバいです。また折りをみて仕事と相談して受けてみようと企んでいますが、いつになることやら…

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